語り手 - 高級焼肉店の風景
昨日の事で恐縮ですが、会社の部下がアホなことを言いやがった。
「焼肉おごってくださいよ、叙々苑で」
はい、みなさんご存知ですね、叙々苑。芸能人ご用達です。
おいそれとは行けないよーなお値段の焼肉屋さんですね。
それをこのアホは叙々苑おごってくれれだと?
「何で俺様がお前なんぞにおごってやらにゃならんのだ?」
と、思いっきり叱りつけてやろうかとも思ったんですが、
そこはそれ、上司としての威厳を見せるチャンス到来!
とばかりにおごってやることを決意。ほら、僕も行ってみたいし。
…というわけで叙々苑到着。まずは↓こちらをご覧下さい。
はい「特選薄切りロース … 5,000円」です。
これは僕が主導で注文。ええ、全てはブログネタのために(笑)
で、残りの注文はアホの部下に任せてみたんですけど…
「このタンとこっちのタンどう違うんですかね、両方いいっすか?」
「壷付けカルビってやっぱり美味しいんですかねぇ」
「あ、ここユッケあるんですね。ぼく生肉好きなんですよ」
「イベリコ豚って一度食べたかったんです。盛り合わせですよね」
「内臓系も頼んだ方が食感にバリエーションが出ますよね」
「やっぱりハラミは食べなきゃダメっすよね」 …以下略。
このアホ、遠慮を知りません。ええ、多少の殺意は覚えましたよ。
でもそこはせっかくの叙々苑だし、余裕の笑みを見せときます。
で、出てきた料理をせっせと焼く部下。その心掛けだけは偉いぞ。
と思ったら、焼きあがった肉をしれっと食べ始める部下。えっと…
負けずに僕も食べてみるんですけど…あ、すげー美味い!
高い肉ってホントに口の中で溶けるんですね。ちょっとびっくり。
さらに、脂が違うんです。甘味があるんですよね。抜群です。
高い値段に見合うだけの味です。うむ、余は満足じゃ(笑)
結局最後まで部下はアホだったけど、味には充分満足でした。
お値段? 秘密です。まあ行ってみてください。味は保障しますよ。
… … …
はい、で、今日のタイトルがなぜ「語り手」なのかといいますと、
今日の記事の語り手である「僕」は「ぼく(たくあん)」じゃないんです。
つまり「僕」がたくあんの上司で、「アホな部下」がたくあん
なわけなんです。つまり、今日の記事で本当に書きたかったのは…
「叙々苑おごってもらったよ、いいでしょ!」
…ってことです(笑)