ゴムのはたもんば
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缶バッジを趣味で作ってるんだが、以下のような。

 

▲直径44mmサイズ

 

 

▲直径76mmサイズ

 

 

他に誰を作ろうか。

デビッド・ボウイ

リー・ブリロー

ジョン・カザール

スティーブ・ブシェーミ

ジャック・ブラック

ジョン・クリーズ

 

 

 

日々更新ブログを行なっておりましたが、今また別の無意味企画を進行中なので、そちらもこのブログに投稿させていただければと思っています。

少々お待ちください。

少し前から趣味でステッカーを作っている。

基本的には、お惣菜シールのパロディをメインに。

 

▼元ネタ「これはうまい!」

 

 

 

▼元ネタ「本日のサービス品」…やったかな。ちょっと忘れました。

 

▼元ネタ「ポイ!はここ…」。スタンド式の灰皿ですね。

 

▼元ネタ「超目玉」。読みは「スーパーロボ」です。

 

 

 

▼これはお惣菜関係ないです。デビッド・ボウイのスペース・オディティのPVの中に出てくるトム少佐が着ていた宇宙服に書かれていた文言です。

 

▼元ネタ「電子レンジOK  このまま電子レンジで温められます」

 

▼「当店 手づくり」

 

で、他にも未発表のステッカーたちがいますが、このようにワーゲンバスに貼るといい感じになります。

 

 

次回『丸板』

 

 

バイトが四月いっぱいで契約満了となる関係で、現在は有給を消化している。したがって毎日家にいるわけである。

バイトの面接などもしてはいるが、このご時世シフト削られたり、辞めざるを得なかった人たちで、バイトとは言え倍率がとんでもなく高くなっており、なかなか面接に受からない。
しかも面接を自宅で行うタイプであったり、自分で動画を撮って先方に送るタイプや、いつも通り会社まで面接に行くタイプ、様々ある。
完全に何もせず家に居るようになって一週間が過ぎた。こんなにも何もせず家に居るのは中学生以来かも知れない。
日中、買い物に出たりするのだが、ただ外に出るのもつまらぬので、カメラを持って出たいところだが、今現在使えるカメラがない。使えるカメラが無い、というのも、25歳の時以来ない。F2は修理中。FM2はシャッタースピードダイヤルが故障中。GR1はシャッターが下りなくなっており、トリップ35はレリーズボタンが押せなくなっている。PENTAX SPは使えるが露出計が動かないので少し面倒である。買い物に行くついでにササっと撮れるカメラが欲しい。
 
で、これを買いました。
OLYMPUS PEN EE2
 
形式 ハーフサイズカメラ
シャッター オリンパスシャッター 1/30秒、1/250秒
レンズ D.Zuiko 28mm F3.5(3群4枚)
ピント合わせ 固定焦点
露出計 外光式 セレン受光素子
発売年 1968年
 
ISOを設定した際に、レンズ周りにある、カエルの卵みたいな部分(セレン)で光を感知し、シャッタースピードを1/30秒や1/250秒を自動で切り分けてくれる。
この仕組みをElectric Eye システムと呼ぶらしく、このカメラのEE2の名前の由来と言う事です。
数年前まで持ってましたが、知人に貸しているので今手元になく、安い物なので新たに買いました。
買い物に行く際などに撮ってますが、まだ現像出していないので、おいおいブログに載せます。
 
このカメラ、ハーフサイズカメラと呼ばれるもので、35mmフィルムの1コマの中に2コマ撮影できるというもので、要は36枚撮りのフィルムの場合72枚撮れるって事になります。一眼レフに比べると描写力は劣りますが、スナップショットを撮る分には問題ない。1時間半くらいの散歩でフィルム1本使い切ってしまう。
 
ちなみにレンズフィルターは、OLYMPUS純正の物を買いました。
 
ちょっと汚いですが、レンズキャップもPENの純正の物。
 
いま、未現像のフィルムが6本ほどあるので、近々現像出します。
では。
 
 
次回『張り紙』

2008年7月。ヘドラ・プロジェクトVOL.9として展開されたタワーレコード限定のセット。こちらは、500個限定の物。

フィギュア2体とCDのセットになったもの。外側の黄色い箱は開けてますが、中身は全て未開封。

 

▼麻里圭子さんが唄う「かえせ!太陽を」のCD。

劇中のこの曲が印象的すぎて、VHSを何回も巻き戻し巻き戻ししながら、よくわからんなりにも歌詞を書き起こした記憶がある。小学生のころやったかな。

 

▼CCPのヘドラ。限定ミニソフビ。

ゴジラの怪獣の中で一番好きかもしれない、ヘドラ。

当時はガイガンも好きだったが、今となっては断然ヘドラ。目の形が卑猥。

 

▼メディコムトイの、富士宮ミキ。限定キューブリック。

メディコムトイのフィギュアは好きでよく買ってました。会社員時代。湯水のように使ってました。ベアブリックとかもアホみたいに買ってましたが、今どこに行ったのやら。メディコムトイの「リアルアクションヒーローズ」っていうシリーズがあって、大好きで買ってましたね。1体最低2万くらいするんですけど。ただ、度重なる金欠で、もうほとんど売ってしまい残っていません。メディコムトイで今家にあるのは3体のみ。誰も興味ないでしょうけど今度載せます。

 

 

99年、大仁田厚が新日本プロレスに殴り込んできた。「長州を出せ!」と、すでに引退していた長州力との試合を訴え続けた。当時僕は中学生だった。大仁田=デスマッチのイメージがあり、そんな大仁田が新日本のリングで何をやらかすのか、非常に興味深く、毎週興奮してワールドプロレスを観ていた。

