若者はなぜ消費しないか | カルチャースタディーズ研究所からのお知らせ

若者はなぜ消費しないか

若者が消費になぜアイデンティティを感じなくなったかという問題については、私はつい最近、結局西洋の物を買っても日本人としてのアイデンティティは得られないから、という結論に至りました。
もっと言うと今どき銀座でブランド物を買うと中国人みたいだからという潜在心理もあるでしょう。
その点、日本の伝統の物を買うとアイデンティティが得られる。それがZ世代、あるいはシンプル族などの日本志向ではないか。
雑誌『Pen』が神社、寺の特集を組みましたね。
昨年特集して人気だったので、今年もしたのだそうです。
しかもさらに臨時増刊も出すらしい。
軍国主義と結びつくような物ではないし、
ナショナリズムというのとも違うでしょうが、
アイデンティティを求める先を日本の伝統に求めているのは確かかと思います。
ところが百貨店には日本的な物はあまり売っていないのです。
そういう意味ではこの日本志向は大きな物語志向とも言えるのではないかと思うのです。
エコ志向も大きな物語志向とも言える。
宮崎アニメも日本とエコの物語です。
すこしずれるが、1Q84も大きな物語志向かもしれません。