デミタスについてかなり以前に記事を書いていたのですが、ここしばらくの間で読んでくださった方が大勢おられるようです。
記事を書いたのが2013年ですが、当時よりも意識的にデミタスを収集するようになるなど、ずいぶん環境も変わりましたね~。
そんなわけで以前よりもアップデートした内容で改めてお届けしたいなと思います。
デミタス(demitasse)というのは、フランス語でdemi(ハーフ)tasse(カップ)、ハーフカップといった意味合いになります。
慣用的にデミタスカップと呼ぶことも多いですね。
容量はメーカーによってまちまちですが、お教室でコレクションしているデミタスで調べてみたところ、大まかには満水容量で100ml前後、通常に使用した場合で容量は70ml前後といった所でしょうか。
言葉通り、ティーカップのほぼハーフサイズといった所ですね。
一般には円筒形あるいは寸胴型に近い、口径が狭く背の高い形状のものが比較的多く見受けられますが、稀に口径が広く背の低めのものも存在しています。
お教室のコレクションのデミタスの一部です。
中には6客やそれ以上のセットでお茶会用に揃えるなどしています。
先にもご紹介しましたが口径の広いデミタスは滅多に見るものではないので、かなり世間ずれしたデミタスコレクションと思って下さい・・・。
一般にはコーヒー用と言う扱いになっていますが、機能的な観点から見ても、お茶あるいはホットチョコレートなどで使っても何の問題もありません。
むしろお茶で使って便利な器の一つ。
ゆっくり時間をかけて何杯もお替りしたい、あるいは何種類かの飲み物を少しづつ飲みたいと言った場合などに、とても小回りが利いていい感じですね。
またデミタスの特徴として、凝った装飾の器が比較的多い傾向にあります。
器そのものにしっかり装飾が施されたもの、ハンドル付の銀のカップホルダーに磁器のカップを嵌めた形状のもの・・・ティーカップ等よりもバラエティーに富んだ装飾が多いように感じます。
面白い事にデミタスの小さなサイズだと、絵柄がぎゅっと凝縮されたような印象があって、同じシリーズのティーカップなどで同じ絵を見るよりも、出来が良く感じたりすることもありますね。
今日のお茶の時間は中国紅茶の九曲紅梅に、ドライフルーツのライチを合わせてみました・・・。
デミタスは中国茶のように煎が利くお茶を頂くのにとても良い感じですが、同様に小さな蓋碗も大好きですね~v
この九曲紅梅もそれこそ一日飲み続けられるくらい何度もお湯をさして頂くわけですが、ちょうどこの蓋碗でデミタス1杯分くらい。カジュアルに頂く場合は茶海もなしで蓋碗からデミタスに直で注ぐことも多いですね。
ここで使っているデミタスはチェコのピルケンハンマーのもの。
レッスンや外出時に持ち歩くなどでも大活躍してくれている子です。
1900年代中ごろの作とみていますが、同じシリーズでティーカップも作られていたことを確認しています。
ティーカップでこの柄を見ると余白が大きくなって、なんだか全体的に締まりのない絵に見えたのですよね。
そんなわけで手持ちはデミタスだけですが、同じ絵でも器のサイズが違うと印象が変わるものだなと言うことを実感しましたね~。
明日は引き続き、機能性の面でデミタスを改めて見ていきたいと思います♪
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