現代ポピュラー音楽作曲の技法を考える/不定調性論のブログ

世田谷区music school M-Bank発信による、これからのポピュラー音楽のための作曲についてのトピックと、アーティスト楽曲研究、ジャズ/ポピュラー楽理オンライン講座付属のブログです。
ときどき音楽スクールのこと、スタッフの活動なども書かせて頂きます。

一曲テーマアレンジでございます。

文字通り不思議の世界にしてみました。

演奏参考音源をsoundcloudに挙げてみました。

https://soundcloud.com/kan_takeuchi/alice-in-wond-er-land

 

コード譜はこちら。テーマメロディ尺は青本の原曲そのまんまです。

コード楽譜はあくまで構成音の参考まで。

・5度省略、3度省略などで明記されていないものもあります。

・bb5とは5thが省略され、P4thが内声で鳴っていることを示します。

 

不定調性な響き・・・、と言いますか、元来ワタクシはこういう響きで音楽を感じて作ってきたので個人にとっては別に変でも何でもないです。

 

現代は何人も権利を主張できるようになりましたが、こういった概念への固執や、考え方の超独自性、思考的奇行というニュアンスを醸し出しそうな人が権利を有する、というのはなかなか大変です。それを現実社会に向けてしまうとますます、です。

ですから、できる人は、ぜひその感情をartに向けようではありませんか。

おそらく、音楽についての奇行的思考、欲求をお持ちの方もおられると思います。

またそうした感覚が認知されづらい社会通念があるのでは?となんとなくおびえておられる方もおられるでしょう。

でもやってみるしかありません。artという世界に向かって思い切って追及してみましょう。一度だけでもいいので。

 

自分を例に出して恐縮ですが、こういう和声感覚、一種の不安定な精神状況をそのまま音にしたような和声感覚を生来持たれている方はたくさんいらっしゃると思います。

 

でもあまりに認知されないし、少数派であるがゆえに、

「ああ自分はセンスがないんだな」

とか

「こういうのってやっぱり駄目だよなぁ」

って思っている方いらっしゃると思います。

いえ、和声学があまりに多数派であることを誇示しすぎなのです。ゆえに皆が多数派になろうとして、慣れないタイプの人がつまはじきになっているだけかと思います。

だから、不定調性論のようなものが必要なのだと思います。

この思考で少数派全員囲めますから笑

皆で力を合わせていろいろな音楽の可能性を追求して示していきましょう。

いずれメインストリームに出る人が現れます。

 

メジャーシーン、前例のある変態性、ある程度意見が通るタイプの少数派、

こういうものにひっかからない特性、奇癖、フェティシズムをあなたがお持ちの上で音楽にそれを活用されている場合、そういう感覚での表現の自由と可能性については拙論で全て肯定的に考えながら、その活動を音楽学の上からもサポートできます。

 

「自分つまらない曲しかできないと思っている人」

「全然鳴かず飛ばずで、自分の音楽は微妙だと思っている人」

 

それはほとんど思い込みだと思うのです。自分が思い込むとぞれが事実になってしまいます。

 

でもたとえ地球の人みんながあなたの音楽をつまらないと云ったとしても、あなた自身がワクワクするのであれば、それでよい、という事を認めていこうではありませんか(自分がやりたいという音楽表現を実施できる場においては、です)。

 

ワタクシなどはその一番最低の事例を示しながら、音楽表現の可能性のまだ見ぬ世界へのトンネルを開通し続けていきたいなと思います。

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記号形式ができたところで、実際のアナライズをやってみましょう。

 

ここであぶり出す問題は「アナライズの学習にはどのような問題が隠れており、どのように対処すべきかを自分で考えること」についてです。

 

お題はAll The Things You Areです。

あえてごちゃっと書いてみました。

素材は無料配布されているReal Jazz Bookから拝借いたしました。ありがとうございます。

 

