先日UPした記事、スパコンランキングの話に書いた
「Green500」という基準は2005年4月に発足し、2007年
からバージニア工科大学によりランキングを開始したもの。

2008年は年3回発表されたが、2009年以降はTOP500
発表後の6月と11月の年2回発表されている。

主な指標は、消費電力当たりのLINPACK測定性能である
「FLOPS/ワット」(FLOPS-per-Watt)を使用している。
このLINPACK測定性能値はTOP500測定値を使用。

ちなみに「LINPACK」とは演算ソフト。ベンチマーク用の
プログラムで、システムの浮動小数点演算性能を評価する。
最新版は世界の高速なコンピュータのTOP500で
性能値としてランキングに使用されている。

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世界で統一したものの見方をするには、一定の基準を
設けなければ測ることができない。
このランキングはアメリカの大学が決めた基準だ。

オリンピックもそうだ。世界で行うことには必ず
どこかの国の主導で決めた基準が採用されて競争を行う。
その後、その採点の公平性が保てなくなれば、
すぐに基準は変わる。
それが是正という形でならよいが、強い国が有利に
なるために基準やルールを変えることがある。


基準の数値そのものに囚われていたら足元をすくわれる。
あくまで目安として、取組みの進捗を測るのならよい。
人間の作りだしたものには必ず何らかの意志がある。
ただ、それが一致するものを利用すればよいのだ。


今は、世界的にも省エネルギーへの取り組みを行って
いる傾向にあるので、Green500という基準は現在に
マッチするのだと思う。


ところで、日本の話になるが国土の約70%を森林が
占めている。食料自給率は36%(カロリーベース)
生産額が64%。(1965年は73%)
食生活の変化が理由といわれているが、施策的、政治的な
理由など、様々な要因で現在は輸入に頼る状況になっている。
どんな意思でこの基準を算出しているか。が見るべきところ。

また最近は、水資源を考える「バーチャルウォーター」の
概念により(食料を輸入する消費国が、もしその輸入食料
を生産するとしたら、どの程度の水が必要かを推定)
海外での水不足や水質汚濁等水問題の原因は輸入国にも
あるということが言われるようにもなっています。

ものを無駄にしない
「もったいない」精神の日本人は
潜在的にその思いを持っています。

昔の日本の生活が自然にも、人間の体にもよいことが
判ってきています。昔に戻るというよりは、すでに日本が
先進的な生活スタイルだったということになるのでしょうね。
地産地消など自分が育った土地のものを食べると体も喜ぶ^^

エネルギー消費をできるだけ抑えてよいものを作る。
これは資源が少ない日本が得意な昔からの知恵の結晶です。

スパコンだけではなく、身近な事から考えていきたい事です。