英国展も大盛況のようですが、英国ではエリザベス2世女王陛下がこれまで王位の在位期間が最長であったヴィクトリア女王を抜いて、在位期間が最長になられましたね。
そんなわけで今日のティータイムはヘレンドのアポニー・ロイヤルブルーで。


このロイヤルブルーはエリザベス2世女王陛下のダイヤモンドジュビリー記念の際の限定版カラー。皓斗はこの深い青が大好きですね~v

そしてお菓子はツマガリさんの生キャラメル木の実タルトに雲南紅茶の組み合わせ♪
ツマガリさんのタルトやパイの香ばしさは本当に素晴らしいですv


さて食器の拝見の仕方についてということですが、今回はティーカップを実際に手に取って拝見する場合についてをご紹介したいと思います。

まずは拝見の前に身を整えます。
どういう事かと言えば、気持ちを落ち着けること。緊張していたりすると上手く行きません。
場合によっては私たちが生きてきた時間の何倍もの時間を生きてきたお道具たちです。
そうした貴重なものを拝見するんだ、とあらたまった気持ちで臨むことが大切ですね。

また指輪や腕時計、あと長いネックレスなどの装身具は外すこと。

こうした装身具は拝見の際に器を傷つける原因になる可能性が高いので、必ず外しましょう。
食器を扱う場所に行く際は、現地に入る前にこうした装身具を外しておくくらいの心構えが大切です。
拝見の際に自分の番ぎりぎりまで装身具を外そうとしない(おそらく不便を嫌っての事だろうと思うのですが)人をたまにお見受けしますが、紛らわしいだけですので注意しましょう。

そしていよいよ拝見ですが、基本として大事なのは、器を見る際の意識の問題です。

自分の顔を器に寄せる

これがとても大切なポイントです。
一般的には無意識に器を持ち上げて自分の目線に持って行くようにすると思いますが、それだと器を万が一落としてしまった際に破損の危険性が高くなります。
ですから、器を極力持ち上げないという事が大切なポイントになるのです。


画像にも説明書きを付けていますが、

●ティーカップ&ソーサーのように複数のパーツの器を拝見する際は、後で見るパーツを奥に動かす
●拝見する器を両手で軽く包み込むように持つ。この際に手の甲がなるべくテーブルや床についている状態を維持(器を極力持ち上げないため)
器を近くで見たい場合は顔を器に寄せる(これが大切!)

持ち上げないことで器が万が一手から零れ落ちても、破損などの被害が少なくなるようにするという事が肝心です。
すぐに見ないパーツを奥に動かすのも同様ですね。


そしてソーサーの場合も同様です。
親指でホールドする際も、力む必要はありません。自然に親指を添えてホールドしましょう。
画像にも書いてあるように、器を裏返す際も極力低い位置で行うように、また器をしっかりかつ優しく持つことを意識して持つことが大切です。
おそるおそる指の先で抓むような持ち方をすると、器が滑ったり、器の絵付け(特に上絵付けや金彩)が擦れる原因になりかねないので要注意です。指を深くいれて持ちましょう。

あと、複数人で拝見する際は、器を手渡ししないことも重要です。
手渡しが器を落としたりする可能性が特に高いので、必ず相手の前の床ないしはテーブルに置くことを心掛けましょう。
次の人に譲る際も、ソーサーを持つ時のように両手で器をささげ持つような形で動かすと良いでしょう。なるべく抓まずに済むのが良いですね。

お教室ではアンダークロス込みのテーブルクロスを敷いたテーブルの上で拝見をして頂くのですが、このような形でなにかクッションになる布地などを敷いた場所などで拝見するとより安全に拝見できますね。

基本的には茶道の拝見の仕方と同じですし、実際に茶道に親しんでおられる方はこの拝見の仕方でもすぐにわかりますね。
こうした拝見の仕方も含めて、いろんなことがお作法として体系化されている茶道は学ぶべきことが多くあるなと思います・・・。

食器の購入の際も、お店でこうした拝見の仕方ができる客は、お店のスタッフさんも安心して商品を見せて下さいますね。

方法論をお話をしていますが、この根本の部分にあるのは「どのように扱えば食器に優しいのか、食器を壊さずに済むのか、万が一の時の被害が少なく済むのか」ということです。

極論を言えば人間には自然治癒力がありますが、食器は壊れたら壊れっぱなしです。
食器に自分を合わせるくらいの気持ちが大切ではないかなと皓斗は考えていますね。

ご紹介したスタイルが唯一絶対というものではありませんから、形が違っても、食器を大切にする心が表現できる持ち方に努めて下さるといいなと思いますね♪

次回は写真撮影の際の注意についてをご紹介したいと思います~。

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