この曲もその解釈で様々な表情を見せてくれる曲です。

学習者に「あれ、ひょっとしてアナライズなんてできてもしょうがなくね?」とふっと頭をよぎってしまうところを、先生が慌ててその不安の火消しに奔走しなければならない風景が浮かびます笑。これが指摘できるのも、不定調性論ならではです。

 

2年のカリキュラムを三か月で終わらせてしまうためにどうすればよいか、の施策です。異論もあるでしょうが、より適切な学習法、レッスン展開法、つまり、レッスンするという事からどうやって音楽活動の実践的拡張につなげていくかという方法を、聡明な皆様に編み出していただきたいところです。

 

<キーは何か?>

この曲のメロディを弾いてみてください。明るいですか?暗いですか?

もうこれだけで意見が分かれますね。私は程よく暗いと思います。だからマイナーキーで考えています。ここでもう「あ、それ違う」とあなたがどこまでお考えになっても、私はこの曲は明るい曲だとは思えません。だからマイナーキーで書きます(といってあんまり変わらないのですが)。

 

楽譜に書き込むとごちゃごちゃしてますよね。これでもかなり省略してあります。

アナライズは自分で理解を推し進めるために書くものです。

一時期すらすらと書けるようになれば、記号なんぞ何でもよいですし、自分なりに、アドリブするため、リハーモナイズするため、作曲の参考にするための構造把握ができればよいです。

その代り、一曲だけやるときは、とことんまでやってみるとよいでしょう。

 

構造を書くと、

 

<section1>

Fm7 |Bbm7 |Eb7 |AbM7 |DbM7 |Dm7 G7 |CM7 |    |

<section2>

Cm7 |Fm7 |Bb7 |EbM7 |AbM7 |Am7 D7 |GM7 |    |

<section3>

Am7  |D7  |GM7  |     |

<section4>

F#m7(b5) |B7  |EM7  |    |

<section5>

Fm7 |Bbm7 |Eb7 |AbM7 |DbM7 |Gb7  |Cm7 |Bdim7  |

Bbm7 |Eb7 |AbM7 |     |

 

という5セクションがあり、1,2セクションは転調した同じ形であり、3,4セクションはメジャーとマイナーのII-Vがきれいに展開しています(これはアレンジの妙でしょうが)。

結果アドリブにはとても良い練習曲になっています(中級者向け)。セクション5は、

Fm7 |Bbm7 |Eb7 |AbM7 |DbM7 |Gb7  |Cm7 |F7  |

Bbm7 |Eb7 |AbM7 |     |

とすると、さらにII-Vの構造が分かりやすくなるかと思います。

Bdim7=F7(b9)のコンビネーション・オブ・ディミニッシュに含まれる和音だからですね。

 

コードの機能の学習というのは最初の最初の一歩かと感じています。

基礎を知ったら早く自分の言葉に置き換え、たくさんの例外に触れてどういうことかを自分で咀嚼しなければなりません。先生がそれをサポートしてあげるのも大切ですね。

 

===

同曲について

<Eb7→AbM7はドミナントモーションじゃない?>

これ、マイナーで解釈しても、途中AbM7が出てきますから、Fmの平行調Abに向かっていると解釈もできます。またアナライズのように、Eb7-AbM7をサブドミナントマイナー偽終止のように解釈もできます。この場合コードスケールが変わってきます。面倒くさくないようにAbで解釈すると、音楽的クオリアとかではない、利便性の方に頭が言ってしまい、利便性のない美曲に出会ったとき「難しい」という印象しか持てなくなると思います。

しかしながら、目的が達成されるのであれば、どちらでもよいと思うのです。

この進行を平行調への転調かどうかみたいに考えて弾くことなど学習期以外有るでしょうか。だからさっさとクリアして、こういう問題を指摘できるけど、気に留めない、というところに意識を早く持って行っていただきたいです。

 