大仁田が何故、新日本に殴り込んできたのか。それは、プロレスの未来を危惧していたからだ。

99年、プロレスは、テレビで大々的に放送されているK-1や総合格闘技などに人気を奪われてしまっている部分があった。一般的に見ればK-1などの格闘技が最も優れた格闘技のように見られているかもしれない。すなわち、このままではプロレスが衰退してしまう。それを食い止めなければならないのが、新日本プロレスや、全日本プロレスのメジャー2団体のはずだ。それを考えなかったのは、新日本、全日本の罪だと思うと語っていた。

 

大仁田はかつて全日本プロレスに入門し、ジャイアント馬場の付き人などを経てデビューし、ジャンボ鶴田などと並ぶ全日本プロレスのトップレスラーに登りつめた。しかし27歳の時、左膝を粉砕骨折し、現役引退。その後、資金5万円で自身でインディーズ団体『FMW』を旗揚げ。メジャー団体に対抗するため、デスマッチを通じ己の人生をリング上で飾ることになる。

 

大仁田は長州力に、ジーパンやTシャツを着て試合をしてはいけない。インディーズのすることははちゃめちゃだ。お前らがプロレスをダメにしている。と言われたそうだ。しかし、人それぞれの生き方を、長州に否定することができるのか。新日本プロレスという体制に浸かった長州の言葉が、好きではなかったと語っていた。

 

結果的に、大仁田のこの新日本への乱入は、中学生だった僕らに凄まじい影響を与えた。そして実際、プロレスの衰退をギリギリのところで歯止めを効かせてくれていたと思う。

大仁田は最終的に長州力と電流爆破デスマッチでシングルマッチを実現する。しかし、その試合が実現するまでの一年半の間、様々な事があった。大仁田の大進撃の中で、切っても切れない存在があった。それが、テレビ朝日アナウンサー、真鍋由氏である。

以下は、一年半に渡る大仁田と真鍋アナのやりとりを纏めたものである(完全に全てを纏められているわけではない事をご了承頂きたい)。

 

 



①1999年1月4日 東京ドーム 大仁田vs健介に到るまで。

 

《1998年12月22日》 

大仁田 「1999年、一応世紀末と言われたこの、な、1999年に、プロレスが何らかのアクション起こさにゃ!それもお前らの、新日本の指名じゃ!分かっとんのか、おら!おい。分かっとんのか、おら!(大仁田、真鍋を蹴り、真鍋椅子ごと転がる)おい。おいお前ら。体制に媚びるな、この野郎。笑ってんじゃねえぞこら。おい、おい、こっち来い。こっち来いっつってんだよ(真鍋を引っ張り起こす)。こっち来い、ちゃんと来い。おら。椅子持って来い。ちゃんと教えてやる。おい。おい。よく聞けよ、おい。なあ。(真鍋を平手打ちする)お前らがやらなきゃ、誰がやるんじゃ!おい。新日本プロレスが、プロレスを持ち上げろ!そのぐらいの度量持たなきゃ、日本一と!名乗るな!」

 

《1999年1月4日》 

真鍋 「各マスコミで色んな事を言われましたが、一部では…」

大仁田 「言う奴は言え。お前もそうだろう。言う奴は言わしとけ。だけどな、己の人生だろうかよ。お前のことをさ、ガタガタ言う奴がいる。絶対いるんだこら。世の中。出てくりゃ。世の中な、出て来りゃなあ、絶対いるんだ。ガチャガチャ言う奴が。だけどお前、己の人生曲げんのか。曲げねえだろ。しょうがねえじゃねえかよ。曲げたくなかったら出て行くしかね。前に進むしかねえんだよ。ああ?それ以外ねえじゃねえか。」

真鍋 「今日は、その出で立ちで、新日本のリングに上がるわけですね?」

大仁田 「悪いのか。」

真鍋 「いえ。」

大仁田 「だったらいいじゃねえか。何を聞きに来たんだお前。ああ?」

真鍋 「改めての、直前の心境を聞こうとやってまいりましたが。」

大仁田 「直前の心境なんてねえよ。一緒だよ。いつも一緒の方がいいだろ。自分に正直に生きなきゃ。人生なんぼのもんじゃい。ああ?」

真鍋 「はい。」

大仁田 「自分に正直に生きてよ、なあ。今年から決めたんじゃ。自分に正直に生きようって。」

真鍋 「はい。」

大仁田 「世の中のみんなの、カメラの前だからってお前、格好つけたってしょうがないだろう。なあ。こんなもんしかねえんだから。ああ?倒されたと、きは倒された時だろ。倒された時は倒された(コーヒーを口に含み。ぐちゅぐちゅし、飲み込む)えー!。(渋い顔)。」

真鍋 「倒された時の事も考えてる訳ですね。」

大仁田 「(真鍋を睨みつけ)おい。人間そんな強く無いんじゃ。だけどよ、一生に何回か、突っ張らなきゃいけねえ時がある。俺は強く無え。だけどよ、このプロレス界で一番と言われる、この新日本プロレス。一人で噛み付くんじゃい!」

 

《1月4日 健介戦後》 

大仁田 「これが俺の生き方じゃ。おい。これが俺の生き方じゃ。生き方、お前らに否定できんのか!?おい!お前らはどんな生き方してる。おい!生き方なんか否定されたくなか!おい!生き方なんか否定されたくねえ。おい!お前に、生き方なんか!お前らに生き方なんか、否定されたくねえ! これが、俺の、生き方じゃ。」

