約20年前に発声障害になり、たどり着いた職業は鍼灸師でした。
私の職業経歴は
・美容師(インターンで終わる) → アパレルの事務 → 美容部員
→ 派遣事務で転々と
接客業というか人に施す仕事が好きなのですが
接客業には当然会話が必須ですよね
頑張って接客業をやるのですが、くじけて
なるべく人と話さないでいいような事務職になんて思って転職しても
事務職だって、結構人と話すし
なんといっても、電話対応が多い
痙攣性発声障害の私にとっては、電話は恐怖以外の何物でもなかったです
本当に悲しいほど聞き取ってもらえない。。。
で、また施す業に戻るを繰り返していました。
ある日、鍼を受けようと思いました!
すでに発症して7~8年にして
私の母は、肩こりだ肋間神経痛だ、というと何かと鍼を受けにいっていたので
私にとっても鍼灸治療は割と、歯医者にでも行くような感覚でした。
しかも、西洋医学でダメなら東洋医学ではどうだ
という思いもありました。
そして母行きつけだった、鍼灸院に何年振りかに行って、症状を相談しました。
院長先生は、長い治療経験のある方でしたが、
やはり、私の症状は初めてのようでした。
第1回目の鍼、正直何も変わらなかった…
でも、普段声を出すのに体中から振り絞って話しているせいで
首~肩~背中の凝りが強かったので、
体が軽くなったのは実感
「発症してから、かなり経っているし、治るか分からない。
時間もかかると思う。」 と、先生は率直におっしゃってくれました。
そうだよね このツボで一撃 → 声が出ました
なんて、ドラマチックなことはないよね
ちょっと期待はしてしまっていたけど
しばらく頑張って通おう!と20~30回は通ったかな
でも、残念ながら声に変化はあまりなかったです。
でも、でも毎日、心が折れそうなことがあるわけだけど
鍼を受けた後は、「頑張ろう」って気持ちが前向きになるのは
すごく感じてました!
痛いわけじゃない、命に係わる病気なわけでもない
全く、声が出ないわけでもない、頑張ろうって
そして、自分も人をこんなに癒せる職業を一生の仕事にしたいと
思うようになりました。
実際鍼には、科学的に、鍼を受けることで
セロトニンという脳内で、幸せと感じる神経伝達物質が出る事が分かってます!
鍼を受けることで、当然打たれた箇所の筋肉の凝りも改善しますが、
心にも作用するのが、大きな特徴かと思います
また、一口に鍼といっても、華道や茶道のように色々な流派というか
各先生たちの見立てがあります。
私なりの見立てなどを、次回からはつらつらと書いていきたいと思います。
心と体は一つです。
体に出ている症状には、心で何を思ったか?何を考えているかが絶対に関係しています。
心を紐解いていけば、体は自ずと変わります!