<Dm7 G7?>

これも気が付けばそれでいいのですが、6小節目にa♭音が出てきて、コードはDm7です。ひょっとするとDm7におけるb5音とp5音が同居する響きになりますから、Dm7-G7ではなく、Dm7(b5) G7とするのが適切ではないのか、などと思ってしまう事でしょう。だってその方が自然だし、CM7に向かった時のピカルディ終止がより印象的になります。青本などはDm7(b5)になっていますね。これDbM7--Dm7(b5)は1音しか変わりません。DbM7--Dm7のほうがスリリングに変わります。ソロを取るときはメロディは関係ないですから、音楽的なクオリア、印象でいうと、Dm7のほうがダイナミックで気持ちいいです。自分は。

だからテーマではDm7(b5)、ソロではDm7みたいに分けても良いと思います。

またはDm7-G7にして、G7を二拍三連分食わせるとG7(b9)感が出てこれもよいですね。

このへんは協和度とか、響いた感覚のこだわりですので、メンバーの皆さんとコンパのつまみにして盛り上がればよかろうかと思います。ジャズ研一年生向きな議論です。その後のセクションのAm7も同様です。

 

<H.P. >

この小節がいくつか出てきますが、これは次のメロディの前のフックになりますので、V7やセカンダリードミナントII-Vを自由におけるところでもあります。こういうポイントは不定調性論では「ハーモナイズポイント」というので改めて書きました。皆さんのバンドで自由にトリッキーな和音を置いても構いません。セクション1の終わりなら、

CM7  |(      ) |Cm7   |

ですから、例えばの例えばですが

CM7  |C7(#9) |Cm7   |

として、微妙に構成音がかぶるコードで逸脱しやすい7thにしてCのコンディミを使うとか、

みたいなアイディアをどんどん出すべきでしょう。

原曲をちゃんと弾けるようになってから、とか言っているといつまでも自分が目指す方向は見えません。最初っからめちゃくちゃやって、だめだぁああとなったら基礎に戻れば良いです。で、できたら、またすぐ攻めてください。攻めの姿勢がなくなると音楽は死んでしまいます。

、、、などと偉そうに言うことはできませんが、もうこれは音楽をやってる人ならだれでも感じることなのであえて書かせてください。

 

<楽曲上の特徴は?>

ピカルディの三度の多様の特性です。

m7に行くと思わせてM7にいくとこ、といえばいいでしょうか。何度も出てきますね。

作曲を教える際に、この曲が参考資料となる点は、これだと思います。

あとセクション1,2、のお尻のII-V、最後のIIb7、パッシング・ディミニッシュなんかも特徴的なので指摘できますね。

 

===

アナライズは、旧来の機能感を持つコードしかアナライズできません。

 

CM7 |A7 |Dm7 |G7 |

におけるCM7---A7の進行には名前もなくぃし、単なるセカンダリードミナントへの進行でしかありません。

 

それであれば、

CM7 |C7 |~

CM7 |D7 |~

CM7 |F7 |~

CM7 |B7 |~

も同じことが言えます。でもそれぞれ進行感が異なるはずです。

全く違う情感を表現しようとしています。

 

そしてそんなこと言ったら、甘い歌詞、つらい歌詞で、CM7--A7は雰囲気は変わるはずです。

 

いちいち名前を付ければいいのでしょうか、記号を作ればよいのでしょうか。

 

いえ、それよりも、基本的なアナライズができるようになった後、全体の構造を素早く把握し、自分がこれまで触れてきた曲の中にはない構造を的確に指摘し、その構造が持つ特殊性を咀嚼し、不定調性論などによるいわゆる「その音楽表現が持っているイメージ」を自分の手法と照合する方法論を自分なりに用いて、ロールプレイングゲームの中で新たな魔法を覚えていくように、技を増やすような日々になっていくと学習は早いですよね。記号を書かず、頭の中で置き換えられるストーリーにして咀嚼するようになって頂きたいです。

