LA QUINTA CAMERA―5番目の部屋 (IKKI COMIX)/オノ ナツメ
¥630
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あらすじ

イタリアのとあるアパートで共同生活をおくる個性豊かな4人の独身男たち。あまった5番目の部屋には、かわるがわる下宿する留学生。偶然が引き合わせた仲間たちがそれぞれ抱える想いと、共有するあたたかな時間。やさしく切ない連作短編集。


coppersを描いたオノさんの作品ですが、coppersよりもシンプルでポップな絵です。

何がびっくりするような事件が起こるわけじゃないのですが、5番目の部屋にやってくる人たちとの生活を淡々と描いた作品です。

やっぱり淡々と描く日常って、何度も見れる不思議な世界ですよね。

サザエさんとか、まるちゃんとか、あたしんちとか。


ワンピースとかドラゴンボールみたいな作品なら豪快な戦闘シーンがかっこいいとか、スポーツ漫画なら凄テクを見せつける爽快感が面白い、というのは分かるのですが、なんでこういう日常に起きたちょこっとした恋話やけんかが面白いと感じるのは何か不思議ですよね。

何がいいの?って聞かれるとわからなくなっちゃうのですが、でもほら、面白いでしょ?って理屈を抜きに引っ張り込む力がありますよね。


そこにオノさんの絵ですよ。

オノさんの作品は面白くて、どのコマを切り取ってもポストカードになるんじゃないかっていう雰囲気があります。

コマのひとつひとつに魅力があるというか、コマに出てくる人物が絵になるんですよ。

いや…まぁ確かにもう絵にはなっているけれども…


登場人物はどことなく魅力的で、

カフェを開き、この部屋でルームシェアを企画したマッシモ、

音楽家で明朗なルーカ、

変わり者だが心優しい漫画家のチェレ、

クールでぼーっとした雰囲気のアル、

と個性的だけれども友人思いの4人がいるこの部屋はきっと毎日が楽しいの連続なのかもしれませんね。


ルームシェアって面白いのかもなぁって思える漫画でした。

…あぁ…でも僕は、とりあえず5番目の部屋で。


ふぅ…

ここのところずっとこうして漫画や小説の感想…とも呼べないものをずらりと書いてきましたが、ちょっと一息つこうかな。

なんとなく今まで読んできたもの(本棚に残っているもの)を整理しようと 『 リスト 』 を作ったのはいいものの、なんだか漫画の感想がほとんど書いていなかったので、どうせならと書き続けてしまいました。

はじめは完結したものだけと思っていたけれど、まぁ、ね。

未完のものはまた完結したときにでもいいかなってね。


リストに載っていながらまだ書いてないものは…また気が向いたときにでも。。。(これが僕の悪いところなんだよなぁ)