皓斗も撮影可能な博物館(と言っても非常に限られた場所になるのですが)などで撮影をさせて頂くことも多いのですが、骨董品・美術品の撮影にも注意が必要なポイントがありますね。

根本には手に取って拝見するのと同じで、

作品の都合に自分を合わせていく

という事です。

作品に自分を合わせていくという観点で、大きなポイントとしては2つ。

●フラッシュ機能をオフにすること

これははどのような美術品であっても共通して言えることですね。
光、特に紫外線は顔料や塗料を退色させるなど、作品の劣化に繋がる事が知られています。
実際には光だけでなく、様々な要素が組み合わさった環境の中で作品が徐々に経年劣化していくのだろうと思います。

陶磁器の場合は紙や繊維などの素材ほどには光の影響を受けにくいものではありますが、それでも長期保存の観点から言えば、多少の不便は我慢してでも強い刺激は与えないに越したことはありません。

うっかりオフにし忘れたと言ったことが無いように、骨董品・美術品を撮影可能な場所に入る際には、入口でフラッシュ機能をオフにすることが大切です。


●作品の真上を避けて撮影すること

この理由は簡単です。
撮影時にうっかりカメラを滑り落とすなどしたら、作品に損害を与える可能性があるからです。
プレートなどで正面からの絵が撮りたい場合は、皿立てなどを使うと良いでしょうね。


あと地味なことですが、アップで写真を撮りたい時にカメラのレンズが前にせり出す場合は、作品にレンズが当たらないように注意したいものです。


こちらは1890年代のミントンさんのプレート。
小鳥の絵がとても可愛らしいくて大好きですねv

細かいことを言い出せばきりが無いのですし、撮影についても、これが唯一絶対という事はありません。
作品を大事に扱うためにはどうすればいいのか、どうすれば万が一の時にも作品に被害が及ばないようにしつつ、同時に撮影の利便性も確保できるのかということを日ごろからじっくり考えておくことが大切ですね。

こうしたことの経験の積み重ねが、教養として身についているかどうかという事になってきます・・・。
日々のティータイムも、食器を労わって、少しでも長持ちさせることができるといいなと思いますね♪


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