長期金利、初のマイナス
東京金融市場で9日、住宅ローンや企業向け融資の目安で長期金利の代表的な指標である10年国債の利回りが初めてマイナスとなった。日銀が追加金融緩和策としてマイナス金利の導入を決めたことを受けて、投資家が少しでも高い利回りの国債購入を加速させたため価格が上昇し、利回りが急低下した。最も安全な運用資産とされてきた国債だが、マイナスの利回りで購入して満期まで保有すれば損失が出る異常事態となった。
http://jp.reuters.com/article/idJP2016020901001367
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異常事態ですね。
長期金利がマイナスになるのは、G7では日本が初めてです。
今後は日本も欧州のように、住宅ローンを借りると金利がもらえたり、銀行に新規事業融資を申し込むと金利がもらえるという不思議な状況になっていくかもしれません。
しかし喜んでばかりもいられません。
お金を借りる側が金利がもらえるなどということは、お金そのものに価値がある限り、本来ありえないことです。
ではなぜお金を借りると金利がもらえるのか?
100円借りて将来100円返すと、1円金利がもらえる。
これは現在の100円より、将来の99円の方が返済が困難になることを示しています。
つまり経済のシュリンク-デフレですね。
日銀は今後マイナス幅を拡大することを匂わせてます。
日銀としては民間にアニマルスピリットを発揮してもらい、経済を活性化させたいようですが、ここまでの経緯を見るとかなり難しそうです。
このまま何も起こらなければ、デフレはかえってひどくなるかもしれません。