だから耳で聞いて、弾けて、そのコードがそこにある意味が体で分かる人は、このステップいらないと思います。それを人に教える、となると大変でしょうが。「教えられる」というのは全く別の音楽とは関係のない才能だと思います。

 

=====

いつまでも基本魔法三つを完全に使いこなせるようになるまでは旅には出られん!みたいなことを言っていると、出遅れます。

 

しかし、これは、楽譜が読めて、コード覚えて、II-V覚えて、みたいなステップの後の話だから、いったいこれをやって何人が音楽を仕事にできるんだろう、と思ってしまうのですが、ワタクシの意見は、こういった学習は、音楽活動バリバリやりながらのんびり趣味としてできる人はぜひやってください、です。記号化ではなく、自分なりの分析法の確立を、です。

 

これができないから売れないとか、飯が食えないとか、そういうことは考えず。できるようになっても食えませんし笑。余裕があったらとことん学習する、という姿勢でいてもらえればOKです。

 

====

なお、アドリブのためのコードスケールとかについてはジャズ理論をご参照ください。

またアドリブをやりたい、という場合は、自分が好きなアーティストのプレイを弾きマネして覚えて、そのフレーズを展開し、自分のプレイが自在にできるまで録音して何度も聴き返すトレーニングが適切です。アナライズとはほとんど関係ないです(解釈法としては使えます)。

 

アドリブの際に、ソロを自在に取ろうと思えば、そのスピードに脳が追い付くことが何より大切ですから、仲間と一緒に演奏して、とにかくたくさんセッションしてください。それが理論書10冊分の経験になります。プレイヤーの方はとにかく演奏を(腱鞘炎、腰痛にきをつけて)!

 

そして作家さんはこの曲の分析だけでは、だから何?という感じですが、100曲-200曲近くやると見えてきます。または好きなアーティストを全曲やってください。ここまで細かくなくてもいいです。コードにこだわる人はコードを、メロディにこだわる人はメロディを、リズム、ジャンル、歌詞、それぞれにこだわるところを追求して下さい。それが教科書の問題を解くよりも有益であることでしょう。

あとは良い先生や先輩、仲間に巡り合えることを心より願っております笑。

 

これでほぼ2016改訂は終了です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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教材改訂に伴い、記号表記の統一を行いました。

手書きで行うときはもちろん、PCソフトなどで自在に書き表せる表記で、ブログ、教材等も今後も統一してまいります。表記記号そのものは最終的には個人の解釈の色濃さが出るべきですし、それが最後は作品へと昇華されるのですから、楽曲分析は個人の中で完結すればよい、と考えます。

また、アナライズ記号を覚え、書くことは音楽の実践的な学習のほんの入り口に過ぎないと思います。しかしこれがあいまいだと学習期間が長引きます。

「ああ、そんなもんか、それならこんなことより早く曲作っていこう」

となって頂きたいがためにこうした一覧で考えることのできる体系の全貌を見せる必要があるのではないか、と思います。

 

コードアナライズは、やろうと思えばすぐできる、という状態にしておけば後は用が足ります。楽曲構造をいくら把握しても、なぜその技法がそこで使われ、それをどうやって自分の作品や演奏に取り込み、どのように自分のものに翻訳していけばよいか、というところまではわかりません。

その部分は、先生と一緒にディスカッションし、実践して披露し、指導を受けたり、不定調性論的発想でどんどんイメージにし、実践しながら体で覚えていく、感覚的なものを自分なりに具体化していく作業でしか身に付かないと思うのです。

 

また下記をご覧いただくと分かりますように、ブルースが入り込んだ途端、機能アナライズは混とんとしてきます。

また、モードや無調的な音楽はアナライズできません。この体系が拡張しないと、どんどんアナライズできない音楽が増えていくだけです。ゆえにこの学習段階と同時に不定調性論的発想による和声作成、和声連鎖、印象教育を強化しながら、「和声記号で書くのではないが、同等以上の理解吸収力を与えてくれる力」を身に着ける工夫をしていただき、瞬時に対応できる体を作っていかれるのが実践的であると思います。

