初心者は日本語を英語風に③ (リバイス編)

「ねえねえ、聞いてよちょっとぉ、デキちゃったのよ、赤ちゃん」
「え~赤ちゃんが!いつよ!何ヶ月よ!どうすんのよ!よかったね~」
「木村君、大変だ。行ってくれ現地に、今すぐだ!」
「はい、わかりました、行ってきます。って、どこですか?現地って」
上の文は、今回の英語風日本語にするために特別に順を変えたわけではありません。
日本語でも、切羽詰ったり、興奮すると、言いたいこと、頭にあったことが口から
先に出てきます。 英語も似てると思ってください。
主語は別にしても、結果やポイントを先に言いたいニュース願望が人にはあります。
挨拶や建前や礼儀にのっとった文も美しくて大事ですが、早く言ってしまいたい、
早く聞きたい気持ちのときは、はっきり言ってまどろっこしいですよね。
前2回で頂いたコメの中で、そもそも英語風にいうのが難しいという人いました。
そんな方はこの法則をちょっと念頭に入れて、まず英語とは関係なく、言いたい単語を
言いたい順に並べて、凝り固まった日本語のネジを緩めてみるといいかも!?
日本語が一時的におかしくなるかもしれませんが、英語の言い方がある程度入って
しまえば、いつでも戻すことができますし、バイリンギャルと同じ悩みを持つように
なるかもしれません。
つまり日本語で言える単語まで「スラッとイングリッシュが出てきちゃう~;)」
…みたいな。
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では今回は名詞を長くする方法です。
文が長くなるのは、結局名詞のせいです。
形容詞も動詞も副詞も、名詞なくしてはなりたちません。
落語で「ジュゲム」というのをご存知ですよね?
あれは名詞や形容詞が「の」でつながってるだけです。
英語では「of」
コレに似たようなつなぎの品詞を覚えることで、英文もどんどん長くなっていきます。
「長文は苦手ぇ~」という人も、つけたしで長い言葉は知らずに作ってるはずです。
(1)名詞というアイスクリームに乗せるトッピング
これらのトッピングはいくつでも何種類でも乗せられます♪
例外は、I, you, he, she, they, it... などの人や物事をさす代名詞です。
また、今回はthe をつけるとかつけないは抜かします。それはまた違うとこで。
①(冠詞、数詞、または所有格)+名詞
その人 the man
ひとつの、りんご an apple
すべての、季節 all seasons
我々の、国 our nation
ひとりひとりの、メンバー each member
②形容詞+名詞(2つ以上をいいたいときは、~で、~て、=and, but を使う)
キレイな、ヒト a beautiful woman
悲惨な、事故 a tragic accident
アホで、カワイイ、犬たち silly but cute dogs
③{副詞+形容詞}+名詞
信じられないくらい、小さな、芸術 unbelievably tiny art
④ing の形容詞+名詞
転がる、石 rolling stone
興奮させる、ゲーム an exciting game
→副詞もつけてみよう!
奇妙に、面白い、顔 a freakishly funny face
明るく、輝いてる、太陽 a brightly shining sun
⑤ ed の形容詞+名詞
蹴られた、石 kicked stone
→他の過去分詞の形容詞+名詞も
忘れられた、週末 a forgotten weekend
→副詞もつけてみよう!
危険なくらい、興奮した、観客 a dangerously excited audience
⑥名詞+名詞
ヴァリーボール(の)、試合 volleyball game
職場(の)、仕事 office work
応用編
①キミの、若くてカワイイ、ワイフ
your young and cute wife
②ある長くて暗い、曲がりくねった、道
one long and dark winding road
③2、3本の、爽やかに冷やされた、苦くて甘い、黒ビール
a few refreshingly chilled bitter and sweet beer.
形容詞を並べるにも優先順位とか聞きやすい順がありますが、
今はそんなこと関係なくやってみてくださいね。
(2)名詞にくっつける、
①名詞+過去分詞の文
例・A bomb dropped in Hiroshima.(広島に落とされた爆弾)
高い塀、立てられた、鉄で high wall built in iron
ワイン、作られた、リンゴで wine made from apple
間違い、犯された、人類によって a mistake made by mankind
②名詞+{前置詞+名詞}
例・a hero in my mind.(私の中のヒーロー)
ドレス、リボンがついた a dress with a bow
人々、ニューヨークにいる people in New York
カフェ、角にある Cafe on the corner
(3)名詞を作る
①作る、というよりもともとある単語にお決まりの語尾がついている
テキトーでも通じるから日本でもよく使われますね。
形容詞+ness=名詞
動詞+er=人、物
名詞+ist=人(文化関係?)
②to+動詞(原形)=名詞(不定詞)~すること
主に目的語などに使われます
食べること to eat
寝ること to sleep
動詞なので、もちろんこの後に名詞が来たりして長くできますよ。
食べること{たくさんのピッツァを}to eat a lot of pizza
寝ること{ふかふかのベッドで}ぐっすり to sleep in a soft bed deeply.
③動詞+ing =名詞(動名詞)~すること
主語や目的語に便利です
掃除すること cleaning
勉強すること studying
これも上と同じに文全体を名詞にできます。
掃除すること{自分の汚い部屋を}徹底的に cleaning my dirty room thoroughly
勉強すること{英語の文法を}6時まで studying English grammar by six.
④関係代名詞+ひとつの文
what キミがやりたいこと what you want to do
who 彼女が会ってた人 who she was meeting(=with whom she was meeting)
where 空と海が出会う場所 where the sky and the ocean meet
why パーがグーに強い理由 why paper beats stone
how いかに英語がかんたんか how English is easy (=how easy English is)
⑤関係代名詞+to+動詞
how to ~する方法(~のやりかた) 炊き方、ごはん、おいしく how to cook rice deliciously.
what to ~すること(すべき事) 何を食べるべきか、夕食に what to eat for dinner.
which to ~する方(すべき物) どちらを選ぶべきか、公平に which to choose fairly.
when to ~する時(すべき時) いつやめるべきか、完全に when to quit completely.
who to ~する人(すべき人) 誰を信じるべきか、この世界で who to trust in this world.
where to ~する所(すべき場所) どこで開くべきか、ワシの店を where to open my shop.
(4)名詞をつなぐ
①名詞+of+名詞
仕事、その日(の) a work of the day
国歌、日本の(=日本の国歌)a national anthem of Japan. (Japanese national anthem)
29日、7月 the twenty-ninth of July.
②名詞+of+名詞(所有格)
1冊の本、あなたの(複数ある中の1冊)a book of yours
描画、ワシの奥さん(を描いた、または所有の) a drawing of my wife's
(3)名詞を長くする、補足する(=の関係)
①名詞+to+動詞 ~するためのxxx
部屋=シェアするための、友達と a room to share with my friend
ホウキ=掃除するための、魔法使うためじゃなく a broom(stick) to clean not to bewitch
②名詞+which, that+ひとつの文(主語+動詞+α)
自転車={ボクのお父さんが、買ってくれた、僕に}a bicycle which my father bought me.
理論={ダレも信じない、世界中で}a theory that nobody believes in the world.
ここまで書いて、名詞だけでいっぱいになってしまった~!
文と文をつないだり、いろいろ応用編もやりたかったのに…
ということで、第4回延長戦に続く。近いうち。