 

 

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②1999年4月10日 東京ドーム 大仁田vs蝶野に到るまで。

 

《1999年2月14日》 

真鍋 「大仁田さんは、体制体制とおっしゃいますが、私は、テレビ朝日のアナウンサーという立場を抜きに考えても」

大仁田 「俺はなあ!俺はなあ、馬場さんがおなぐりあなんなった時ぃ、おなくなんなんなった時ぃ、お亡くなりになった時、おい、武道館、来るのやめようと思った。だけどな、おい、馬場さんの意思を継いで!、俺なりにい!俺なりにい、俺なりに生きて行くつもりじゃ!お前が認めようと認めまいとかまわん、だけどな、俺の人生じゃ。電流爆破じゃ。おい、お前ら良く聞け!電流爆破じゃ!おい、お前らの、お前らの新日本プロレスを!器量があるなら!俺の電流爆破に受けてみろ、俺の電流爆破を受けてみろ。IWGP王者よ、おい、この電流爆破に入る勇気があったら来い。おい、入る勇気があったら来い。そのかわり、IWGPを俺がものにしたら、その時は!正々堂々と!長州力!お前との勝負じゃ。」

 

《1999年3月7日》

大仁田 「真鍋、お前だけか。」

真鍋 「今日は私一人です。」

大仁田 「たった一人でか。」

真鍋 「大仁田さんのファイトを見にきました。」

大仁田 「おい。おい。おい。俺と新日本プロレスと、俺と新日本プロレスと、どっちが好きじゃ。真鍋。真鍋!」

真鍋 「私は、新日本プロレスが好きです。」

大仁田 「本心か?芯からそう思とっか?思とんかって聞いとんじゃ!」

真鍋 「思っとります。」

大仁田 「おい。お前を、お前を、真、お前を、全新日本プロレスのファンのひとりとして聞く。代表として聞く!おい。おい。お前は電流爆破を見たいか。お前は電流爆破を見たいか。」

真鍋 「私は、東京ドームで、蝶野選手と大仁田選手の、ノーロープ有刺鉄線、電流爆破を見たいです。」

大仁田 「そうか!(平手打ちをする)お前の言葉、よくぞ受け取った!それは、本心じゃな!」

真鍋 「本心です。」

大仁田 「ひとりの男にはよ、ひとりの男のよ、全責任を負わにゃいかん時がある。それが、お前の本心じゃな!?」

真鍋「はい。」

大仁田 「受け取った。真鍋、受け取った!よくぞ一人でよー来た!敵ながらあっぱれじゃ!」

 

《1999年3月14日》 

大仁田 「新日本プロレスに条件を告げる。この条件を飲めれば、俺は4・10、東京ドーム、正々堂々と行くけん。いち!おい、おい、長島取締役さんよ。おい。俺は、正々堂々とタバコを吸って東京ドームに入場する。その際問題になったのが一つ、タバコを落として、タバコを落としてもみ消したこと。それならば、お前ら、お前ら自ら、新日本プロレスのために、リングサイドで、おい、灰皿になれ。これが俺のひとつの条件。長島よく聞け。新日本プロレスよく聞け。ふたつ。公平、中立な立場を取るため、レフリーは、すかん!やまーこーとーこてつじゃなく、すかん!山本小鉄じゃなく、公平なる、みちのくプロレス、みちのくプロレス、テッド田辺を指名する!この二つ。この二つの条件が飲めなければ、4・10、東京ドーム、なんと言われようと、出場せん!これがインディーズ!いや!虫けらの意地じゃ!」

 

大仁田 「男と男として約束しろ真鍋!俺の死水はお前が取れ!わかったか!真鍋!俺の死水はお前が取れ」

真鍋「大仁田さんの条件に関しては私はお答えできませんが、大仁田さんの東京ドームでの電流爆破は、自分が実況したいと思っています。何が何でもしたいです。」

大仁田 「本心か!」

真鍋 「はい!本心です!」

大仁田 「そうか。一世一代。男一世一代。邪道の夢をお前に託す。死ぬ気持ちで解説してくれ(※)。頼むぞ真鍋。」(※)実況と解説を間違えて言ってしまったと思われる。」

真鍋 「はい!」

大仁田 「真鍋。男と男の約束じゃ。」

 

《4月10日 蝶野戦直前》

真鍋 「失礼します。今日は宜しく御願いします。」

大仁田 「解説はお前か。」

真鍋 「はい、実況致します

大仁田 (下向き、立ち上がり)「真鍋。(沈黙)いつもいやだ。」

真鍋 「え?

大仁田 「自分で考えたのにいつもいやだ。それに、怖い。」

真鍋 「電流爆破が。」

大仁田 「お前笑うかも知れんけど、だけどよ」

真鍋 「はい」

大仁田 「真鍋(小声)」

真鍋 「はい(小声)」

大仁田 「俺の生き様、俺の生き様、胸いっぱいで実況してくれ。」

 

《1999年4月10日 蝶野戦後》

大仁田 「お前によ、かっこ悪いよな。生き延びてしもうた。真鍋。」

真鍋 「はい。」

大仁田 「かっこ悪い生き延び方してしもうた。」

真鍋 「なぜ、かっこ悪いと思われるのですか。」

大仁田 「真鍋。死に場所を、この新日本に授けよう。消えそうで、消えない長州力。をな、ただ一回だけでいい。邪道と呼ばれて、電流爆破を、この新日本のリングに上げたかった。また、無様に、生き残った。無様だろ!よう分かっとる。俺Hが無様じゃ。だからこういう形で生き残ってしまった。笑うなら笑え!真鍋!笑うなら笑え!俺は、無様じゃ!」