 

 

できればこの表を6回のレッスンぐらいで全て教えて頂きたいところです。

 

下記の表はともかく、それよりもドミナントを覚えたり、II-Vを覚えて弾けるようにしたり、といったステップが何より重要になってきますので、早くその「覚えて練習するステップ」に行き着くために工夫なさってください。なお参考文献等は、教材に付記してあります。ご参照ください。

 

上記のトゥファイブ変格進行における-Pra.C-は(Pra.P.)または-Pra.P.-の誤りです。教材の方では訂正してあります。

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2017年度教材第四巻第八章の改訂版の内容を膨らませた記事です。

 

===

Dm7  G7  |CM7  |

 

ジャズを勉強する人なら、だれでも身に着ける至宝の進行です。

これを逆転させてみます。

 

G7  Dm7  |CM7  |

 

どうでしょう。あまりに当たり前すぎて絶対にやらないでしょう?

でもこれからの音楽教育ではもっと意味のあるものとして教える必要があると思うのです。

別にこの例でなくてもかまいません。理由は下記の通りです。

 

===

 

II-Vは当たり前すぎて、そのまま覚えてしまっているでしょう。でも一方で、その美的価値をどう自分が感じるか、どう理解するか自分の言葉で考えることでII-Vの意義を自分なりに作ってもらう必要があるのではないかと思うのです。

余計なことかもしれませんが、とても大切な理由がほかにもあります。

 

まず、絶対にII-Vでなければならない、という価値観を持ってもらいたくありません。

 

 II-Vを選ぶことは、自分が無難な選択をしている、という認識を持ち、それが必要性に応じた行為であり、本当に創造的なものなのか、あとでよく考えて頂きたい、という意味です。

 

実際の締め切り仕事ではそういう気持ちは失われてしまいます。当然です。

それそのものは罪ではないと思います。

ただ時々リセットしていただきたいかな、と思います。余計なお世話なのですが。

バリバリ仕事をされている人でも、M-Bankに作曲作業の相談、というかもう不満をぶちまける会(笑)にいらっしゃる作曲家の方に、もういちどその人の価値を伝え、今作っている曲の話などをして(絶対秘密厳守)、リフレッシュしていただき、また遺憾なく創造性を発揮していただくためには、音楽を知ってる商売敵ではない誰かに相談する、みたいなのがちょうどよいかな、などと考えています。

 

そういう不思議なサポート業が実はミュージシャン一人一人に必要なのだ、と感じ始めています。最先端の仕事をしていて抱える不安や不満は多くの人が想像できない類のものに化けていきます。音楽とは全く別な悩みが音楽を蝕む場合があります。それは大きくならないうちにそのチーム全体で取り除かないと、つぶれてしまいます。

音楽は心とモチベーションの健全さが生み出すとても脆いものです。だからこのモチベーションをどうやって維持するか、心を騙してでもモチベーションは維持されなければならない緊急事態もあります。そういうことの大切さをただ談笑しながら一緒に、酒を入れず考えることが短期解決の技となると思います。多くの音楽スクールの講師が今一番考えている業務形態もここに徹することである、とお気づきでしょう。ただそんな業務、レッスンでもないし、名前もないし、権威もないから、なんとなくやってしまっているとお考えでしょうが、プレイヤー、作曲家、アイドルには自分ではできない部分もあります。重要な使命ですね。

そこをたくさんの受講生を育てた経験のある講師がケアする、わけです。完璧にできるわけではありません。協力作業です。

 

一流の天才には、一流の仕事をしてもらうようにバックアップする人が必要であり、それがビジネスになります。スケジューリング一つだってやってあげれば二曲制作分ぐらいの時間が生まれたります。日本人は仕事を抱えすぎです。そして暇なときは鬱になるくらい暇です笑。

