土浦の避難所で炊き出ししてみました@霞ケ浦総合体育館 | わんことつくばで遊ぼう!てくてく(つくば)にっき。

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わんことつくば界隈で暮らす主婦・さちきです。
愛犬はミニピンミックスのめいとミニピンのひな。
茨城県南のわんこ同伴スポットを中心に
「安全なリード作り」の研究、
日々の出来事をつづっています。

「スタジオジブリ」を「スタジオアブリ」と言い間違え、
アニメ制作会社から急に焼肉屋っぽい名前になってしまい、
1文字の力は偉大だと思ったさちきです、こんにちは。

1文字の力を感じたのは他にもあります。
茨城北部と茨城南部。
同じ茨城でも、震災の被害は大きく異なりました。

今日は4月6日に実施した土浦の避難所での
炊き出しの様子をお伝えいたします。
長くなりますが、お付き合いいただければ幸いです。

凄惨な映像を見ていると、気持ちも当然暗くなるもの。
母と一緒に4月2日、花木センターに行きました。
ブルーシートの屋根が目立つ国道6号線を
走っていると母がこう言いました。
「こんな震災を経て、お母さんはいつ死ぬか分からないと思った。
だから、せめて生きているうちに良い事をしておきたい」

母はJA直売所に食品を出荷するなど、
料理関係の仕事をしているので、
その特技を生かして炊き出しをしたいと言うのです。

最初は聞き流していたのですが、次の日も言うので
「本気なんだ」と思いました。

4日に土浦市の担当者に打診をすると
「あさっての昼か夜に来てくれませんか?」とのこと。

5日に霞ケ浦総合体育館に行き、
炊き出し場所の様子や備品を確認に行きました。


(写真はペット用品の物資の様子。
今はペット同伴者がいないので、すこし持て余している様子でした)
土浦市に避難してきている人は、いわき市民が多く
原発の近くだと言っていました。
受け入れ始めた当初は400人とあふれていましたが、
5日の時点では44人まで減少。



メニューはご覧の通り。
スープ以外は母の作業所(?)で作って持っていくことにしました。
今回のメニューのテーマは喜んでもらえるのはもちろん、
あまり道具を必要としないもの、傷みにくいもの、コストがかからないもの。

無理をして「1回でもうこりごり!」とならないようにするのに重点を置きました。



5日は午後から買出しに行きました。
当日は朝から5回くらい炊飯器をスイッチオン。

午後からは、母の友達とワン友のしんママさんが
お手伝いに駆けつけてくださいました。
しんママさんはおにぎり約50個を握り、私はうめぼし乗せ係。
おにぎりは梅、こんぶ、せりご飯、おかか、鮭の5種類を
いろんな組み合わせで2個ずつ入れました。


午後3時過ぎに出来たものとスープの材料、道具を持って
しんママさん、母、母の友達とそれぞれの車で避難所へ向かいました。
お湯を汲んで準備していると、44人から24人になったとのこと。
でも、もう作ってしまいました。

前日に、炊き出しのことで阿見町社会福祉協議会の
ボランティアコーディネーターさんに相談したら
「炊き出しは余ることもよくあるから、その辺を加味してやったほうがいい」と
アドバイスを受けていたので、臨機応変に対応できました。



ワン友のhanaさん親子、アロハドッグのアロママ、アロパパが合流。
持っていくのを手伝ったり、「おかわりはいかがですか?」と
避難者のブースを回ったりしました。

ちなみに母は「美味しいでしょ!」と聞いて回ったそうです。
それって言わせているんじゃ…?



コロッケは阿見の精肉店「ハローこうだ」さんからの差し入れ。
揚げたてを食べてもらいたくて、配膳前に持ってきてもらいました。

好評だったのは、煮物。
「おかず」らしいものを食べたかったと言っていました。
意外だったのは、コロッケの脇にあるレタスが喜ばれたこと。
「とにかく生野菜が食べたかった」と、別のパックに入れて持っていく方がいました。



片づけをしていると、職員の方や避難者の方がやってきて、
少しだけど、お話する機会が出来ました。

「土浦の避難所はマニュアル通り、杓子定規の対応でなく臨機応変にやってくれた。
いち早く、パン以外の食べ物も用意してくれた。
良い待遇で他の避難所に行っている人たちに申し訳ないくらい。
もし、土浦が困ることがあったら、自分達も駆けつけたい」と言っていました。

困ったときはお互いさまです。
母は「震災の影響で売上が下がるし、テンションも下がっていたけど、
こうしたことで、自分の気持ちが明るくなった。やって良かった」と言っていました。

ボランティアって、誰かのためだけではなく
自分のためだったりします。

支えているようで支えられている。

色々主催したところで、1人の力では決して実現できません。
支える側の私も、家族、たくさんの友人や
こうしてブログを読んで下さっている方々に支えられています。



被災された方々に1日も早く満点笑顔がかえって来る日まで
自分のできることを見つけて、ずっとずっと続けていきたいと思います。

うまくまとめられなくてすいません。
読みにくい点もあったかと思いますが、どうぞお許しください。

お手伝いしてくださった皆様、
応援してくださった皆様に心から感謝申し上げます。
ありがとうございました。



「かもめの玉子」は、被害が大きかった大船渡市の銘菓。
被害が大きく、営業再開のめどが立っていないようです。
こういった東北の品物を買うのも立派な支援。
自分のできることをこつこつと。
大好物を食べながらの支援って、
自分も嬉しいしWハッピー。
余談ですが、震災を受けて「働こう!」と思った私。
履歴書送った会社から昨日、
「書類審査が通りました。あさって、試験です」と電話を受けました。
どうやら4月1日に通知を出したらしいんですが、
郵便事故で届かなかったそうです。

試験の内容はSPI、適正試験など。

ぐらむさんに言うと「それってスパイ?」
それはSPYだって…。

というわけで明日は試験。
これから勉強します。

SPIよりSP愛。
岡田くん、かっこいいよね・・・