★女性からお金を請求されている
Ｐ：加藤諦三 Ａ：大迫恵美子
相談者：６３才女性＆３９才息子
家族：夫７３才、長男４０才、
相談内容：
（母親ＶＳ加藤諦三）
＜↓実際の放送では訛りが酷かったが普通に表記＞
家にいる３９才の息子のことで聞きたいことが・・。
諦「今家に居るってことは、この３９才の息子は結婚してないのね？」
結婚してないけど、だから、そういう交際についてお話したいんだけど・・。
「仕事はしてるわけね？」
仕事はしてるんだけども、今ショック受けて仕事もする気もなくて、ご飯も食べないであれするんだけど・・。お金を４０何万も払ってるんだけど、慰謝料もまだ払ってくれって・・・。
「３９才の人がどういう人と付き合っていたんですか？」
３０何才の女の人と子供が出来たって・・・。
「これは妊娠したっていうことね？」
妊娠したあとにポリープが出来たって言って、また手術しなきゃ・・・。
「よくわかんないんだけど、その女の人が妊娠して、子供を産んだの？」
産んではない。流産したって言ってる・・。
「流産した？」
それで慰謝料３０万払ったけど、治療費も１日８千円かかるって・・。それを今まで払ってきたんだけど、まだ足りないと・・。
「流産したので３０万払ってくれと言われて、払った。その後、ポリープが出来ているというので、その治療に１日８千円払ってくれと？それをいくらくらい払ったの？」
３０万払った他に１２万払って、後からまた４万円払った。
「そうすると、１６万払ってる訳ね。その二人は結婚するつもりは無いのね？」
それはわからない。今、本人と話してみます。
↓ここから母親から息子に電話を代わる。
（３９才息子ＶＳ加藤諦三）
諦「相手の女の人が流産して、慰謝料３０万払って・・」
慰謝料って言うか、診察料。
「慰謝料じゃなくて、病院の費用を払ったってこと？」
ええ。
「別れたから慰謝料ということではないんですね？」
そうですね。
「あなたは結婚するつもりはあるの？」
自分的にはあるんだけれど、向こうははっきりしないって言うか・・。こういうことあったから・・。
「妊娠したっていうのはいつ知ったの？」
だから、Ｈして、それから二週間して、何かで病院行ったんだって。そのときに分かったって・・。その時に栄養失調で、もう育たない状態だ、って言ってるんですよ。
「栄養失調？」
栄養失調だ、っておろしたんですよね。
「おろしたのは間違いない？」
はい。
「つまり、妊娠したのも間違いないね？」
本人は言ってますね。
「あの、そこが大切だよね？疑うわけじゃないけれども、本人は言ってるってことですね？」
はい。
「そこは完全に信用したわけですね？」
ですね。
「調べなかったわけ？」
一緒に行こうって言ったら、親と一緒に行くから駄目だって・・。
「親と一緒に行くから・・」
うん。
「あなたが一緒に行こうって言った訳だよね？」
言いましたね。はい。
「普通だとこれで、結婚しよう、になるね？」
・・・ですね。はい。
「あなたが一緒に行くって言うのに、一緒に行かないで親と一緒に行くんだ、と言ったことに不自然だと思わなかった？」
思ったんだけれども・・・、行きたくない、って言うから・・・。
「どのくらい付き合っているの？」
３ヶ月ですね。
「治療でお母さんから、１日８千円かかるんだ、って言ってたけど、病院に直接あなたが払っていたわけではないのね？」
違いますね。はい。
「お金を渡してるわけ？」
ええ。
「どういう形で？銀行に振り込んでるんじゃなくて？」
本人に現金で渡してます。
「１日８千円の治療費・・。通院してるわけだよね？」
うん。会社の人と病院に行ってるみたいなんですよ。話だと・・。
「会社の人と？普通は会社のほうに隠すよね？なんか、父親であるあなたが何にも知らないで・・。ここらへんのことをきっちり調べようと思わなかった？」
いや、思って・・、何かパチンコ好きみたいだから、パチンコ屋さんに２回くらい行って見たんだけども・・。
「パチンコが物凄い好きなの？」
どうなんだろう・・。見たのは２回だけだから・・・。
「見たのが２回というのは、どうして見たんですか？パチンコ屋に彼女が行くと言ったので、行ってみたわけ？」
いや。仕事中だって言って行ったんだけど・・。
「たまたま見たのが２回？」
そう。
「ということは、しょっちゅう行ってる可能性あるじゃない？」
そのへんがよくわからないだけども・・。
「悪く推測すれば、パチンコにしょっちゅう行ってて、一番最悪なケースですよ。ギャンブル依存症でお金が足りなくて、そのお金に消えてるってことあるよね？」
う～ん・・。だから、変だとは思ってるんだけども・・。
「どこで知り合ったの？」
メールですね。
