8月に接骨部門の面談をしました。
その中で多くの人に言った言葉が
「今が一番大事」
「素直さと謙虚さを持って学んでください」
「人に関心を持ってください」の 3点です。
みんな相槌を打ちながら真剣に聞いてくれました。
本当に大切なことはとてもシンプルです。
シンプルだからこそ仕事に慣れ、余裕ができると
忘れてしまいます。
何事においても、始めたころの謙虚で真剣な気持ちを
持ち続けてほしいと思います。
私は、運の良いことに指導する立場にいます。
自分を振り返りながらアドバイスができ、
高齢になっても人を育てながら、自分も成長できています。
「初心忘るべからず」という世阿弥(室町時代に能を大成させた人)の
言葉があります。少し意味合いが違う初心なので考え方が面白いです。
世阿弥がいっている「初心」は「初心者」の初心のこと。
「なにかを始めたときの下手だった記憶や、
そのときに味わったくやしい気持ちや恥ずかしさ、
そこから今にいたるまでのたくさんの努力を忘れてはダメですよ」という意味です。
さらに世阿弥は、過去の未熟な状態だけを思うのではなく、
今の自分も「未熟」な状態であると自覚しなさいともいっています。
初心者の頃の未熟さを忘れず,若い頃から高齢に至るまで身 に付けたものを忘れず,
歳を重ねてもその歳にふさわしい初心を忘れず,
新しいことに挑戦し続けることが大切であると言っています。
「初心」とはいつまでも自分を磨き続けるための道しるべです。
何かを始めたときの新鮮な気持ちを思い出すことは、
自分を成長させるうえでとても大切です。
いつでも「初心者」のような気持ちで学び、吸収することができれば、
さらに人生が充実したものになるような気がします。
「初心忘るべからず」という言葉を胸に刻みたいですね。
ハピネス