 

だから仕事を効率よく受けるスキル、広げるスキル、協力するスキル、などを持たないと音楽的才能が超一品でも心がついていかない場合があります。良い音楽を生み出すには周囲のケアが欠かせないと思います。多分ペット並みに笑。

 

でもそれを四六時中やっていたら、こちらが持ちませんし、今度は人をただ頼るようになってしまいます。むずかしい。。・。。

そこで独自性を伸ばし、自分のやり方を自分で作り、実践し、ストレスをためないようする、不定調性論のような内部にセッティングできる脳内ツールが役に立つのでは、とそういう信念でやっております。それでもストレスはたまります。そこを会って話して笑い飛ばせばよいのではないかと。

 

このII-Vの逆行の思考についてもそうです。遊んでみてください。

G7  Dm7  |CM7  |

なんかこれだといかにもだよなぁ、

G7(b5) Dm7 |CM7 |

ごっちゃごちゃの雰囲気だけどなんか軽くていいなぁ。。

まてよ、

G7 Gm7 |Dm7 DbM7 |CM7  |

これいいじゃん!

あ、それなら

G  Dm7 |CM7  |G  Dm7 |CM7  |G  Dm7 |CM7  |G  Dm7 |CM7  |

でメロディを乗せてみよう。。

 

こういうのが創造的行為のモチベーションそのものであると思います。

一瞬でも商業音楽から離れないと真の独自性は目を覚ましません。

何かに思い悩むより、音楽を楽しんだ方が良いと思います。悩みすぎるともう音楽も楽しめなくなります。そこに行く前に。。

 

こういうのは実際に使わないくてもいいんです。

 

高校生とかには、じゃあ来週までに、テストで赤点を取りたくない気持ちを、G7-Dm7を用いて16小節の曲にして持ってきなさい、みたいなムチャぶりをします。

Dm7 G7は普通の流れ、このまま勉強しないで行ったら赤点、だからG7-Dm7逆行して逆らって現状を打破しよう!みたいな象徴ですね。

で、「先生の宿題やってたら、なかなかできなくて勉強も面倒になったけど、なんか赤点は取らなかった」みたいな、いいのかわるいのか、笑

たぶん、焦って悩むより、忙しくて勉強できなかったみたいな気分の方がポジティブだから、本番勘が働いたのではないか、みたいに感じるのですが、皆さんはどう思われますか?

2点、3点がテスト前に最後に開いたページに書いてあった言葉がたまたま出た、という事もあります。最後まであきらめずにポジティブでいれば、チャンスはきっときます。後は運ですが。もちろん悩んで、風邪をひいて、テストを後日に受けることになり、それまで改心して勉強したら60点だった、という事もあります。人生捨てたもんじゃない、という方向に皆で持ってあげないといけないですね。

 

===

G7  Dm7  |CM7

は少しでも変えると、G7sus4やDm7/Gの色彩が出てくるので、いかようにも雰囲気はできてしまいます。

 

ただ「この進行を使って」となると、人間は考えると思うのです。

そうした経験が八方ふさがりのときにも考える源になりますし、そうやって考えることで、"悩む"のを避けることができれば、それが行動原理になって、「いかん!このままだと悩む!」というセンサーになり、自分でコントロールできるようになれば、という発想です。

音楽は自分で作らなければならないので、100%自分の思考に頼らなければなりません。

だからセルフコントロールがとても大切だと思います。

不定調性論は理論や伝統の前に、その人自身の行動指針を確立していくので、曲を作る前にコーヒーを一杯飲む、とか、お風呂に入る、とそういうことの大切さを考えるステップも作曲と同義であると考えています。音楽的クオリアを生み出すのは、そういう思考の連鎖と感性の研ぎ澄まされた状態の維持からしか生まれないからです。

 

