長らくシリーズで続けてきたこのシリーズもいよいよまとめです。

これまでずっとティーカップのハンドルのリングに指を入れて持つ事&左手を添えて持つことのメリットと妥当性を唱えてきました・・・。
皓斗の意見については、いろんな考え方ができる中の一つだよという観点で見て頂けるといいなと思います。

実際にはハンドルが小さく作られていて抓む以外には持てないようなデザインのティーカップであったり、昔の絵を見ているとハンドルを抓んで持っているようなものだってあるわけです。
ですから皓斗の主張が唯一の真実だなどという事もありません。

もっといえば、ヨーロッパで磁器が焼かれるようになる1700年代初頭以前はと言えば、ヨーロッパは中国や日本などの国々から取り寄せた茶器でお茶を飲んでいたわけですし、そうした茶器はティーボウル・・・ハンドルの無いお湯のみであったわけです。

ティーボウルでお茶を飲む西洋人の絵も残っていますが、日本人の目にはそれはもう奇妙奇天烈に映る持ち方をしています(これはこれで面白く興味深いものですが)。

確かにハンドルは西洋陶磁器における偉大な発明のひとつ・・・ですが、考え方によっては、ハンドルの持ち方、ひいてはティーカップの持ち方程度の事でことさらにあれこれ言う方が文化的に遅れているという考え方だってできるのです。


マナーそのものにしてもそうですが、時代ごとにその時その場のキーパーソンによっていくらでも変化していくもの。不磨の大典では決してないのです。
大切なのは広い視野でしっかり学んで、その上でじっくり考えた末に自分なりの答えを出すことが大切なのではないかなと思いますね。


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