「ピザを10回言ってみて」と言われたら、

ピザと10回言いながら、

頭の中で「肘(ヒジ)」を連呼している千葉哲です。



バスに揺られること16時間、

27日の朝、サンタ・クルスに到着しました。

到着してすぐに、ヴァジェグランデという町に行くためのバスチケットを購入しました。

ヴァジェグランデは知る人ぞ知る、ある有名な町なのです。

ヴァジェグランデがどういう町か誰か分かりますか??


さすがの菅さんも今回はお手上げみたいですね‥。


では言いましょう。

ヴァジェグランデは‥

キューバの英雄“チェ・ゲバラ”が殺された場所(イゲラ村)に程近い町です。

二週間前は僕もその事を全く知りませんでした。


というのは‥

約二週間前、ラ・パスに滞在しているときに出会った日本人に、

「イゲラ村には行かないの?」と聞かれて初めて、

イゲラ村の存在を知りました。


そんな美味しい情報を教えてもらって行かないわけにはいけませんよね?

ということで、インターネットでゲバラに関しての情報を読みあさり、

ゲバラという人間の偉大さを理解した上で、

いざ、イゲラ村に向かいました。


サンタ・クルスからバスで7時間、ヴァジェグランデに到着し、

ヴァジェグランデに1泊しました。

宿で知り合ったフランス人のマリックと一緒に

次の日、イゲラ村に向かうことになりました。


ヴァジェグランデからイゲラ村に行くには2つの方法があります。

まず一つは乗り合いタクシー(約300円)、

そしてもう一つは普通のタクシーをチャーター(約3300円)です。

僕もマリックもケチケチ生活をしているので、

もちろん乗り合いタクシーをチョイスすることで折り合い、

乗り合いタクシーの乗り場に行きました。


がしかし‥


今日はイゲラ行きの乗り合いタクシーは無いとのことでした‥。


「マジかよ‥」と言いながらも、諦めるわけにはいかないので、

色々な手段を考えました。

幸いにもマリックは流暢なスペイン語を話せたので、

周りにいるタクシードライバーから色々情報をもらってくれました。

そして、ある一人のドライバーのオッサンが、

「イゲラ村に行くまでの途中にある、プカラという町まで20ボリ(約260円)で行ってやる。プカラにはイゲラ村まではタクシーがあるから大丈夫だ」

と言ってきました。


そのオッサンの条件を信じ、

僕とマリックはそのオッサンのタクシーに乗りました。

皮むき

右ハンドルを無理やり左ハンドルに変えたタクシーです‥笑


ヴァジェグランデを出発して、山道を走ると

皮むき

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RUTA DE CHE(チェの道)」という看板がいくつも見えたり、

皮むき

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ゲバラのトレードマークであるベレー帽の形をした岩が見えたりしました。

皮むき

ほら、ちゃんと一つ星があるでしょ?

皮むき


そして、車で走ること2時間、プカラに到着‥。

タクシーのオッサンに「ありがとう」と言って別れたまでは良かったのですが‥

プカラは本当にさびれた町で、

タクシーなんて一台も無い町でした。

皮むき


「おい、どうするよ?」って言いながら、二人で町を歩き、

道行く人に「イゲラ村まで連れて行ってくれませんか?」と聞きまわりました。

しかし誰一人首を縦に振りませんでした。


「ヤバイな‥」と思っていたその時!!

皮むき

僕らの後ろからTOYOTAのプラド(新型)が走って来ました。

僕等は当然の様に、車を停めて、

「イゲラ村まで行きたいのだけれど‥」と運転手に言いました。


じゃあ何と‥「いいよ!俺らも行くから一緒に行こうぜ!!」

という返事が返ってきました!!


ドライバーの名前はクリスティアーノで、

サンタ・クルスに住んでいるボリビア人です。

プラドを新車で買うぐらいの金持ちで、

その日はイゲラ村まで観光に来ていました。


それを聞いた僕たちはハイタッチをして喜びました。

本当に運が良かったです!!


そこから車をぶっ飛ばし、イゲラ村に向かいました。


続く‥

皮むき