前回まで、素材ごとのティーポット内のお湯の温度変化を見てきたわけですが・・・銀のティーポットの保温性能は私の予想を上回る結果でした。
当初は熱伝導率の高い銀がそこまで効果があるとは・・・と思っていましたが、熱伝導だけでは説明がつかなさそうと、考え方を切り替えないといけないと思い、あれこれ調べてみました。
気分はなんだか小・中学校の自由研究みたいですｗ
・・・自分なりに調べた結果から言うと、おそらく銀ポットの保温性能は、大雑把に言うと、最近ではエマージェンシー・ブランケット といった商品もありますが、冬山とかでアルミホイルを体に巻きつけて暖を取るのと同じ理屈というところでしょうか。
最終的にはタイガー魔法瓶さんの解説のページでなるほど納得でした。
参考にさせて頂いたのは下記のページです・・・。
財団法人エネルギー総合工学研究所 熱伝導と対流と放射
タイガー魔法瓶株式会社 魔法瓶断熱技術について
キリヤ化学株式会社 金や銀はきれいですが、なにか色素が入っているのですか？
各団体様でこうした知識を公開してくださっているのは非常に助かりますね。
勉強させて頂きましたことに感謝・御礼申し上げます。
好きで使うお道具だからこそ、知り尽くしたい、しっかり理解を深めたい・・・。
実験を通して、予想外の展開になったりと非常に楽しい調べ物になりました。
今回は保温性能という観点で素材ごとの特性を調べましたが、他にも話題に上がりやすいケトルの材質と紅茶、ティーポットの材質と紅茶といった点についても、おいおい機会をもって調べてみたいと思います♪
最後に誤解がないように一言・・・
銀器は多少の性能がどうとか言うよりも、豪華さを楽しむなどの嗜好的な性質の強いお道具であると言えます。
美味しくお茶を頂く分には、陶磁器製や耐熱ガラス製など一般にある普通のティーポットがあれば充分、と個人的には考えています。
銀器が無ければ美味しいお茶が飲めない・素敵なティータイムが演出できないと言うことではなく、最終的には食器やお部屋との相性次第・・・銀器はあくまで選択肢の一つとして捉えて頂くのがいいのではないかと思います。
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