Sign & Notice (英語表現番外編)

先日どっかのぐるっぽで
ドラマの最後に出る To be continued の to はどんな用法?と聞いてました。
ワシは「主語を略するときには便利な不定詞ですよ」とかなんとか答えました。
だって省略される前の原文しだいで名詞的とか形容詞的とかありますからね。
日本語でも未定、とか予定とか書くだけのことあります。
It will be announced (そいつは未定です)じゃなく、
To be announced. (未定)
そうするとちょっとタイトルというか、簡略化されてカッコイイ。
新聞の見出し、headline もそう。
人間の目が1度に認識して記憶できるのは3語か4語なのか?
まるでそのように言葉を少なくして読んでもらいたがっている。
もちろん他にもいろいろあるけど、わざわざ人の目を引きつけてまで
言わなきゃならないと思ったことは確か。
ワシのブログなんか語数多すぎだね。
さて町や建物の中には標識や掲示があふれています。
どれも簡素な表現で、ダイレクト、的確に伝えてます。
英語ももちろん、こうした表現のオンパレードです。
今回はそんなものを拾って、ご紹介。
まずsign と notice の違いね。
Did you see the notice sign? (注意の看板見た?)
No, I just saw the sign that says new timetable.
(いいえ、新しい時間割が書かれた看板を見ただけ)
That's what I meant. (私もそれを言ったの)
Oh, I thought you meant the notice board.
(ああ、掲示板のことかと思った)
Then I would have said " the posting board ".
(それならポスティングボードって言うわよ)
①sign は標識だの、看板だの、プレートだったりする。
Danger! 危険区域だったり、物体だったりする。
感電の恐れや毒性の強いものとかに書いてあるのもそれ。
Caution! 危険・注意必要
Warning! ハイ、上のよりソフトだけどやっぱ危険。
または警告だね。カメラで監視してます、とか、18歳未満禁止みたいな。
Prohibited! 禁止ですね。法に引っかかることもある。
うちの敷地通らないで、とかもこれ。
Notice! これは Beware も同じ。
注意が必要なものや場所に貼られているプレートですね。
②notice は紙かなんかに書いて貼られたような掲示物。
たいがいタイトルみたいのがあって、これまた種類がある。
Warning : 警告。危ないよ、とか言っとくけどダメだよ、みたいな?
学校や工場とかでタイプされたもんが貼ってある。なんかあったんだね。
Attention : 注意。 はい、頭上に鉄骨があったり人が落ちてくるかも?
CAが言うアテンションプリーズ、の紙版か。ちょっと聞いてください。
この場合は読んでおいてね、って意味でしょう。
Notice : これもまあ注意喚起だったりするけど、上のよりソフト。
教室が変りましたよ、とか、社長からのお達しです、みたいな。
③どちらにもよくある形式が…
Please : あれしろこれしろ、という時はお願い~ですね。でも後が、
Do not で始まったりするから禁止と同じだったりしますね。
No xxx: なんでもアリだね、ホニャララ禁止です。
どれも禁止事項が箇条書きになってることが多い。
Thank you!: 始めにお礼言っちゃう、お願いの仕方。
" Thank you for not smoking " みたいな。

んじゃ sign の実例ね。
交通標識は省きます。どこも1番わかりやすくされてる。
One way とか Narrow road ahead (この先道幅狭し)とか。
イラストもあるから誰でもわかるようになってる。
どっかの建物に行こう。
Beware of the dog (猛犬注意)ってのは日本で見るけど
これはチワワでもそう。ドア開けたとたん飛び込んでくるかも。
Do not slum the door (ドアはバタンと閉めないで)
はいはい。クローザが付いてないんだね。裏を見ると、
Keep door closed at any time (ドアは必ず閉めること)
Remove your shoes (靴を脱いでください)
まさかここは日本人の家?んで床をみると
Slippery floor (床が滑りやすくなってます)
大理石なんかはそうだよね。雨の日も置いてある。
スゴイもんが置いてある。古代のツボでしょうか?
Do not remove (移動禁止)
持ち去ったりしませんよね、でかすぎて。
This premise is monitored by surveillance equipment
(ここは監視機器によって見張られています)
どんな屋敷ですか。先に行きましょう。
All visitors must report to office
(外来者は事務室へ連絡すること)
これはよく、
must sign in at office (事務室で署名を)
must register at office (事務室で登録を)
とも書かれています。んで靴はどうすんの?
大理石に素足。冷えて来ました。トイレは…?
Provided for customers only
(ご使用は)お客様に限らせていただきます)
ワシはお客ですよ~。だから入っちゃう。
Flush toilet after using
(使用後は水を流してください)
Wash your hands before ...
(~の前には手を洗うこと)
いちいち言わないと分からない人がいるんですね。
男用のほうへ行くと…
Stand closer, (もっと近くに立て)
It's shorter than you think !
(あなたが思ってるより短いですよ)
失礼な~!
Silence please (お静かに)
どれも言いたいこと、伝えたいことを先に言う。
だから主語や丁寧表現は省く。
会話でこう言ったらムッとされますね。
でも書いたものならOK。言ってみれば、
英語初心者でもこうした表現なら読めるし作れる。
これがどの国の言葉でも基本。
言いたいことを伝える単語さえあれば
文法や肉付けはあとでできます。
sign や notice だけでなく、
placard, poster, posting, memo, bill, card
こういったものも簡略化された文の羅列です。
考えてみれば挨拶もそう。
Good morning !
Nice to meet you.
Have a nice day!
Good luck !
何が抜けてるでしょうか?
It's a good morning, isn't it?
It's nice to meet you.
I hope you have a nice day.
I'll be wishing you a good luck.
人へのメモ書きもそう。
meeting at 10
call David
p/u files in a.m.
Out for milk.
↓
There is a meeting at ten a.m.
You should call David.
Don't forget to pick up files in the morning.
I'm gone out for picking up milk.
何が省略できないかと言うと前置詞。
meeting at 10(10時に会議)
at を抜いてしまうと、何時か、何人か分からなくなります。
これが in なら10分後にミーティングが始まりますね。
Out for milk.(牛乳買いに行く)
これが of なら単に牛乳ない。だから買ってきてね、かも。
さあ、これであなたもコピーライター。
あとは単語選びです。
文法よりも、必要な情報、インパクトを考えて文にすれば、
きっと相手に伝わることでしょう。