それをいきなりは持てないので、こうした一見無駄な発想にみえることの可能性をたくさん試す学習期を経て、自分の音楽を作る、という生涯のモチベーションをすこしでも固めて頂きたいです。

 

===

でもV-IIってどことなく、優しい感じがして、IVm-Vm-Imに雰囲気が似ていると思いませんか?ドミナントのない感じに。だから実際の曲でも使えるのではないかと思います。

 

ぜひ使ってみてください。

 

またこれは伝統的な強進行の価値観を十分に知ったうえで使うとさらに効果的ですので、先生方には十分に伝統と逸脱の差異を上手に示すための教育研究を、相手に合わせて試行錯誤いただかなければなりません。

よろしくお願いいたします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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2017年度向けの教材改訂が進んでおります。

その内容から一部膨らませてます。

 

===

この進行が簡易楽譜にあったら、皆さんはどのように思われるでしょう。

 

これをアナライズしますと、

Key=Cm

<degree>

IIm7(b5)-IIm7(13)-Im7

<function>

subSDm-subSD-Tm

という感じです。

つまりSDm-SD-Tmと進行しているおかしな進行である、とすぐ見てわかる方は、もうその筋の人です。

 

そもそもSDm-SD-Tmはありえませんね。どこかに事例があるでしょうが、教科書にはない進行でしょう。

 

それを踏まえて、弾いてみてください。

===

比較的弾けるでしょう?

 

なぜか、

それはDm7に本来アヴォイドである13thが乗っているからですね。

 

IIm7において13thはIIm7の3rd音とトライトーン=増四度を組みます。ゆえに、響きがV7に近づきます。だからこの進行がIIm7(b5)-V7-Tmという通例の進行に感じられるのです。

もともとがサブドミナントという機能の和音で書かれているのですから、ドミナントとの差異感をしっかり打ち出さないといけません。

 

だから

Dm7(13)-G7-CM7は、機能感がしっかり出せないので、学習段階は良し、とはされないわけです。そう、あくまで初期学習段階において。です。

 

しかしながら「サブドミナントの機能感」というのはそもそもどういう機能感なのでしょうか。

何色?熱いの?かゆいの?おいしいの?どんな感じ?

 

やっぱりあのIVM7の感じ、ですよね。しかしこれは作曲の方向性を漠然とした檻で限定していくだけであり、限定された書法でよい音楽を作ろうとする音楽以外にとっての束縛になりかねません。いわば"やったらとんでもないことになるで"という脅しにしかならない、という意味です。

大作曲家の慣習と、伝統から生まれた常識ですから絶対感強いですね。

しかしそれらはいずれ覆されるのです。

そしてその時代が来るまでは、それらを思想上活用できる「過渡期」が必要です。

そこで不定調性論では、これを「想像上の書法」としました笑。

数学の考え方で表現しようするならば、「0」とか「i」みたいな"存在"でしょうか。

これを作っておくことで展開できる方法論があるはず、という発想の過渡期の確立です。

いずれは時代がそれを容認し、天才が現れ、どんどんメジャーな楽曲に様々な手法が提供され、それらが全国のスクールで解説されるようになり、、、という流れの発端としたいわけです。

ってますます意味が分からなくなりそうなのでやめます笑

 

結局最後は、今ここで作らなければならないこの曲において、この響きは必要か、否か、だけです。これを判断していいのはその曲の責任者だけです。

作曲者か、プロデューサーか、ですね。これからの音楽を作る方にはどちらにもガッツンガッツン進化していただきたいです。老婆心ですが。

 

====

さて。

しかしながらDm7(13)のトライトーンがV7のトライトーンぽい、という事を感じる方はおられるでしょう。おんなじトライトーンですから。

ゆえにDm7(13)の13はドミナント感を出してしまうため、アヴォイドなのだ、というわけです。

 

本当にそれでいいのか、と考えました。

それをオッケーにできる出口が公的になければ、みんなそれを使う奴を無知だと罵り、そこから生まれるはずであった新しい音楽は生まれず、みーんな同じ曲になってしまうのではないか。杞憂かもしれません。

