突然ですが、デジパチにまつわる昔話をば。



今のデジパチって、機種を問わず、どんな絵柄で大当たりしても、持ち玉遊戯が可能な「無制限」ルールが基本ですよね。現金投資がかさんでも、一旦大当たりを引き当てれば、とりあえず投資はそこでストップします。



ところが、17、8年前の時代を振り返ってみると、デジパチでこの「無制限」営業をやっていた店は、案外限られてまして。



大抵の店の遊戯ルールというのが「ラッキーナンバー制」(LN制)若しくは「1回交換制」でした。



「ラッキーナンバー制」は、店があらかじめ決めた特定の絵柄で当った場合のみ、持ち玉遊戯が可能で、その他の絵柄で大当たりをした場合は、終了後にいったん出玉をすべて交換し、再度現金投資をしなければならない、というものでした。



ラッキーナンバーは店ごと、或いは台ごとに違ってましたが、よく見かけたのが「3・5・7で当ると4・6・8(アンラッキーナンバーなんて呼ばれてましたね)で当るまで持ち玉遊戯可」というものや「3・7で当った場合のみ、以後無制限」などでした。で、そういったルールの書かれたパネルが台の下の方についていて、運良くラッキーナンバーで大当たりすると、店員が「連続挑戦中」などと書かれた大当たり札を頭上に刺してくれました。



当時は、換金率も今ほど高くはなく、打っている側としては当然、現金投資よりも持ち玉の方が有利だったので、3や7などのLNでリーチがかかると「当れ、当れ」と自然にアツくなりました。逆に、持ち玉遊戯中はアンラッキーナンバーでのリーチがかかる度「頼むから外れてくれ~」なんて祈ってました。




「1回交換制」は、全ての大当たり終了後に出玉を交換しなければならないルールで、等価交換など比較的換金率の高いホールで用いられていたルールです。しかし、中には「低換金率」「シブ釘」「1回交換」と、まさに3拍子揃った「ボッタクリホールの3冠王」も存在しました。今ならまず誰も近寄らないでしょうね、そんな店。



店によっては「9:30~11:00までの大当たりは全て無制限」という風にタイムサービスをするところも多かったですね。これは、朝一からホールに通う常連にとっては、大変ありがたいルールでした。タイムサービスの終了間際に当たりを引けたときなど、嬉しさ倍増でしたね。



もちろん、現在と同様、どの絵柄で当ってもOKという純粋な無制限営業のホールもありました。が、そういった無制限の店のデジパチは、ラッキーナンバー制や1回交換制の店と比べても当然釘がシブい場合が多く、特に大当たり時の出玉に直結する「おまけチャッカー」の釘が閉められていました。なので、ラッキーナンバーの店と比較して大体500発くらい、大当たり時の出玉が少なかったように思います。



しかし、考えてみると、当時LN制や1回交換なんて結構厳しいルールの中で、皆よく打ってたなぁと思います。大当たりが終わるとサッサと出玉を流し、また千円札を百円に両替して現金投資・・・。これが当たり前の時代でしたからねぇ。今のような「高換金率・無制限」の営業をしているホールが当時存在したら、間違いなく「優良ホール」として、もてはやされたでしょうねぇww



以上、またまたオッサンが語る昔話でした。ではでは~。