Pumpkin Scissors(1) (KCデラックス)/岩永 亮太郎
¥550
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あらすじ

帝国は、フロスト共和国と長きにわたる大規模な戦争を行っていたが、「薄氷の条約」とも呼ばれる停戦条約が結ばれ、戦争は終結した。停戦条約から3年を経て、帝国は復興しつつあったが、なおも社会混乱は完全には収まっておらず、難民や兵隊の夜盗化などの「戦災」が続いていた。そこで帝国および帝国陸軍は、これら問題を解決する戦災復興の専門部隊として陸軍情報部第3課(後に通称「パンプキン・シザーズ」)の設置を決める。

第3課の実情は形式的な物であったが、彼らは戦災復興に真面目に取り組み、時に戦後の混乱を利用して私服を肥やしたり、民衆を虐げる権力者たちと対峙する。



ついに最新刊まで揃えてしまったパンプキンシザーズ。


おかしいなぁ、本当はもっとゆっくり揃えていくはずだったのに。

BOOKOFFにやられました。

だって最新刊まで売りに出てたんだもの。

近所の店舗を回ったけど、どこも7巻くらいまでしかないのにそこには最新刊まであったのだもの。

どうせなら安い方がいいじゃないかって買っちゃったもの。


でもまぁそれだけ魅力のある漫画だ。。。としておきましょう。


この漫画の魅力は何か。僕の中でのプラスポイントは魅力的な単語です。

・保身なき零距離射撃

・ドア・ノッカー

・青い鬼火を灯すランタン

・不可視の9番『インビシブルナイン』

   ・901ATT(命を無視された兵隊(ゲシュペンスト・イェーガー)

   ・903CTT(死灰を撒く病兵(クランクハイト・イェーガー)

   ・908HTT(単眼の火葬兵(アルト・シュミート・イェーガー)

・優しく、大柄な主人公=残忍な殺人マシン


などなど、少年心を揺さぶるキーワードばかりである。ズドーンと心わくわくさせるキーワードを羅列するだけでこの漫画の魅力になる気がします。


主人公は女性貴族で3課の少尉であるアリス・L・マルヴィンと、元901ATT所属、現3課の伍長であるランデル・オーランドです。

僕の中ではオーランドのほうをメインとして読んでいます。

なんといってもね、オーランドが強いんですよ。青い光を灯した伍長は無敵です。なのに殺したことへの罪悪感に悩まされ続けている。

その葛藤に心揺さぶられます。

そしてその周りの人たちもかっこいいんだわこれが。

第三課の人たちは自分たちがお飾り部隊と言われていることに特に意味を持たせず、自分たちが出来ること、自分たちがやらなくてはいけないことを全うするのですが、その姿勢が素敵です。


彼らはそれぞれの出生、経歴による苦悩を抱えており、戦災復興を通じて乗り越えていくことができるのかを軸に、軍の隠された秘密に触れながら成長していく―というのがこの漫画の大筋なのでしょうか。

また、戦災復興とは何か、それは正義か悪か、どこまでが復興なのかを考えることの出来る部分もこの漫画の立ち向かうものかもしれません。


12巻現在、いい具合で彼らの秘密が浮き彫りになってきましたが、その正体はいまだ闇の中。

これも長丁場漫画になるのかな?



苦しむ民を見て 貪る悪を見て 貴様は何も感じていないのか?



ふぅ…


この漫画、某アマゾソを見ると、絵が荒いという評価がありますが…

まじで!?

全然気にならないのだが…

むしろ1コマの見やすさは日常漫画並みに見やすいかと。

うむむ…まぁ物語の展開を含め今のところ僕は大満足です♪