日々是和日 -77ページ目

団十郎さん追悼

昨日は3日に亡くなった
歌舞伎役者
市川団十郎さんの
告別式だった。


前回のブログを書いた後に
飛び込んできた
訃報にただ呆然とした。


友人と勘三郎さんは
残念だったけど
団十郎さんには
戻ってきて欲しいねと
話したばかりだったから…。


20数年くらい前に
なるだろうか
勘三郎さんが
勘九郎の名前だった頃、


役者さんの訃報が
続いた時
先代の辰之助さんが
亡くなった時か


前・勘九郎さんが
「おれ、もうやだよ」と
泣きながら
弔問に訪れた場面を
テレビで見た。


それを不意に思い出して
今はまったく
そのまんまの心境だとしか
言えない…。


いうなれば
「またか、もう勘弁してくれ
神様は何人の役者を
奪っていくんだ
新しい歌舞伎座の
代わりに…・」


団十郎さんは
私がまだ歌舞伎などを
見たことも無い時に
テレビのクイズ番組に
お出になられていて

その物腰がとても優しい
素敵な”おじ様”という感じで
好きになった方だ。


歌舞伎を見始めてから
友人に『俳優祭』というものに
連れて行かれた。


いつもは舞台でしか
見ることの出来なかった
歌舞伎役者さんが
歌舞伎座のロビーや
廊下などで店(?)を開いて
身近に接してくれるという
趣向のものだ。
(まるで文化祭)

そこで私は団十郎さんに
ツーショットで写真を
撮って頂いた。


何故かその写真が
昨日、引越しの最後の
跡片付けをしていたら
ダンボールの中から
出てきた…。


他の方々の写真が
フラッシュを焚かなかったので
ブレている中で
団十郎さんのだけは
綺麗に写っていた。


ツーショットの物は
寄り添わずに
間が空いている。


友人に「もっと近くに」と
言われたが
私は長いこと憧れていた
役者さんだったので
照れて間を空けたことを
覚えている。


その後
団十郎の名前は
杉本苑子さんの
『傾く滝』という小説を
読んでますます好きに
なってしまった…


まぁ江戸時代
”江戸の華”と呼ばれた
8代目団十郎の
同性愛の話なんですが…


それから歌舞伎熱が
高じて歌舞伎三昧に
なってしまった私。


その上、本日は
新・歌舞伎座の
ボーナス会員の
先行予約日


勿論、私は上京してでも

観に行きます



この歌舞伎界の危機を

今の役者さん達が
どのように乗りきって行くか


熟練の役者さんと
油の乗り始めた
中堅の役者さん
そしてエネルギーのある
若い役者さん達


勘三郎さんや
団十郎さんが
出れなかった分も
頑張って下さい


今はそれしか
言えません。



博多座

2月は福岡の博多座にて
中村勘九郎襲名の
最終公演になります。



今回は初めて
博多座に参りました





それも仙台から
飛行機を乗り継いで






勿論、勘三郎さんの
遺志を継いだ
勘九郎さんと七之助さん、

そして橋之介さんを
はじめとする
中村座の常連の方々の
襲名最後の公演を
観るためです。





今回の演目、
昼の部には
勘九郎さんと七之助さんが
出るのは
『身替座禅』

未設定

『身替座禅』は
勘三郎さんが
よく演じておりました

勘九郎さんも三度目
らしいです。

一昨年あたりから
声がそっくりに
なってきたなぁと
感じていましたが…


今回は本当に
声だけでなく
その姿もお父様に
良く似てきました


そして夜の部では
『義経千本桜』の
「渡海屋 大物浦」





勘三郎さんは浅草の
平成中村座で一度
演じていますが
勘九郎さんは
今回が初役だとか


そういえばあまり見た記憶が
ないなぁと思っていました。


平成中村座で見たときは
最後のシーンが
鬼気迫るものがあって
結構私は好きな演目ですが

勘九郎さん
がんばっていました


しかし仁左衛門さんは
一昨年の平成中村座から
昨年、今年と続く
襲名披露公演まで
本当に良く出て
下さってます。


中村屋さんとは
付き合いが
深いんですね。


前に仁左衛門さんが
ご病気で舞台を降板されたとき
代わりに代役を務めたのは
勘九郎時代の
亡き勘三郎さんでした…


勘三郎さんが演じない役も
勘九郎さんに教えて
下さったとか…


こうしてDNAだけでなく
役や技や型など、
家の垣根を越えて
継承されていくのだなぁと
感じ入りました



博多座はまるで
ホテルのような
荘厳な内装で
メチャ感動です





中央にはこんな
階段がありまして
そこには「魂」という文字が…





その両側に
演目の看板絵










勘三郎さんの
魂を受け継ぐ
という意味なんでしょうね





その階段の下には
こんなオブジェが

未設定







表は『勧進帳』の役の
人形達です


そして裏には
七福神の人形達






なかなか東京では
見ない物なので
御薗座といい
面白いものです


勿論、勘九郎さんの
人形もありました





有難いことに
その隣には
東日本大震災の
募金箱が





募金すると
代わりに勘九郎さんの
名前入りの
ストラップが
貰えるんですよ






他にはこんなものまでが












最後は舞台を望む会場















余談ながら
椅子もトイレも
ホテルのように豪華で
また行きたくなりました


次は6月の
猿之助襲名公演
ですね、きっと



今度は
博多見物しながら
美味しいもの食べて
もう少しゆっくりと
楽しみたいですね


浅草歌舞伎

前回から

そう日も経たない内に

また上京しましたあせる





今回は浅草歌舞伎を

見るためです音譜







勿論、場所は

浅草公会堂








久々に浅草です。


昨年は毎月のように

参りましたが。




勿論、平成中村座が

ありましたからしょぼん




今回は浅草の
見慣れた
風物を
見る度に
少し
寂しくなりました。







こちらは新しくなった
東部浅草駅


新しいといっても
昭和の建設当時の
姿に戻したとか…





レトロな建物ですね



そして浅草の
代名詞、雷門




この日も
外国からの観光客が
中心にかなりの人出













いつものように
浅草寺の参詣のあとは
隣の浅草神社にも






この日は境内に
猿回しの
大道芸のお兄さんと
猿クンがいました






改めて浅草寺の
案内図などを
撮ってみました






そしてお昼は
毎度のように
お蕎麦のランチ






これに蕎麦の
ブラマンジュの
デザートが



浅草歌舞伎は
今回はこの面子






愛之介さん、海老蔵さん
孝太郎さん、亀鶴さんです。

ロビーには
こんな企画が











うーん
嬉しいですね
東北出身の
私としては



劇場の売り場は
こんなに人が

盛況のようでした






最後は
浅草公会堂の
窓から見た
五重塔と浅草寺です


















見晴らしがいい
お勧めのポイントですよ