VBEにある参照設定を見ると、実にさまざまなものを参照できる事が分かる。
昔は実行ファイルにiniファイルなんぞを併せて付けていたものだ。Excelで組んだシステムでもそうしていたが、最近はxmlを使うようにしている。ステップ実行した限りではiniより読み書きが断然速かった経験があるからである。
このときには Microsoft XML, version 2.0 を参照している。もっと新しいものもあるのだが、客先のOfficeが古く、参照エラーが出たことがあったので一番古いものにした次第である。
ただ、オブジェクトブラウザで内容を見ても「どうやって使うの?」と分からないことが多い。先述のxmlでもインターネットでサンプルを探し、メソッド名やプロパティ名から推測し、となんとかかんとか使っている状態である。
その点、Javaなんかはコメントの書き方にもよるが、ソースコードからかなりの情報を生成できる。VBAで提供されている参照用ファイルも同じように提供されていると有り難いと思う。
逆に、この不親切さがVBAの可能性を狭めているのかもしれない。例えばAdobe Acrobat関連の参照設定も可能なのだが、何ができるのか調べようと考える人はあまりいないだろう。居てもどうやって使うのか、このメソッドを使うための前提条件は何か、などの情報がないとなかなか前に進まないだろう。これが仕事でなら「やれるかどうか分からない」ようなものに時間を割けるほど余裕のある方もそういないだろう。こういうものを活用できればVBAの活用範囲はもっと広がるのでは?と思っている。
もしかするとMSDEなんかにドキュメントがあるのだろうか?ご存じの方はご一報願いたい。