相乗平均とは、経済成長率とか、変動率の平均を求める際に用いる。幾何平均ともいう。

計算方法)
 [要素の積] の 1/[要素数] 乗
 ※ 1/[要素数] 乗 は [要素の積] の [要素数]乗根 と読み替えてもよい

例)
 ある会社の売り上げを
  1年目 1,000万円
  2年目 2,000万円
  3年目 16,000万円
 とする。

 1年目から2年目の伸び率は 2倍
 2年目から3年目の伸び率は 8倍

 これの相加平均は
  ( 2 + 8 ) ÷ 2 = 5 である。

 初年度の売り上げから3年目の売り上げまで、年5倍の伸び率、と言えるかというと、
1,000万円 × 5 × 5 = 25,000万円 で、合わない。

 相乗平均なら
 [要素の積] は 2 × 8 で 16
 これの 1/2 乗、つまり2乗根(つまり、ルート)
  16の2乗根(すなわち、ルート16) = 4

 この相乗平均は 4 である。

 初年度の売り上げから3年目の売り上げまで、年4倍の伸び率、と言えるかというと、
1,000万円 × 4 × 4 = 16,000万円 で、合う。

 こういう場合は相加平均より相乗平均が適切である。

VBAでの記述)
 WorksheetFunction.GeoMean 
  引数は1個以上30個以下であるが、それぞれの引数は 数値、Array配列、Dim配列のいずれでも可で、引数に数値、Array配列、Dim配列が混在していても構わない
  戻り値は Double 型