
- キノの旅〈7〉the Beautiful World (電撃文庫)/時雨沢 恵一
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あらすじ
キノはモトラド(注:二輪車)であるエルメスと共に旅をしている。訪れた国での滞在期間は常に3日間。その国を知るには丁度良く、それ以上は旅立ちづらくなってしまうから…
さまざまな国を知り、その国の状況を見守り、そしてまた旅立っていく1人と1台のファンタジー旅行記を淡々とした文章で描く。
『何かをするために』
少女が師匠にパースエイドの扱い方などを習っていると、ある日少女が持っていたコートに見覚えがあるという男が現れた。このコートは初代キノが着ていたもので、少女はとにかく初代キノの居たところへ向かうことを決意した。師匠はこれを許し、少女は師匠からもらった動きやすい服と、大切にしていたカノンと呼ばれるパースエイドを身につけて向かった先には、初代キノの母親が居た。少女は告げた。キノは私と会わなければここにいたのかもしれないと…。
収録作
プロローグ 『何かをするために・b』 -life goes on.-
『迷惑な国』 -Leave Only Footsteps!-
『ある愛の国』 -Stray King- (師匠の話)
『川原にて』 -Intermission- (シズの話)
『冬の話』 -D-
『森の中のお茶会の話』 -Thank You- (師匠の話)
『嘘つきたちの国』 -Waiting For You-
エピローグ 『何かをするために・a』 -life goes on.-
6巻はちょっと暇つぶしに、という感覚で手にしたのですが、やっぱり次も読みたいってなってしまいまして、7巻も手にとってしまいました。
今回はモノローグ、エピローグに、キノが師匠と出会ったころの物語が入っています。だからまだキノの少女らしさのようなものが感じられる作品です。
連作短編の形をとっていますが、時間軸はバラバラなのでこうしたキノたちの生い立ち話がちょこんちょこんと挟まれるとちょっとうれしい気がするのは僕だけでしょうか。
物語は進んでいるんだよなという感じがしますしね。
『大人の国』があって、『何かをするために』があって、『コロシアム』、その後にはシズの『川原にて』があって…
この先、大人の国の前の話なんかも出てきたりするのでしょうかね。
7巻は収録作は多くないのですが、全体を通して僕の好きな話が多かったかな。
ただ、師匠の話やシズの話、キノと師匠の話と、この作品の外堀を埋めるような(ある意味核とも言えるのですが)作品が多かったので、今までと違う楽しみがあったと言えるかもしれませんが。
生きていると 悲しい
生きていることは 悲しくない
- I am alive. -
ふぅ…
[ 目が覚めてから何分で起きられる? ]