planetarian~星の人~の感想・レビューです。(planetarian~ちいさなほしのゆめ~じゃないですよ)
すっかり、「君の名は」の陰に隠れてしまいましたが、土曜日からロードショウ開始です。
電車の中のテレビでも宣伝していたりして、少し名を知られるようになりましたが、しょせんマイナー。まあ、ガラガラでしょうと思って映画館に行ってみたら満席…
幸いにして、少し時間の余裕があったので席は確保できました。
でも、なんで満席? どうやら君の名はがいっぱいだったから流れてきたとか、良く知らないけど面白そうだからとかいう感じで、良く調べないで来てしまったようです。
おっと~、リア充のカップルとか来ちゃって大丈夫? 中学生くらいの女の子来ちゃってるけど大丈夫?
事前の宣伝では、戦争で荒廃した地球の見捨てられた都市のデパートの屋上で、一人プラネタリウムの解説員を行っている女の子と歌われているだけで肝心なことが伝えられていません。
そのため、
①女の子がきれい
②設定が「図書館戦争」のように矛盾していて面白い
③SFが好きだから
④音楽がきれいだから
とか、不用意なリードをしてしまっています。
ですので、他のブログの感想なんかでは「なぜ、女の子のロボットである必要があるのか?」と当たり前のそして少し本質からずれた感想が出てきてしまっています。それは受け手が悪いのでなく、意図的に配給社側が隠しているからです。
この映画の本質は
「Key」
なのです。
ですので、本能に訴えて泣かせに来ます。泣きたい人が見る映画なのです。女の子もロボットも記号にすぎません。Keyの作品で過去に男で泣かされ、猫で泣かされていますから…><;
不用意に見たら、心を持ってかれてしまい、立ち直れなくなります。
しかも、今回はPlanetarian~ちいさなほしのゆめ~じゃなくてPlanetarian~星の人~ですよ。つまり、文庫本版の星の人が主題、それに~ちいさなほしのゆめ~というデジタルノベルが合わさったもの。星の人は~ちいさなほしのゆめ~の続編。
だから、二段落としがきます。
そして、今回はゆめみのプラネタリウムの解説が圧巻。アストロアーツが協力しているだけあって本格的です。
そして、Key特有の幸せの絶頂から叩き落とす正統派攻撃が来ます。
Keyが正体を知らせずに無垢な人たちを毒牙にかけようとしています。
ほ~ら、案の定、中盤からすすり泣きする人が出始めました。後半はいろいろなところからしゃくり
あげる音が…
ええ、すごい泣けます。黒歴史のKeyの劇場版の歴史と一線を画す秀作です。
なんてったて、デジタルノベル版のクライマックスと文庫版のクライマックスの二段落としですからね。
やってくれました。
エンディングの曲は折戸伸治+Liaつまり、鳥の詩やLightcolorのコンビ。追い打ちをかけます。
映画が終わり、みな無言で立ち上がり、トイレが大混雑です。あるいは、照れ隠しでひきつった笑顔で出ていきます。
無垢な人たちを落とし込んでくれました。
文句なしの☆4つの評価です。パトラッシュも中盤以降激しい攻撃を加えてきました。
大事なことなのでもう一度言います。この映画の評価軸はたった一つ、
泣けるかどうかです。
このブログの読者には絶対のおすすめ作品です。
P.S.
今日になっていろいろなところのネットを見てみたら「泣けた」ばっかりですね。みんな同じ感想でうれしいです。
ロボットの花束 ←配信版はこちらから視聴可能です。