自分は昔「アルコール依存症」「薬物依存症」でした。
今から15年くらい前になります。
あの頃は苦しかったような気がします。
周りに歩いてる人が全部敵に見えて、常に道具を持って歩いていました。
どんな道具を持ってても人が怖くて怖くてしょうがなかった。
で、酒で薬飲んで記憶がぶっ飛んで、街にくり出して暴れたりしてた。
でも、これじゃ、ダメになるって思って酒と薬を全部トイレに流して、家に引きこもって酒と薬を抜こうとしました。
毎日がぶがぶ水飲んで、吐いて、また水飲んで吐いて1か月くらい一人で頑張ってみた。
でも、最後は結局3か月間くらい入院しました。
今ではすっかり・・・とまでいかなくても依存症ではなくなりました。
年に数週間酒におぼれるときはあるんです。
でも、強烈な自己嫌悪を持ってしばらくひきこもりになったりします。
依存症って本当に怖いです。
何もかもを失う。
モノじゃなくても「人」に依存しても厄介です。
これも嫌って言うほど経験してきました。
だから、自分は人を「信頼」しても「信用」しないんです。
そんなことはさておき、
15年前の苦しさがあったから、5年前にぼろ雑巾みたいな状態やホームレスからの脱出ができて、今非常勤っていうアルバイトみたいな形でも学校で先生って呼んでもらえるようになりました。
それでも、いまだに人生を投げ出したくなる時がチョイチョイあります。
そんな時は、道場行ったり、子どもたちの顔を思い浮かべたりしながら、何とか土俵際で踏ん張っています。
よく「人生は何度でもやり直すことができる」って言うでしょ。
そんなうまい話あるわきゃないよ。
人生をやり直すことなんてできるわきゃない。
でもね、「やり始める」ことはできるんじゃないかって・・・
少なくとも自分はやり始めている最中です。
- これからどんな物語が始まるのか、これから鮮明に自分で描いて行かなきゃいけません。
それが楽しみだったりするのですが・・・
さてさて、今日「ばかもの」って映画を観ました。
何だか昔の自分を思い出してしまいました。
自分の場合はこの映画のように、なんとなくハッピーエンドにはならなかったですが、単純にいい映画だなぁ~って思っちゃいました。
映画館で見れなかったのがチョビット後悔です。
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何も考えないで、お時間があるときに観てみてください。