真鍋 「笑いません、負けてないじゃないですか。」

大仁田 「俺はな、6万何千人が、笑おうとも、俺をけなそうとも、また決意した。笑うんなら笑え。お前も笑うんなら笑え!真鍋!笑うなら笑うで結構!無様なら無様で結構!真鍋。俺は、ドロドロになっても、ドロドロになっても、お前たちの言う、新日本プロレスのリングで、最終目標に到達する。たかが人生、だけど俺の人生じゃ。」

ー大仁田、立ち上がりさろうとする

大仁田 「真鍋。俺とお前の人生の違い。俺とお前の人生は違う。生き方が違う。だけど、お前にはいつか、見えるはずじゃ。」

真鍋 「何が見えるんですか」

大仁田 「何が見える?それは自分で探せ!誰に笑われようと、俺はお前に看取ってもらう!」

 

大仁田 (取材陣に対し)「なんで俺は生きとるんじゃ。なんでこんなにも、プロレスは、俺を惨めにさせるんじゃ。こんなに好きなのに、こんなに。蝶野に伝えろ。蝶野くんよ。お前の、お前の武士の魂、受け取った。お前にも、日本人の心は残ってたんじゃのう。言葉はどうあれ、何はどうあれ、電流爆破に、新日本プロレスリングの一人として、上がってくれた事に、邪道大仁田厚、敬意を評す。世紀末、身を捨ててこそ、浮かぶ瀬も在れ。世紀末、身を捨ててこそ、浮かぶ瀬も在れ。全プロレスファンよ、よく聞け!俺は、原点回帰!泥の中からでも蘇ってくる!最終目標!長州の首!首!一つ!お前らがなんと言おうと、千人万人、いや、何十万人がなんと言おうと、俺は絶対に泥の中からでも、あの男を引きずり出す。これが俺を、今、4・10、東京ドームのリングを降りた、俺の結果じゃ!よく聞け!お前ら!とっとと出ていけ!」

 

 

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③1999年8月28日 神宮球場 ニタvsムタに到るまで。

 

《1999年5月21日》

大仁田 「おい。長州力。長州力!よく聞け!長州力!よく聞け!長州力!おい、武藤を出そうと何しよと!おい!もし武藤が出てくるならば

俺も、(大阪)南港からグレート・ニタを呼び戻す!おい!よく聞け!おい!狙うは、長州の、首一つ!これは変わらんぞお前ら!」

 

《1999年7月21日》

(大仁田の楽屋)

大仁田 「武藤!お前が新日本の人間ならば、おい、俺に向かって、グレート・ムタを出して来い。俺は、真鍋!お前は、お前が、グレート・ムタを見たいんだろう!おい!真鍋。おい、真鍋。グレート・ニタを、グレート・ニタを、お前は見たか!お前は見たかと聞いとんじゃ。グレート・ニタを見たか!見たか!」

真鍋 「見ました。」

大仁田 「俺は、俺は、グレート・ニタを出す。」

 

(武藤の楽屋)

辻アナ 「こういう結末でいいんですか?」

-向こうで大仁田の声が聞こえる「真鍋!なんでもありじゃ!真鍋!なんでもありじゃ!」

武藤 「あいつね、開いちゃいけないものを開いちゃったよ。触っちゃいけないもんを触っちゃったよ。」

辻アナ 「ということは、もう、行くしかないということですか?」

武藤 「行く。いつでもどこでもいい。行く。グレート・ニタ用意しとけよ、グレート・ニタ用意しとけよ!グレート・ムタ行ってやるぞ。」

辻アナ 「してはいけない事をしたという事で、しっかりとした始末をしなきゃいけない時がもう近いということですね。」

武藤 「言わなくてもわかんだろ。パクリ野郎。(天山が大声で割り込み聞き取れない)伝えとけあいつに!」

天山 「ごちゃごちゃ言うなって」

武藤 「出て行けこの野郎!」

天山 「ムタで勝負してやんだよ!」

 

(辻アナ、大仁田の元へ来る)

辻アナ 「ムタが言ってました今。武藤じゃなくて。」

大仁田 「なんと言った!」

辻アナ 「開けちゃいけないものを開けたって言ってました。だからやるしかないって言ってましたよ。言ってました。」

大仁田 「本人の口から言ったのか。」

辻アナ 「言ってました。カメラに向かってきっぱりと言ってました。大仁田さん。またチャンスがやってきましたね。やってきましたね。近々だそうですよ。」

大仁田 「武藤にもう一回伝えとけ。武藤に、グレート・ムタに思い入れと情熱があるんだったら、思い入れと情熱があるんだったら、IWGPをかけて戦ってくれ。それが、ほんとの、男じゃ。あんたなら分かってくれるだろ!何年プロレスやっとんじゃ!辻!おい!男の気持ち分からんと、男の気持ち分からんと、なあ、こんなに長く、」

辻アナ 「やってます。やらしてもらってます。しっかり見せてください、神宮で。新日本プロレスのリングが、認めるならばやってください、ぜひ。」

大仁田 「認める?世の中そんなもんかい!おいあんたら!見たいかを!おい!辻!辻アナウンサーに言ってやれ!お前が!電流爆破!いや!グレート・ニタと、グレート・ニタとグレート・ムタの戦いが見たいか!見たいか!大きな声で!表に出て!お前じゃこら。(真鍋の頭を掴んで引きずる)おまえが、」

