危機之介御免 2 (マガジンZコミックス)/大友 克洋
¥560
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あらすじ

太平の世が続き、戦もないこの世では、武士たちは暇を持て余していた。武家の次男、三男は仕事がないというこの状況で、次男の富士見喜亀之介ももちろんブラブラしていた。そんな彼の口癖は、「その危機、俺が引き受けた!」

様々な事件をこの一言で立ち向かう喜亀之介たちのコミカルな時代劇(?)物語。

全3巻(第一部完)。



舞台は江戸なのですが、茶塔(チャット)、八報(yahoo?)、草子茶屋(漫画喫茶)にフリーター、ニートと現代の文化、様子が当たり前のように組み込まれているというところはどことなく『銀魂』と同じような世界観が展開されています。

主人公が厄介ごとを引き受けるあたりも同じような設定ですね。

銀魂に比べてギャグ度は少ないし、くさい台詞(銀魂の真骨頂だと思ってますよ)もない。加えて主人公が刀を振り回すこともない。

それでもぐいっと引き込まれる魅力は、悪いやつがいて、事件が起こり、困る人がいて、人助けをするという水戸黄門の流れをしっかりとこなしている気持ちよさがあるから読めるんだろうなぁ。


これは一応3巻で完結しています。基本的には短編ストーリなので、終わり方もここで終わりかよ!!って思うこともなく、すんなりと受け入れられます。やっぱり漫画は「さぁ、今からラスボスを倒しにいくぞ!」っていう終わり方よりも、落ち着いて終わったほうが何倍もいいですよね。


すごい面白い!!ということでも、絵がめちゃくちゃきれい!!ってわけでもないのですが、なんとなぁく3巻(第一部最終巻)まで買っていました。

第2部も始まっているようなので、こちらも買うことでしょう。

不思議な本です。


そうだ、この漫画の原案に大友克洋(AKIRAやスチームボーイでお馴染み?)の名前があります。

でも原案ってどういうことなんでしょうね?FREEDOM(カップラーメンのやつ)でも同じような役職?でしたが、こんなの考えてみたんだけど君これを物語にしてみない?ってことなんでしょうかねぇ。

不思議な人です。



ふぅ…


この作品て近くの本屋でも大型書店でも見ることが出来ず、なかなか出会えない作品でした。中古本屋でも売ってなかったし。

で、秋葉原で偶然入った小さいお店に置いてあって(しかも全巻)、即買いしました。1巻だけですけど(^▽^;)

で、で、その後コミックラッシュが僕の中であり、こちらをそろえる余裕もなく時間が過ぎていたのですが、あるときふと以前にも行った(ここ重要)古本屋を訪れるとこのタイトルが!!しかも全巻そろって!!

古本屋って表に出さないストックとかもあるのだろうか…

それとも偶然この作品をお売りになった人がいたのか…

とにかく大分安く揃えられましたよっと♪


ほかにもネット(amazonなど)での評判がいい作品をリストアップしていた作品がそこに置いてあったので立ち読みしてみましたが…いまいち!!