九州国立博物館へ行ってきました。

特別展「東山魁夷 自然と人、そして町」の最終日です。

暑さですっかり外出が億劫になっていましたが
美しいものを見ると気が引き締まります。


戦場へ赴く死への恐怖の中、自然との一体感に目覚めたという東山魁夷。


常に成長し変わりながらも不変であるものへの畏怖憧憬。

私が自然に感じるものと、同じものを見ている気がします。


森や山の中、淡い太陽光や月光。
しんと静かな、音なき音が響いてくるよう。

滝や水は滔々と流れ、その音だけが胸に届きます。

静かにして、音を感じる画の数々です。


ここ大宰府の博物館を囲む深山は、今回展示にとてもよく似合いました。


霊峰・宝満山の気に通じるものがありますね。

今日は雨、山に少し靄がかかっているのが絵のようです。


同じ空気を、この障壁画に感じていました。


今回、特に素晴らしかったのは唐招提寺の襖絵。

実在の海ではなく、日本の海のエッセンスを表現したそうです


浜に寄せるさざ波


岩に打つ波濤の力強さ。

この画の中に立つと、自分の中にある海の音が反響し、波に洗われるような感覚です。



現在改修中で数年後に公開されるという唐招提寺。

その時はぜひ、この画を在るべき場所で観てみたいと思います。



本文中の展示画像は、九州国立博物館よりご提供頂きました。


今日で博物館の年間パスポートを更新。

今後もまめに通おうと思います(*゚.゚)ゞ



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