以前から疑問だったのがこの事です。
実際に銀ポットをお持ちの方からのお話でも銀ポットは冷めにくいとお伺いしていますし、自分自身でも使っていて不都合を感じたことがありませんでした。
ただ、保温性がいいのはどういう仕組みでなのか、熱伝導率が高い銀がなぜ?というのはずっと疑問でした。
たまに話題になることもあるので、実験してみようと思います。
まずは実際のところ、どれくらい保温できているのかを見てみましょう。
陶器炻器、磁器、銀器と用意してみました。
湯通ししておいたポットに熱湯500mlを注ぎ、15分、20分、25分、30分でそれぞれ湯温を計り、室温15℃の部屋で温度変化を記録してみました。
なお、温度計が1つしかなかったので、陶器炻器→磁器→銀器の順に温度を計っています。
銀器
直後:89.8℃ 15分:72.8℃ 20分:67.5℃ 25分:63.8℃ 30分:60.1℃
磁器
直後:89.6℃ 15分:68.1℃ 20分:65.4℃ 25分:61.1℃ 30分:58.0℃
陶器炻器
直後:88.6℃ 15分:67.6℃ 20分:63.8℃ 25分:60.7℃ 30分:56.7℃
直後の湯温が低いのは、500mlを計量する際に耐熱ガラスの計量カップを中継しているからでしょう。
計量カップも湯通ししていたのですが、それでも随分湯温が下がるものですね。
結果、銀が一番高い温度を維持出来ました・・・。
率直に言えば意外な結果です。
温度計が1つしかなかったなど計測の方法が万全とはいえませんが、少なくとも陶磁器と比較しても遜色ないかそれ以上の保温性能はある、ということは言えそうです。
今度はもう少し実験の精度を上げるため、個別に計測してみたいと思います。
どうせならティーカップにもお湯を注いでおいて、ポットのあるなしでどれだけ違うかも見てみましょう。
その後に検証を・・・。
また情報が揃い次第ブログに掲載して行きたいと思います。
追記
陶器として中国の紫砂ものを使っていましたが、本来は紫砂ものは焼き物の分類上は炻器(陶器と磁器の中間的性質)となる旨、ご指摘を頂きました。
文面を訂正の上、ご指摘に感謝致しますとともに皆さまにお詫び申し上げます。
個別の計測では別の陶器を用意できればいいのですが、手頃な陶器のポットが手持ちにないため・・・焼き物と銀器との比較という点を強調する意味でも、磁器と銀器のみで行いたいと思います。
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