綺麗な何かなんてそうそう世の中に転がっているわけではない。

いや、転がっているのかもしれないけど、それを僕は普段知り得ない。

突如として僕の前に現れる『綺麗』は

一握りの天才によって表される。

簡単に

大量に

消費されていく商品という名のフェイクの中に

ごくわずかな『綺麗』が埋もれている。

僕は

それを探す。

そしてごく稀に出会える『綺麗』によって

僕の魂は少しずつ浄化される。

ときとして

『綺麗』は儚い。

だから

胸の奥にしまう。

いつしか

僕自身が『綺麗』を生み出せるように

そう願う限り

僕は『綺麗』を

いつまでも

いつまでも

探し続ける。