辻アナ 「いや、アナウンス部の人間です。そんなに手荒に扱わないでください。」

大仁田 「辻さん、こいつが言ったんじゃ。俺の心の友じゃ。俺の心の友が、グレート・ニタ、グレート・ムタの試合を見たいか!」

真鍋 「見たいです」

辻アナ 「わかりました。後輩がちゃんと言ってますから。」

大仁田 「なんと思われようと、俺たちがなんと思われようと、熱く生きなきゃ!いけない時が!あるんじゃ!人間の心があるなら、わかるじゃろ!辻さん!」

辻アナ 「神宮でお会いしましょう。」

 

《4月10日 ムタ戦後》

大仁田 「ニタは、死んだ」

テロップ「グレート・ニタ 爆死」

 

 

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④2000年7月30日 横浜アリーナ 大仁田vs長州に到るまで。

 

大仁田 「おい、お前、真鍋!長州力からのこの、汗まみれのTシャツどう思う?おい、真鍋!どう思う?」

真鍋 「長州さん…」

大仁田 「お前の素直な言葉で言うてみろ!俺は、素直に男として受け取った!男として受け取った!真鍋!お前に聞きたい!」

真鍋 「大仁田さんのメッセージに答えて、しっかりと俺は練習している。そういったメッセージじゃないですか?」

大仁田 「おい、この匂い嗅いでみろ。この匂い。この匂い、確かに、この匂い、確かに、長州力の汗の匂いか!どうだ真鍋。どうじゃ真鍋。俺は(Tシャツを嗅ぐ)俺は男を信じた、この汗が、長州力の汗だってな。お前。お前に最後に聞く。男として聞く。」

真鍋 「はい」

大仁田 「大仁田厚、いや、長州力・大仁田厚の試合を、見たいか!」

真鍋 「私は、初対面でいきなり大仁田さんに殴られてから、あれから一年が経ちました。大仁田さんがずっと仰って来た、邪道の死に際、見届けたいです。だから、長州戦が見たいです。」

大仁田 「よくぞ、真鍋。真鍋。男になったのう。」

真鍋 「もう一つ聞かせてください。この汗まみれのTシャツを受け取った、大仁田さんの今の素直な気持ちを教えてください。」

大仁田 「大仁田とやる。俺はそう受け取った。真鍋。最後まで、見るんじゃ。」

真鍋 「わかりました」

大仁田 「もう一度聞く。もう一度聞く。お前は、長州力と、大仁田厚の、試合を見たいか!」

真鍋 「長州・大仁田戦、見たいです。実現して欲しいです。信じてます。」

大仁田 「(ペットボトルの水を口にふくみ、真鍋に水を吹きかける)そうかー!その言葉、しっかり受け取った!背広なんか気にするな!おい。長州戦が決まったら、ビシッと作ったる!それまで我慢してくれや!」

 

《2000年7月13日》

大仁田 「これは何だか教えたじゃろが」

真鍋 「はい」

大仁田 「なんだこの水は!?」

真鍋 「水道の水ではない」

大仁田 「なんだ!?」

真鍋 「買って来たミネラルウォーターです。」

大仁田 「そうじゃ!(真鍋に2リットルのペットボトルの水を渡し)飲めや。」

真鍋 「(飲む)」

ー大仁田、真鍋からペットボトルを奪い取り、水を口に含み、勢いよく水を真鍋の顔目掛けて噴射する。

大仁田「吹いたれ」

ー真鍋、口に水を含み吹くも、うまくできない。

大仁田 「下手くそじゃなあ。おい、約束通り、おい、買うてきたぞお前の!おい!持って来い!」

ーベージュのジャケットを真鍋の肩に掛け

大仁田 「長州戦決まったら、お前に買うてやると言っとった背広じゃ。おい。」

真鍋 「はい」

大仁田 「安かけどな、おい!安かけどな!おい!これを着て、俺と長州戦、なあ、実況!実況してくれ!」

真鍋 「わかりました。これを着て、力一杯実況します。僕にとっても戦いなんですよ。辻アナウンサーが喋る。僕も喋る。二つの放送席がある。テレビを見ている人たちは比べるんです。だから僕も負けられません。精一杯実況します。」

大仁田 「おい。七月三十日、俺は、七月三十日、おい。電流爆破の道具持って、七月三十日、堂々と、参上するよ。おい。長州のためじゃない。新日本プロレスのためじゃ。藤波。藤波さんのためじゃ。おい。俺の大事なファンと、それから新日本プロレスのファンと、それから、プロレスを愛する奴らと、それと、お前のためじゃ。」

真鍋 「力一杯実況します。大仁田さんの生き様を実況します。その代わり、横浜アリーナ、大仁田さんの色に染めてください。長州のインパクトを上回ってください。お願いします。」

大仁田 「よー喋るようになったのう。一年半よー付いて来た!」

 

 

長州戦。真鍋アナはしっかりと、大仁田からもらったスーツを着て汗だくになりながら実況していた。最後は、大仁田は長州のサソリ固めを受けレフェリーストップ。試合終了のゴングが鳴る。それを見た真鍋アナは涙を流しながら「止めないでくれ!大仁田はギブアップしてない!」と絶叫する姿に、胸を打たれる。

担架に乗せられる大仁田を実況席から見ている真鍋に対し、解説席にいた蝶野が「おら、真鍋!行ってこい!おら!」「私は大仁田を追いかけます!」と言って大仁田の元へ。

 

