見知らぬ人と話す

話すきっかけ(ice-breaker)
子どもの頃も今もよく聞く言葉?
「知らない人と話しちゃいけません!」
子どもには正解。オトナにはどうでしょう…
NYでは店員さんはそれほど愛想よくありませんし、普通の人もそうです。
しかし、何もコミュニケーションがないわけではありません。
いいも悪いも、気づいたら何か言うのがNY流。
東京から大阪へ行ったときも同じ事を感じたワシです。
あなたのしている時計がステキなら、「ステキな時計ね」と、
地下鉄で向かいに座ったおばさんが話しかけて来るかもしれませんし、
困った顔で立っていたら、どうしたの?と訊いてくれたりします。
つっけんどんに見えてもヒューマニティは東京よりあるかもしれません。
ワシは昔、ナンパ目的で人の犬を借りて散歩させたりしましたよ。
ペットや赤ちゃんがいると、なんと人は無警戒に近づいてくることか。
ワシだってシャイですが、そんなきっかけがあると、つい微笑んだり、
挨拶したりして、知らない人と仲良くなってしまいます。
アメリカ人も同じ。
もちろん、怖いおばさんが急に来て、ここらでフンをさせないでね!
なんて言われたりもしますが、たいがいは良心的です。
向こうにはマンハッタン内でもドッグランという放し飼いスペースが随所に
ありますから、そんなとこで、犬と遊んだり、ベンチに座って見てたり出来ます。
そのうち他の犬が先に挨拶に来てくれたりして、自然と飼い主と仲良くなります。
日本の公園で子供を連れて来るママさんたちと同じようなもんです。
もちろん、中には人との接触を嫌がる人もいますが、たいがい気のいい人たち。
そのうち、「これは友人の犬でして…」というのに飽きて、
実際にネットで犬を買ってしまいました:p
まあ、こうした生き物は効果的ですが、人と話すきっかけは何もこれに限りません。
とにかく何か人目を引くものがあればいいのです。
英語で言う something to talk about
ワシの日本からの友人で変ったやつがいて、常に人の関心を引きたがるやつがいました。
ちょっと変った職業に就き、ちょっと変った話題を振りまき、ちょっと変った服装をして、
ちょっと変ったものを持ち歩いていました。
その中で忘れられないのが、カバンからひょいと出した玉すだれというもの。
「あ、さて、あ、さて、さては南京玉すだれ~♪」
と道端でやり始めたときは、心底他人の振りをしようと思いましたよ^O^;)
そこまでする必要はありませんが、シャイな人は、何か話すきっかけになるものを
常日頃から、身に着けるのも妙案です。
よくあるのが、パーティーに行くときのTシャツ。
メッセージ性のあるものもいいんですが、日本のTシャツで英語が書いてあるもの。
英語圏の人には?のものが多く、それがまずeye-catching なんですね。
これに関連した記事はこちら

Tシャツの英語メッセージが面白い!
人は知らずに他人を観察してるもの。
自分の中で理に合わない英語に当たると、あなたの胸に止まる視線も時間も倍増します。
なんなんだろう?コイツはこの意味わかってるのか?へんなの…
そんな視線を感じたら、「何か?」と訊いてみましょう。
こちらは確信犯ですが、あくまでもイノセントに。
「ああ、ごめん。ただなんかフシギなことが書いてあるなと…」
「ええ~ほんとですか?なんて書いてあるの?わたしはこうこうこういう意味だと思いました」
「ええ?それはアメリカではこうこうこんな意味だよ」
なんてことで、話が始まるかもしれません。
ちょっと卑屈な手かもしれませんが、シャイなだけでどんなに貴重な出会いを失ってるか、
日本人は知らないと思います。
現地で会う人は、観光の一部だし、情報源だし、ステキな暇つぶしです。
さあ、バーへ行ってオーダーが通っただけで喜ばず、まわりも見渡してみましょう。
ナンパではなく、話相手と割り切って、でもくすぐったいような時間を過ごすのも一興。
震災後の今は、そんなにアピールしなくても、日本人への関心は集まるかもしれませんが、
I ❤ NY の代わりに、I ❤ Tokyo などのTシャツはすぐにあなたと結びつき、
日本に興味のある人の目を引きます。いわば磁石のようなもの。便利です。
この手でよくあるのが Hardrock Cafe のシャツ。
名前も知らなかったような地名のものを着ていると、おおっと思われます。
ジョークTシャツで、Libya (リビア)やPyongyang(平壌)などもありますね。
このTシャツ作戦は六本木のクラブや、英会話カフェや学校などでも応用できそう。
実際には行ったことないですが、この話すきっかけは相手も自分も助けます。
今は英会話を学んでる人、学びたい人がたくさんいます。
必要にせまられてる人はすぐにマスターするでしょう。
でも将来のためや楽しみでやってる人は、なかなか腕試しできないこともあるかもしれません。
そんな人は、まずきっかけから。
小細工ではなく小道具をそろえる事で、あなただけの面白い英語の先生に会うかもしれません。
また、みんなでこうして楽しんで書いてるブログ。
これも会話と同じだと思います。communication ではなく、interaction(相互的な交流)
日々のちょっとしたニュースやハプニング、カワイイペットや子どもは、人の心を溶かします。
自慢話もそっと出せばなかなか貴重な情報です…:p
そして、知らない人からコメントもらったりしてもうれしいですよね?
今度は自分から誰かのページに say hello しに行きませんか?
Open your mind, to open someone's heart.
It's like breaking the ice. We call it ice-breaker. by terry
そう、まずは氷を割るきっかけ作りから…

用語の説明
ヒューマニティ humanity 人間らしさ、人間性
ドッグラン dog run 犬を放し飼いで遊ばせる場所
something to talk about 何か話すこと、話題
eye-catching アイキャッチング 目を引く事
イノセント innocent 無邪気な
アピール appeal 訴えるもの、心に響かせる
say hello 挨拶する
Open your mind.... 自分の考え方を柔軟にして人の心を開く
次回は会話サンプルで、実際に話を保たせる努力をしてみます。
