
- 押入れのちよ (新潮文庫)/荻原 浩
- ¥580
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あらすじ
『押入れのちよ』
仕事も彼女も失った恵太は立地条件等の整った家賃3万3千円の格安アパートに引っ越す。引っ越して一日目の夜、押入れの中から明治生まれの14歳、130cm後半のかわいらしいおかっぱ頭の少女が出てきた。
人間と幽霊の可笑しさや、悲しみを描いた全9夜からなるホラー短編集。
お恥ずかしいことに、僕はこれが短編集だとは気がつかずに手を伸ばしてしまいました。たぶん押入れからかわいらしい幽霊が出てくるというよくありそうな感じの表題作の設定にやられてしまったからだと思います。
でもふたを開けてみればホラー短編集。
よーく見れば表紙もちょっと怖いですしね。
これを手に取ったとき、なぜか僕の脳内では写真ではなくイラスト化されて写っていたので気がつかなかったです…
僕はホラーものは特別苦手だということは無いのですが、お化けさんは表題作の「押入れのちよ」や梨木香歩さんの「家守綺譚」のような柔らかいものを好み、人と人が倒し合うようなホラーは敬遠しがちです。
この短編集にはその両方のホラーが収録されています。
が、後者のホラーもたまぁ~にはいいかなぁと思ったり。
それでも後者のホラーはちょっと斜め読みっぽく読んでしまいましたけどね。
ブラックユーモアに近い人間同士のホラーだったからなんとか読みきれました(^▽^;)
この本は「世にも奇妙な物語」のような雰囲気を持っています。
昔はこの番組を見るのが怖かったのですが、いつの間にやら平気になっていました。
昔は夜の書道塾帰りに裏通りを歩いているとなんでもない植木がなにか別のものに見えてしょうがなかったのですが、今同じような道を歩いても平気になっていました。
なんだかうれしいような、寂しいような。
そういえば、この作品の中に静岡県を舞台にしたものがあります。
地名が出てきたということもありますが、その前に「~ら」となんとも間の抜けた愛らしい方言が出てきたのでもしやと思ったら、見事に静岡でした。
文章で読むとなんとも照れくさく読みづらいものだと改めて実感しました。
この作品を読んだ静岡人もそう思うら?
………ね?(^▽^;)
でも方言とは得てしてこういうものなのですかね。
ふぅ…
最近のわんちゃんたちはホントにかわいらしい犬さんばかりで、散歩姿に吸いこまれてしまいそうなことがしばしば。
小型犬ってよく吠えるイメージが強いのですが、しつけが行き届いているのか、はたまた犬社会にも礼儀というものが強く根強くなったのか、そばを通りかかっても無闇に吠えるなんてことないですしね。
利口なんですねぇ。。。ただ…ただね、
お利口さんなわんちゃんだということは十分わかります。
が、いくらお利口さんでも散歩のときはリードをつけていただきたい。
犬が怖いからとかそんな理由じゃなくて、万が一犬が僕の魅力に惹きこまれて自転車の前に飛び掛ってきたらと思うと胸が痛くなります。
いくら裏道だって、いくら車が通らないからって、リードをはずして一緒に歩くのはいかがなものかと…
いやいやいや、賢いのはわかります。昔お隣さんで飼っていた犬は会うたびに吠えて飛び掛ってきたり、車を動かすたびに前に立ち往生するようなやんちゃ坊主でしたから、彼に比べたら大変賢いのはわかりますが…
とちょっと愚痴ってみる。