ロングテールと脳の未開発分野 | 考える道具を考える

考える道具を考える

The instrument which I think

ロングテール現象(long tail) という言葉が、主に経済界で流行している。

富士通総研の解説では、‥‥

ロングテールとは、ネット販売において、ほとんど売れないニッチ商品の販売額の合計が、ベストセラー商品の販売額合計を上回るようになる現象のこと。

雑誌『ワイヤード』編集長のクリス・アンダーソンが提唱したもので、販売ランキング順に販売額の曲線を描くと、ベストセラーが恐竜の高い首(ヘッド)で、ニッチ商品が長い尾(テール)のようになっているところから名づけられた。

‥‥要は、商品のラインが10万点あると、これまではパレートの法則などで、2割の商品、つまり2万点で全体の売上高の8割を占めるという法則で解釈されていたものを、これからは、残りの8割に着目して、その利益率や販売の可能性にも着眼していく必要があるという考え方と解釈してよさそうだ。

在庫という概念が、インターネットを通じた販売で小さくなったために浮上した考え方だが、
富士通総研によると‥‥
ロングテールは、音楽配信サービスなどのデジタルコンテンツ販売でより顕著に表れており、iTMSでは取扱っている楽曲の中で1回もダウンロードされなかった曲は無く、「君が代」がトップソングにランクインするなどCD販売とは異なる動きを示している。

‥‥という。

組織の人材の評価を示す基準にも「2・8の原則」とかあり、通常、組織を構成すると、そのうちの2割の人材が残りの8割を支えるという考え方がありました。
デジタル時代では、組織についても、テールの部分、つまり長ーーーい、尻尾の部分にも着眼しなければならないということか‥。

人間の脳の働きも、実際の脳の機能の3%程度しか活用していないということが言われていますね。1%程度という人もいます。

脳の機能を活用するにも、長いテールの部分に着目して、ただ存在しているだけではない脳の機能を、もっと活用していこうとする意思も、必要になるということでしょう‥。

でもね、ロングとテール。恐竜の首と長い尻尾という例え、言い回し。
ちょっと違和感はあるのですが‥いつも、テールに存在する人間としては‥多少の灯りが見えたということでしょうか?