こんばんは。
タイトルをみてピンときた方いますか?あなたはきっとスガマニアですね~。
なんだか疲れて何も考えたくない時ってスガさんのずっしりくる系の曲聴きたくなるんです。
くーったまらん。
ずぶずぶ。
ってはまりこむ曲の中で繭の中にいるみたいにじっとしていると、日常のなかで緊張していた何かが、ゆるまる。
セカンドアルバム、Familyにはいってるこの曲、以前はそんなにひっかからなかったのに、数日前の雨が続いた時に久々に聞いたら何これ!めちゃ、いいじゃん。
てなったから書いておきます。
この曲の中では雨が降ってます。
一週間も降り続いてるみたい。
いやぁね。
そりゃゆううつよ。
停滞する日々。
何があったのかは知らないけど、
うっくつしている気分が
降り続ける雨、
女への苛立ち、粗暴な行為として描写される。
ストッキングに跳ねた泥、
透明な傘の塩化ビニールの匂い。
不快。
その心の奥には何があるのか、とびらはずっと閉じたまま。
ただ、自由への限りない憧れだけが乾いた青空のイメージとなっていく。
♪明日の朝なら空は かわいているのでしょうか
♪風に抱かれてぼくは 青空をとべるでしょうか
スガさんがメルマガでヤグルトさん小説連載してるけど、ちょうどデビュー当時の事を書かれていて。
その頃、このあたりの曲を作っていたのでしょうか?
歌詞の中では何かが足りない、その足りない何かもわからないような閉塞感が、文学的な描写で表現されています。
初期の頃の曲の歌詞集、731を見つけたので、だいぶ前に私、買っていたけど、やはり歌詞だけでは足りない、音楽が伴ってこそのカッコよさだなーと思うのでした。
サビへのなだれ込みがたまらないんですよ!
前半の投げやりで粗暴な緊張感が重たいリズムになっているのが、後半、解放されるような。
この真逆な展開にグッときちゃいます。なんども聞いてしまいますね。
誰かから受ける愛、という感情をこばむかのようなたいくつ/ゆううつ。
愛って包み込むような安心感のイメージだけれども、その反対に、暴力的なものでもあるのだなと思います。
胸にできた優しい引っ掻き傷。
その傷跡が、なんでもない日常を変えてしまうという。
その一瞬でいまここ、からどこか、見知らぬ場所へ連れ去られてしまうような。
その傷の痛みが残っているから、"わたし"が生きている事を実感できる。
まぁ、ものの例えだけどね。
そうです!先日のスガさんのアルバム制作日記に、スピリットとしてのロックと歌詞の文学性のことが書いてありましたね。まさにそれがスガさんの音楽の個性なんだなと思います。
文学って奥底に破壊的で粗暴で危険なものをはらんでいて、つまり、誰かに傷跡をつけて初めて人の心に残るものになるのでしょう。
ひっかかるか、流れてしまうかのちがい。
アストライドも痛いものね。
それ、自分に刃がむかっているし。
でもそうすると、リスナーも痛むのよ。
そうそう、傷口も、痛みを感じることから始まるのだし。
そう、あともう一つ、レコーディングの報告もありましたねー♪
すっごく良さそうで楽しみです。こういうポップな開かれた曲と、閉じて内に向かっていくような曲の両面性のあるアルバムになっていくのかなぁ。出来上がりがますます楽しみです。
今で何割くらいできたのかなー。←きになる。
今回は思いっきり好きなようにアルバム作るってスガさん書いてたしね。
きっと、うまくいくんじゃないかな。
この前のラジオでフランプールの山村さんが、スガさんの音楽ってひとりですよね、って話してた。
鋭いなーと思ったわ!
ひとりだから分かることがあるんだものね。
いまはひとりでもひとりぼっちではないのだから。
なんてまた空想癖がとどまるところをしらない。
この思いがどこかの水脈につながってるといい。
ねむいなー。
ねむりますー。
では。
お付き合いありがとうございました