月刊ゾイドグラフィックス Vol.3 マルダー | ゾイド徒然草

月刊ゾイドグラフィックス Vol.3 マルダー

「月刊ゾイドグラフィックス Vol.3 マルダー」が発売となった。サマーボーイ待望の復刻でもある。
 本日届いたブツを珍しく速攻で組み立てたのでレビューしてみたい。
(画像をクリックで拡大)


 相変わらず無闇にでかくて豪華な箱。


 マジックテープで止められた表紙をバリッとめくると内容物の一部が確認できる。しかし店頭で現物を手にとって購入するかしまいか判断するような商品だろうか、これ。


 内容物その1。
 主要なランナーとゴムキャップ、ゼンマイ、ラベル、それに発射ギミック用のスプリングなどがトレーに納められている。


 内容物その2。
 残りのパーツ。


 内容物その3。
 ボーナスパーツ。


 内容物その4。
 肝心要のブックレット。

■目次
・ゾイドとは? 第3回「戦闘機獣の誕生」(2ページ)
・惑星Zi ZAC年表 第3回「暗黒大陸戦争~ネオブロックス時代」(2ページ)
・ゾイドの種類 第3回「カタツムリ~ワイバーン型」(2ページ)
・ヒストリー・オブ・ゾイド 第3回「ゼネバス帝国支援砲撃用ゾイド マルダー」(2ページ)
・ゾイド・メカニックファイル NO.3「ゼネバス帝国支援砲撃用ゾイド マルダー」(1ページ)
・マルダーの組み立て方(3ページ)
・ゾイド博物館 第3回「商品開発デザインスケッチ~未商品化編」(2ページ)

 今回は年表が面白い。ネオゼネバス帝国VSヘリック共和国軍残党による中央大陸戦争の次は「三匹の虎」の時代になっている。それはいい。しかしその次の時代がいきなりネオブロックスの時代ということになっている。正史なのか、アレ(笑)。ジェネシスの時代はさらに後になるのだろうか?
 個人的にはヒストリー・オブ・ゾイドの読み応えも増している印象。「生体無限軌道」などの文言に想像力を刺激される。


 組み立てはやや手間取った。しかるべき溝なり穴なりに正しく部品を組み付けないと動かない。説明書を精読して組み立てて欲しい。
 しかし丸いね。命名の由来は「丸いから」ということと、ドイツ軍の自走砲、マルダーを掛けたのだろう。


 正面。
 ところで子供時代は私が共和国派、弟が帝国派で「名取のムーロワ兄弟」と呼ばれていたものだが(嘘)、弟はとりわけこのマルダーが好きだった。しかし当時の私は「あんなのカタツムリじゃん。格好良くない」と思っていたのだから、審美眼の発達度は弟のほうが上だったのかも知れない。


 背面。個体差かも知れないがダクト状モールドの部分の抜けが悪いし、左右のかみ合わせも若干悪く隙間ができている。だが復刻の喜びの前では小さな事だ。


 左。ゼンマイの竜頭はこちら側に付いている。
 それからマルダーの頭について。先刻から写真では「お前の頭はど~こにある~?」状態だが、フレームに車輪を組み付けたときの角度で頭の出具合を調節できるはず。各自試してみるべし。


 右。機体側面に取り付けられた加速ビーム砲は走行に連動して砲身を上下させる。

 さて、今回もYouTubeに動画をアップしてある。ゾイド屈指のリアルな動きをとくとご覧じろ!


 なんたるカタツムリ感!


 帝国共通コクピットにはパイロットが一人鎮座しているが、実はマルダーにはもう一つ座席が設けられている。


 シンプルながら優美な曲面を持つ外殻だが……


 ジャコッ! と手動で展開。


 折りたたみ式の電磁砲が格納されている。


 中には銃座が据え付けられており、パイロットフィギュアを座らせることが可能。しかし、フィギュアは一体しか付属していないのであった。砲手が機関部に巻き込まれる事故が多発したため、オートメーション化が進んだのかも知れない。


 外殻の前部も展開。こちらはミサイルの発射ギミック付きだ。
 それでは発射の様子を動画で見てみよう。


 発射って男の子だよな。


 ちなみに、予備の弾を収納しておくこともできる(笑)。
 ミサイルは二発しかないので無くさないように注意! タンスの裏などに入り込むと泣けてくるので、発射には慎重を期そう。


 ボーナスパーツを前号までの物に組み付けた様子。ひとまずはジオラマベース完成だ。


 ゾイドと組み合わせて妄想の中で遊ぼう。

 実際手にとって遊んでみると、これほどプレイバリューの高いゾイドは少ないと強く感じた。カタツムリ感満点の走行には連動ギミックもあるし、手動ギミックも充実。見た目は地味だが間違いなく傑作キットである。

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ZOIDS 月刊ゾイドグラフィックス VOL.3 マルダー
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