「メールで会って、関係したのはいつ？」
２回目です。
「２回目？それでこういうことが出てきた？あなた、メールで知り合って、２回目で関係があって、すぐに妊娠したと言って、３０万円必要だと言って・・。実は妊娠だけの問題じゃなくて、ポリープがあって手術をして、炎症起こして、１日８千円で１２万円くれ、その次に４万円くれ、おかしいと思わない？で、病院には一緒に来るなと・・。で、会社の人と一緒に行ってるなんて、おかしいと思わなかった？」
思ってるんだけども・・。
「今日はスタジオに弁護士の大迫恵美子先生がいらしているので・・・」
アドバイス：大迫恵美子
大「私も加藤先生の仰るように、話が不自然な気がする。１６万払って、その後もっと請求されてるんですか？」
これからまだ何日かかかるって言ってるから・・。向こうも支払いしたりすればお金が無いって言うし・・。
「お金が無くて困ってるってことなんですか？それとも、あなたのせいなんだから、何がなんでもお金を用意しろとという強い口調なんですか？」
どっちかって言うと、こっちが悪いって感じかな。
「あなたのせいだと言うんだったら、本当に自分のせいでどうなっているのかを、もう少しわかるように話してくれ、とか、わかるように何か見せてくれとか・・」
うん。それも言ったんだけど、会社で使うからって・・。
「それもおかしな話。これが労災になるようなことじゃないんだから。会社に提出するような書類じゃないでしょ？」
ん？どういうこと？
「会社に中絶したからとか・・・、出さなきゃいけないってことはない」
会社でなんか保険のほうで使うって・・。一緒に行ってる人に渡してるって言ってるんだけども・・。
「その言い訳も信用できないですよね。病院からもらう書類も１通しかもらえないってことはないですから・・。必要なら何通でも書いてもらえばいいんだし・・。コピーもいくらでも撮れる。見せようとしたら用意できないわけないんですよ。しかも、不自然なこと言ってあなたに見せないようにしてるのは、そういう診断書とか何もないんじゃないかという疑いもありますよね」
まぁ、それもそうなんだけど・・。
「そうなんだけど、って・・。あなたが騙されているんじゃないかなっていう感じがするんだけども・・。その点をあなたがどのようにはっきりさせて、この問題を解決しようと思っているかってことですよ。騙されているかどうかをはっきりさせる勇気があるかどうか。勇気があるとしたら、相手にきちんと対決しなきゃいけないですよ。二番目に、騙されていてもいいから、優しくしてあげたいと思ってるんだったら、自分の出来ることについて相手と話をすること。それでも相手が自分を騙していて、お金をくれないんなら知らないわ、ということになったら仕方ない。その結論は引き受けなければいけない」
ですよね。
「その覚悟をすること。これがあなたに必要なことでは？」
はい。もし、これが本当で、今言ったことで、慰謝料を払え、って言われたらいくらくらい払わなきゃいけないんですか？
「慰謝料って何ですか？」
だから、かかった費用とかいろいろあるじゃないですか・・。
「それがどうして慰謝料になっちゃうんですかね？」
う～ん、なっちゃうって言うか、そうなった場合のこと。
「性的な関係に合意してるんでしょ？」
ええ。
「一方的にあなたが強姦したんじゃないんだから、そのことについてあなたが弁償するってことはないですよね。子供が出来て、その子供をどうするかについて、本当は二人で話し合って、結婚して産むっていう選択もあるはずでしょ？」
最初はそうだったんですけどもね。
「向こうの都合で中絶したということですよね？」
向こうの都合つーか、どうなんだべな。
「向こうの身体が弱いからってことらしいですけど、そういうことで中絶せざるを得なかったということですよね？それが二人で話し合って決めたということなら、その費用をどう分担しあうかということは考えられると思いますよ。女性は肉体的な負担を負うので、せめてお金の分は男性が払うという話はあり得ると思いますよ。だけど、慰謝料とか損害賠償とかが出てくる要素ってあるのでしょうか？」
はぁ・・、そういうことですか・・。
「誰も悪い人いないんじゃないの？」
諦「いいですか？あなたね、一番の関係者があなたなんだよ。他の人が知らなくてもあなたが知ってなきゃいけないんだよ。他の人が知っててあなたが何も知らないで・・、知らせないなんておかしいすよ」
確かに。おかしいですよね。
「自分の意志をはっきり言って、疑問を訊いて・・。そうしないといい人に巡り会えないよ」
「ずるい女が純真な男を騙すとき、よく使う言葉が”妊娠した”です」加藤諦三
- 安斎 育郎
- だからあなたは騙される