 

そこで不定調性論では、機能という概念を取っ払いました。そのために和音の作り方そのものから変え、伝統理論を学ぶ人が自然に自由な発想を現在の思考に追加できる様式にしました。

 

Dm7(b5) |Dm7(13)  |Cm7  |

 

というような進行を「停滞感を与えて、どんよりと力なく主和音に向かう二つの動和音を用いた不定調性的進行(ここでは動進行)」という考え方などで把握できるわけです。

bossaの

動和音、動進行については

http://ameblo.jp/terauchi-mbank/entry-12173853545.html

こちらや教材第三巻などをご覧ください。

 

この雰囲気が使えるなら、ご自身の責任で自由に使うべし、としました。

 

 

====

 

たとえば「黒いオルフェ」。

なんともどんよりした曲だなあと思うのですが、どうでしょう。

 

このテーマの冒頭は、II-Vが繰り返されます。

 

Gm7  |Am7(b5) D7 |Gm7 |Am7(b5) D7 |

こういう曲で、さりげなく、

Gm7  |Am7(b5) Am7(13)|Gm7  |Am7(b5) Am7(13)|

というのも合うなあ、と感じるのです。なんかこの暗さに、さらに軋轢、みたいな焦燥感が加わるようなアレンジになります。各位でお試しください。

好きな雰囲気でご利用いただければよいので、この例に限った話ではありません。

 

===

ということは、

Dm7(13) |G7 |CM7 |

は、どうか、という話になりますね。

 

私の印象は、たとえばbで統一すればよいのでは、感じました。

bが風に吹かれてなお大地に割く花のようにトライトーンのあおりに耐えながら静かに残っている印象、ってよく分かりませんが笑。そういうイメージが浮かぶのです。

これを「ああ、ドミナント感があってm7(13)はダメだなあ」みたいな抽象的な感じで考えない、という事です。

まあ、そんなこと考えている人もいないでしょうが、これを初期学習時、並行してこの価値観を覚えることで、その人の「いいなぁ」と思える独自の感覚の芽を摘まないようにしよう、という意図があります。こういう形での発信なら集団レッスンでも各自が自由にとらえ、各個人の裁量でポピュラー音楽のルールを判断していくのではないか、と思うのですが、なかなか私個人ではそれを想定して判断して、ということができませんのでブログに書き、残していく所存です。

 

また

Dm7(13) |G7(b5) |CM7

とすれば、半音進行の声部ができて、さらに妙な説得力が生まれます。こういうのは機能というよりも、聴き手本人が感じているバランス感覚であると思います。何も感じない人もいるでしょう。

そしてこれはG7 G7(b5) CM7と流れたことと同じかもしれません。

でもDがルートになっていることで生まれる雰囲気の差異を感じる感覚の持ち主にとってはとても大事な線引き箇所だと思います。

後はヴォイシングの工夫だけです。

 

これらの進行感の展開は、既存の進行感への慣れがある程度確立されていないと生まれないものですが、より多彩な音楽を早期に生み出す教育土壌を作るには、既存の進行感が生まれる前に、このような感覚を持たせても、選択するのは自分であるのだから、そこに特化したサポートに展開していくので良いのではないか、と考えています。また日々それをレッスンの中で感じています。

 

できるのは分かっているけど、方法論で良しとしてしまおう、そういう避難所を作ろう、というわけです。これは皆様の頭の中では、すでに無意識にできていることであると思います。

ただそれを具体化するのは、不定調性論をご覧いただければわかる通りたくさんの難関をそれぞれ考えて一貫させていかなければいけないので大変です。

皆さんの独自論が、ただの勝手な自分だけの発想、から、少しでも皆とガンガンディスカッションできる、もっと面白いものに展開できれば幸いです。

 

方法論戦国時代ですね。

 

 

 

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