債務減額交渉は個人でできるか? | 本人訴訟日記(以前→過払い金請求日記)

債務減額交渉は個人でできるか?

過払い金返還請求については個人で請求して解決を図ることができますが、債務減額交渉は個人でできるだろうか?


例えば、A社の債務50万円、B社の債務40万円、C社の債務30万円とする。毎月の返済額合計が5万円とする。これはもちろん額面債務であり、法定利息で引き直し計算をしたところ、A社は債務20万円、B社は債務10万円、C社は債務25万円に圧縮できるとする。とすると、毎月の返済額合計は2万5千円に減額。これはかなり楽になる。ということで、圧縮交渉をしたい。


過払い金がでていれば、訴訟でもなんでもして勝って債務がチャラになり、さらに返還金がもらえるのだから毎月の返済はなくなり業者とのお付き合いも終わる。しかしながら、減額となると債務は残って返済を続けるという業者とのおつきあいはなくならない。いわゆる任意整理を自分で行っていけるかどうか?


答えはできるだ。手順としてはこうだろう。


1.取引履歴を取り寄せる

2.引き直し計算をする

3.債務圧縮後の残債務から法定利息で計算して毎月の返済額を勝手に決める

4.業者に書面で「債務圧縮及び返済計画通知書」なるものを郵送する

5.業者から電話がくる(認められないとか言ってくるかな)

6.強気で攻め、返済計画書とおりで支払うと突っぱね、嫌なら訴えてもらってもよいと言う

7.実際に毎月自分で設定した返済しかしなければいい

8.おそらく業者は折れる。これで任意整理終わり


(注意点)


①業者とおつきあいが続くのでプレッシャーに弱い人には向かないかも

②毎月の返済額の計算は、3年計画内で設定(通常の債務整理がそれくらいだから。もっと短ければそれに越したことはない)

③自転車操業はできなくなる

④訴えられる可能性がある。が、訴訟になっても勝てる。法定利息を守らなかったのは業者だからね。ただ、無謀にも訴えてくる業者の場合には、裁判所に出向いて答弁書とか準備書面のやりとりしなくちゃいけない

⑤自分で交渉するので、交渉能力がある程度必要

⑥返済計画は自分で作ったものなので絶対に守らなければならない。ただし、口頭での約束なら反故にしてもかまわない。書面で債務圧縮および返済計画の取り交わしがある場合は絶対に死守。守らなかった場合、債務不履行で訴えられる可能性あり

⑦全業者に対していっせいに行う必要がある



これくらいだろうか?通常弁護士や司法書士が行う債務整理を自分でするだけなので、別に難しいことはないし、法律違反でもない。ただ、こういうケースを業者が認めるかどうかは非常に微妙です。