《7月30日 長州戦後》

担架で運ばれる大仁田を追いかける真鍋アナ。

真鍋 「大仁田さん!大仁田さん!聞こえますか!夢を実現した瞬間を見届けましたよ!長州との戦いを、最後まで見届けましたよ!あなたにもらったスーツを着て、力一杯実況しました。感激しました。夢は諦めない。その気持ちを、私は全て受け止めました!」

大仁田が真鍋のスーツの胸元を掴む。

真鍋 「このスーツです。見えますか?」

大仁田 「真鍋…生き様…俺の生き方、俺の生き方間違ってるのか…。」

真鍋 「間違ってないですよ!約束したから最後まで、最後までついて来ました!」

大仁田 「自分信じるしか…、弱くてもよ…、自分信じるしかないんじゃ真鍋…。」

真鍋 「あなたの夢の、絶対諦めないと言う気持ち、僕は全て受け止めました。プロレスが、改めて大好きになりました。」

大仁田 「真鍋。真鍋。真鍋。ありがとよ。」

真鍋 「僕も夢を持ってがんまります。」

 

 

この出来事が20年前と言うのが信じられない。ボコボコにされながらも、必死に大仁田にしがみついていた真鍋アナ。大仁田が新日本プロレスに投下した4発の爆弾。その爆弾をひとつずつ経験する上で、真鍋アナは次第に大仁田に対し口答えをしたり、己の気持ちを正直にぶつけるようになる。長州戦の最後には、この二人の関係に涙してしまいそうになる。惨敗を喫した大仁田に対し、感謝と激励の言葉を投げかける。真鍋アナは本当に真面目にその瞬間を生き、大仁田を、プロレスを愛している。大仁田は常に素晴らしい演技であるが、この名芝居を打てるのは、ひとえにプロレスが好きで、衰退しつつあるプロレスを救いたい気持ち、そして自分や真鍋アナへの愛など、バックボーンに全て嘘がないからだ。また、途中登場する人物、健介、蝶野、武藤、そして長州も最高のレスラーにして、エンターテイナーであることをまざまざと見せつけられる。しかし、僕の中での助演男優賞は、辻よしなりアナだろう。彼がいなければムタvsニタは実現していなかったと言っても過言ではない。20年前

 

雑誌社のカメラマンたちが必死に撮り終わったフィルムを巻き上げてたり、モータードライブで高速巻き上げしてる音が鳴ってたりする所に、非常に歴史を感じる。

 

 

次回『日々漫ろ歩き』

私は稲川淳二さんが大好きなのである。

 

稲川淳二さん 恐怖の現場 という作品があり、稲川淳二さんと、霊感のあるアイドルの女の子2人が心霊スポットである廃墟に行く、という映像作品。

工業デザイナーである稲川さんだからこそ、訪れた廃墟の建築方法の違和感に即座に気付き、過去に何があったのか、どんな事件があったのかなどを推測しながら、廃墟の中で怪談を語る、稲川淳二&廃墟&怪談好き垂涎の最高最恐ドキュメンタリー。

 

10年ほど前、その作品がニコニコ動画にて一斉を風靡していた。

というのも、稲川淳二さん話す言葉が、日本語なのに何故か空耳に聞こえるというので、ニコ動の字幕師たちが秀逸な字幕(弾幕)を投稿しまくっていた。「恐怖の現場 総集編」と題し、選りすぐりの空耳シーンのみを編集した15分ほどの動画が、とんでもない再生回数になっていた。

 

その中でも印象的だったものを2013年3月12日に、私は自身のiPhoneにメモしていた。それを以下に記す。

 

・ここ怖いぜー

・ほんだ

・あ~学割

・まつこデラックス、そこ

・お~リックスタイナー

・いませんよね~。隠れたのかな?亀田負けたんで。いませんよね?

・じゃ音楽もそうだし、人も集まってるし、パーティーかやっぱり!パーティーしてるんだよ!どうしよう。

・アナル!有無!良い湯。あるよ、確かに!

・(鏡に写った自分を見ながら)かっこえいーなー。

・あ、そいそいそいそい。でるお、ベトナム。

・デミトリですよ。

・ぎゅ~!空気変わってる。うわきテル、来てるんだ。

・ぎゅ~!漢方薬!

・おれ分かった!分かった違う(相手を静止する)、分かった。これね、あのー、もし間違ったら私はねー、霊にー、殺されますよ。でもね、分かった!さっきあそこで見た男と云うのは、あれは、死んでると、殺された男の、男の、奥さんの、弟だあれ!うん!うん!そう!弟だ!多分

・これ私ーのー、今のー、自分なりのー意見なんですがー、多分、と云うより、きっと、多分ね。間違いなく多分。

・ある時、でそれ多分、おおよその時間なんだけど、その40年くらい前、あったんですよ事件がきっとほんとにあったんですよ、もちろん。

・多分、これ自信もって言うんですが、何で私が自信もって言うかと云うとね、多分、これをご覧になる方がね、初めてだと思うんです。でもこれは自信を持って言える。多分。

・我々のいるこの場所ってのはね、多分、あのー、霊が、住み憑いている、潜んでいると云うか住み憑いてる、場所なんですねきっとここって多分。

・多分ですよ、多分、命取られますね。

・どういう事かと云うと、そう云う事なんです。

・そうだね、隠していたのかも知れないし、何かのチカラでもって隠していたのかも知れないよね。

・ゆってゆおーいでゅあい、まーどっち行ってみましょう。うん行こう。

・ここまで腐るか、ラザニア。

・スングン人間殺すんだから

・一人じゃないんだ、ソ連人もいるんだ。

・これ体内だよと、これ体内だよ、そんな感じがするんですよ、これほんとね、人の体内な気がするんですよ、見た事は無い私は体内なんか、人間の、でもね、こんなん言うと、人の体内にいるような感じがするんですよー、よくあの、母の胎内って言いますよね?、そういう優しい体内じゃないんですよ、これ体内にいるんですよ、体内にいるんですねーなんか、そんな感じがするんですよ、体内にいる

・ざっざっざっざっざっざっざっ、来てるじゃないですか。

・さわきてる!ぜったいきてる!

