
- 男子高校生の日常 1 (ガンガンコミックスONLINE)/山内 泰延
- ¥500
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あらすじ
男子高校生の日常を淡々と綴るショートストーリ集。男子校ならではの悩み、高校生ならではの楽しみ、かけがえない時間を親友たちと埋めていく……バカな発想で。イケメンなのにバカ、頭の回転は速いのにバカ、多分理屈抜きでバカ。でもとても素敵なバカ。そんな男子高校生のノリを全快で楽しむショートギャグ漫画。
これ、実はノーマークでした。
本当は、さらい屋五葉の新刊を買おうと本屋へ行きました。
で、僕は限定品の手ぬぐいつきを買おうかどうしようか当日、商品目の前に行くまで悩んでいました。
最初は、田舎の本屋ですから行き渡っていないだろうと、こちらまで手ぬぐいは届かないだろうと思っていたのです。
が、店内に入ればたったひとつ、たったひとつだけ限定品が置いてある。
それを買おうかどうしようか悩む僕。
なぜなら限定品には弱いが、限定品の価値を実感できない自分がいる。
たった200円である。たった200円の値上げで限定手ぬぐいが手に入るのだが、手に入れたからどうだというのだ…
というコレクターにあるまじき思考が邪魔をする。
そしてとりあえず他の新刊をチェックし、雑誌を立ち読みし、戻ってみればなんともうなくなっているではないか!!ふとレジに顔を向ければ女子高生がそれをちょうど買っている最中。
あぁ、そうか。
僕は彼女に譲ったのだ。ならば仕方ない。感謝の押し付けはしないけれども女子高生よ、我が優柔不断ぶりに感謝せよ。
さて、そうなると気持ちが楽に、大きくなった僕。
なんとなくフィーリングと帯につられて購入したのがこの『男子高校生の日常』である。
と、長い前置きをしてしまいましたが、この漫画……危険である。
何が危険か。
笑ってしまうので立ち読み、電車内読みは危険である。特に…
読み終えた後でこのタイトルの検索をすると、決まって4話が話題にされているほど激しく面白い4話。
こいつら(漫画の登場人物たち)…天才である。
面白い高校生はたくさんいる。僕もどちらかといえば面白い人間だと思っている。そんな勘違いな人もいっぱいいるわけだが、彼らは異常なまでに面白い人間である。
どちらかといえばあるあるというよりも、こういう生活もしてみたかったという理想やイメージが作品とかぶるって人の方が多いのではないだろうか。
笑いのテイストは、いわゆる日常系ですが、シュールな笑いじゃなく直球ど真ん中(であろう)笑いなので万人向けといえば万人向けかもしれない。
感覚的にはよつばと!に近いのかもしれないけれど、あっちはよつばが笑いを自然と作り出すのに対して、こちらは高校生のノリで笑わすタイプ。
あぁ~。どちらかというと、よつばと!の大人たちが作る笑いに似ているのかもしれません。
まぁ何が言いたいかというと、純粋に面白いということである。
ちょっと怖いのは、これはBOOKOFF行きの可能性を残しているということである。
確かに面白い。文学少女のお話は天才だ。
もちろん他の話も面白い。十分笑える。
が、4話が面白すぎたために他が弱く思える。4話以降なんてある意味プレッシャーである。
キムヨナのあとの真央ちゃん状態である。
4話以降も面白いんだよ?面白いけれどその前が上出来すぎた。
と、いわゆる一発屋にならないかどうかが不安なのだ。
いや、最悪その巻にひとつでも大笑いがあればいいのかもしれない。それを読みたいと思わせる部分があれば。
ギャグ漫画は難しい。故にはまると面白い。
とりあえず、少なくともこの1巻は100回読んでも笑える。
その注目の4話ですが、一応公式HPで期間限定(?)のフラッシュアニメとして読む(見る)ことができます。
ただ、僕もこれ見てみましたが、お勧めはしません。
ある意味、アニメの監督とか演出って重要だということを知ることができるのですが…
余分な効果音、不必要な演出ばかり気になってしまって。
この漫画の雰囲気をつかむのはやっぱりこの帯が一番いいかもしれません。
Q.夕暮れ時、河原で読書をしていると、不自然なほど近くに腰を下ろす女子高生。そんな時、あなたならどうする?
1.無視して読書を続ける。
2.気まずくなって、その場を立ち去る。
3.「夕焼けが綺麗ですね」と声をかける。
4.すかしたセリフで女子のハートを掴む。
ヒント.急ごう 風が止む前に
ふぅ…
[ 待ち合わせ、待っている時何してる? ] です。
ヒデノリは友人のバイト終わりを待つ間、文学少女との天才的なやり取りをしておりましたが、僕には知らない女性に声をかける勇気はなく、ipodで音楽を聴くなんておしゃれな事もなく、ケータイをいじるのも面倒だ。
ということでボケェ~ッとその場に立ち尽くすか、あまりにも相手が遅れてくることがわかっているならば本屋を巡るか、喫茶店で本を読みます。
おっと、もちろん本を読んだからってヒデノリのような目にはあいませんから!