こんばんは。


 【二人羽織】とは、寄席や宴会の余興などで演じられ、袖に手を通さずに羽織を着た人の後ろから、もう一人が羽織の中に入って袖に手を通し、前の人に物を食べさせたりする芸で、見当違いの動きを楽しむものです。
 お笑いでは、8時だョ!全員集合の『浮気カップルコント』があります。
 この『浮気カップルコント』は、浮気相手を家に呼んでいちゃいちゃしている時に妻が帰ってきてしまい、浮気相手を隠そうとするが体の一部だけ(片足、片腕など)隠しきれず、二人羽織で誤魔化して妻を再度外出させるというパターンを繰り返すコントで、ギャグとして見ていると大変おもしろいですね。
 今日は、この【二人羽織】を現実社会でやってしまう人達について、解説してみます。



 【二人羽織】をやっている人を見ることは会社でもあると思いますが、部下が上司の指示通りにしたことで起こった失敗を、上司が「部下が勝手にやったことで・・・」と、実行役の部下の顔だけ出して上司が隠れて操り、失敗を顔だけ出ている部下のせいに仕立て上げている場面に遭遇したりしますよね~(笑)
 (こういう上司は、部下の判断で成功したときには「私のおかげで・・・」と、急に顔を出して手柄を横取りして、特別扱いされようとします。)




 現実社会で【二人羽織】をしている例としては、自分が言いたい悪口を「あいつが言っていた」と、言っている人をすり替えて、自分が言いたいことを言うというものがあります。
 これを聞かされた人は、「あいつが言っていた」ということを信じて、悪口を言っていない人を恨むようになり、喧嘩に発展する場合もあります。
 これは、パーソナリティー障害の人に多く見られる、他人同士を騙して喧嘩させて楽しむもので、陰湿で悪質ですね。


 反社会性人格障害の症状として、下記のものがあります。
  ・人をだます操作する。これは自分の利益や快楽のために嘘をつくこと、偽名を使うこと、または人をだますことをくり返すことによって示される。
  ・他の人を傷付けたり虐待したり、ものを盗んだりした後でも良心の呵責を感じない。


 このように反社会性人格障害人は、他の人を騙して他人同士が喧嘩して傷つけあうように仕向けても、良心の呵責を感じず、むしろその状況が快楽と感じます。




 みなさんの周りで【二人羽織】をされて喧嘩しそうな人がいるときには、本人に直接確認する等の対策をさせて、不要な喧嘩をしないようにさせて下さい。


 ※注意
 マインドコントロールで、本人に確認することを規制されている人に、本人に確認するように言うと、逆にマインドコントロールを強化する結果になる事があるため、コントロールする団体から引き離して、与えられた条件付け行動を規制し、日常生活を通して徐々に自分で考えさせるようにする必要があります。
 この場合は、焦らずゆっくりと、過剰な拒絶行動を示さないような当り障りのない話題を選んで与え、それらを基盤に信頼関係を築いて、そこから徐々に「コントロールしようとしていた団体は、実は常識的に見て、おかしかったんじゃないか?」と本人に気付かせるようにしましょう。