・きてるきてる、くるくるくるくるくるくる!

・上、上、上、上、この上、こね、こねがした、トンネルのマーメイドさんの声が、こねこねこねこねしてるよ。

・ちょっと待ってねー、指しこってからねー、うううう。

・ここなんですよだからー、あっちじゃないんですよー、死んだのここなんですよー、ぬこ霊じゃないんですよー、死んだのここなんですよきっと。

・ラッポーラッポー。

・おれゾクっとしてるよ、ほんとにー、ほら。私滅多にびびんない!ほんとに妄想、自慢じゃないけどほんとに自慢。怖いって言ったら間違いかなー?新地案内?

・何だ居て欲しいのかよ何なんだよ、ガルルルルル。

・きてるここ、あーつゆきてる。かーかー、あー。

・はーはー。バッジオ来てるよーはーはー、むう、これ男じゃないねー、男だと思ったけど、だんかん、おほんおほんおほんおほん!おばさん。

・病室で自殺か!あの207で!

・そうか、悲壮感!

・おそらくだからきっと。

・高いさー。

・やばいじょ、ここはいたぞ、ここはいた。

・たこ、ん!?

・目がまわっちゃってさ、息出来なかった、あー助かった。

・核シェルターだまったく。

・かなしー、くるしー。

・キコエタイマー。

・どうしようか。スカート穿いてんだよズボンじゃないのー。歳で言うならば、40くらいかなー。じゃないか?エンジェルスカート穿いてんだよ。

・こわいんだ俺もちんちん止まらん。よわっちゃってどうしようよー。

・これだや!はいってすぐだ!うお!

・服はね、むかーしので、黒い覇道服みたいな服、ストッキングも黒、年齢は、にじゅうシャーク、おなす!おなす!細身です。顔が青い。

・穴べべ!

・呼んでる呼んでる呼ばれてるよ私呼ばれてるよ、行こう行こう行こう呼ばれてる呼ばれてる、赤ちゃんが呼んでる。

・おのおち、ずいどう?ん?これ強引かな。

・な、ここで脱いでご覧。あそこ欲しいって行ってごらん。違う世界感じるから。

・極端な話、あの世だね。

・はやあし、はやあし、いきますか?

・二人ともまー楽しそうですよね。気分はもうすっかりウエスタンですよ。

・しゅくちえん、しゅくちょくしつ。

 

 

次回は『涙のカリスマ 大仁田劇場!』

 

 

蒐集癖がある。

 

小学生の頃は、新聞の折り込み広告の新築物件などの広告の間取り絵が好きで、よく広告を集めていた。それ以前だと、外に落ちてる陶器の欠片を集めていた。化石や発掘品が好きだった為、土の中に埋もれている陶器の欠片を見つけては持って帰っていた。ある日、拾った陶器の欠片が、以前に全く別の場所で拾った陶器の欠片と合致した事があった。

その欠片は、幼少期に、引越しと共に元住んでいた家に忘れてきてしまい今はもう無い。

 

自分で金を自由に使える様になってからはCDやレコード、フィギュアなどを蒐集する様になった。会社員時代が一番集めていたかもしれない。昨今、ストリーミングなどで楽曲をダウンロードする方が主流になって来ているが、僕は断固としてストリーミングには反対する。かさばっても良いからモノを手元に置いておきたい。新譜のアルバムを買いに行って、帰宅後に初めて聴く時の胸の高鳴りと、体の火照りは何ものにも変えがたい。しかし、最近ではYouTubeなどでアルバム収録曲なども先行して配信されていたりするので、購入後の初聴の高鳴りは薄らいでしまう。出来うることなら先行してなど聴きたくはないが、聴きたくてしょうがないのだから、これまたしようがない。

 

また、蒐集癖とは少し違うのかもしれないが、購入後未開封のまま放置するという癖もある。否、決して放置している訳ではない。保管と言った方が正しいだろう。要するに購入してもう満足してしまう為に開封する所まで行かないのだ。買う意味ないと思われるかも知れないが、むしろ買う意味しかない。手元にある事の喜びを最大限に活かすためには、未開封のまま放置するのだ。未開封放置物は結構ある気はする。

 

たまに、この場で、僕の蒐集物を晒して行こうかと思う。

 

今回は、大阪時代に好んで赴いていた、千日前にある珈琲屋、丸福珈琲のカップとソーサー。

 

 

丸福珈琲の珈琲豆でたてた珈琲を、このカップとソーサーで飲むのだ。

 

東京に来てからは、丸福珈琲の豆を買うことが出来ないので、最近は200g 1300円の珈琲豆を挽いて、ファイヤーキングのマグカップで飲む事が多い。しかし久しぶりにこのカップとソーサーで飲むと、何故かさらに味が美味く感じるから不思議だ。

 

今度、ちょっと変なものとかを晒していこうかね。

 

 

次回『恐怖の現場』

 

毎日家にいるので特に書く事がない。

何書こうかなと考えてると、昔のことをふと思い出した。
変なあだ名のやつおったなあと。
 
クマのプー太郎に出てくるリュー坊に似てるからって理由で、リュー坊って呼んでて、その内、リュボグボとかも呼んでたな。リュー坊は、高校の時の同級生で、大巨漢だった。全く遅刻しない奴なのに、ある日遅刻してきた。何故遅刻したのかと聞くと、自転車が真っ二つになったと言っていた。リュー坊の体重に耐えきれなくなった自転車が真っ二つになっていた。リュー坊とカラオケに行くと、軍歌を唄う。
 
 
そして、田端くん。
リュー坊もそうだったが、僕らの周りにいた奴らのあだ名はだいたい変わっていく。出世魚のように。
 
田端→タバタ→(ブラック)タバス→サバス→タバスティー→オネスティー
 
この田端くんは、体が岩のように硬かった。特に尻。
また、噴霧式のくしゃみをする男で有名だ。毒ガスと称されるほど彼のくしゃみは臭い。その上、厄介なのは奴のくしゃみは停滞するのだ。噴霧式停滞型くしゃみだ。すなわち、くしゃみをした場所からタバスは立ち去っても、その場所に毒ガスだけが停滞するわけである。タバスも高校の頃の同級生だ。理科の授業など、場合によっては教室を移動しなければならない時があった。そういう時、何も考えず廊下を歩いていると、急に毒ガスのエリアに入ってしまう事があった。そう。その場所でタバスが数秒前、数分前にくしゃみをしたのだ。タバスの姿はないが、眼に見えない毒ガスだけが停滞し、我らに攻撃を仕掛けてくるのだ。
 

とは言え、そこそこ仲が良かった為、たまに休みの日も遊んだりすることもあった。

冬場、タバスで遊ぶと彼は、革のロングコートを着てくるのだ。ブレードランナーみたいないかした代物ではなく、誰かからの貰い物らしくサイズが全く合っていない、ダボダボの黒い革のロングコート。嬉々として着ていたタバスをたまに思い出す事がある。

 

 

次回『蒐』

このあいだ‪行ったドトールの話をしよう。
 
とにかくおかしい。そのドトールの異世界感がえぐい。‬本当に存在してるのか疑わしくなる勢い。このご時世でありながらかなりの濃密空間。
そして、店内にいる客達も奇妙なのだ。鼻くそ食ってる奴、会計士の勉強しながら椅子にふんぞり返ってズボンに手入れて直に陰部を掻いてる奴、モンブランを顔の横まで持ちあげて笑顔で自撮りしてるおっさん、僕がデニムシャツ着てるの見えてるはずやのに僕の隣の席に座ってくるデニムシャツ着た男、ホットコーヒーを一回テーブルに置いたのに席に座らず返却カウンターの前で立ったまま珈琲飲んで半分くらい残して帰るおっさん、ずぶ濡れで入ってきて平身低頭で謝罪してるおっさん、小声で「はい」しか言わずに電話してるおっさん、ドンキホーテのビール袋持ってトイレに入ったと思ったら完全に着替えて出てきたおばはん、ホットコーヒーとアイスコーヒーを同時に頼んでる奴、全ての挨拶が完全にユニゾンしてる店員さん二人。‬
店の雰囲気が何となく暗いというか、陰気な感じがするのだが、やはりそういう場所には妙な人たちが集まるのかもしれない、などと考えていると、退店したはずの鼻くそ食べる男が、気付いたら戻って来ててさっきと同じ席に座ってる。
 
 
お。夢か…。
 
 
 
次回『シティーハンター』

F2を早速修理に出した。

中野区の東京フィルムカメラ修理工房という所に。
 
何故そこに依頼したかと言うと、代表の迫田さんという方の、カメラ修理を始めるきっかけになった話に共感を得たからである。
迫田さんは、お祖父さまがお亡くなりになった際に「ニコンFフォトミックT」を譲り受けたそうだ。何台かのカメラを譲り受けたが、中でもこのニコンFで家族や迫田さんを撮影していたお祖父さまの姿がとても印象的だったそうだ。
この様な古いカメラは現在メーカー側での修理は不可だ。それでも正しい整備を行えば、まだまだ使えるカメラもある。少しでも先人達の思い出のカメラを現代で活躍させてあげたい、という思いからカメラ修理の仕事を始めた。と仰っている。
 
僕自身ニコンユーザーで、祖父や母からニコンのカメラを譲り受けたりしているので、迫田さんのお話に共感を得た訳である。
 
現在コロナウイルスの影響で店舗営業は行っていない為、宅急便でカメラを送った。
カメラ到着後に迫田さんから、早速現状を確認した、とメールが来た。
 
僕のF2は、先幕の動きが遅く、1/20001/1000はシャッターがほぼ開いていない状態との事。
まさかそんな事になっていたとは。
そして更に、露出計は電池は問題ないにもかかわらず、値は+2段くらいを指してしまっているとの事。

 

いやいや、露出計まで不具合があったとは。
 
このF2、ヤフオクで買ったわけだが、謳い文句として「完動品!機能系も大変良好です!全機能大変スムーズに動作しております!」って書いていた。ヤフオクで買う時は、出品者の評価を隅々まで見て、【良い】評価が何千件とあったとしても、少しでも【悪い】評価がある方から購入する場合は熟考した方が良いと思った。言い方悪いが、ハズレを引いてしまう可能性もある訳だ。
 
東京フィルムカメラ修理工房さんは大変忙しいそうで、納期は4ヶ月後になるそうだが、非常に楽しみである。
 
 
と言うてたら、FM2のシャッタースピードダイヤルが壊れた。FM2、そろそろ寿命かのう…。
 
 
 
次回『昼の茶しばき場にて』
 
 
 
著者近影