夏らしい青空の好天気。
木々が入口へ続く小道に濃い影を落として眩いばかりです。
今回の催しは、大英博物館展。
20年前にイギリスの大英博物館へ行った時には
建物含め、展示品の「巨大さ」にひたすら圧倒されて
「神殿まるごと収蔵!?」
「写真では見たことあるけど見上げるサイズ!?」
こんな感じで呆気にとられて思索にふける余裕全く無し(^_^;)
今回は、九国ならではのチョイスの品々をゆっくり観たかったのです。
人が獲物を追って移動生活をしていた頃
持ち物は小さな筒型のカゴに入る程度の量でした
シンプルな生活ながら忙しく、道具としての石器もこんなに荒削り。
それが根気良く割り削られて左右対称に、刃もできてくる
人は本能的に、実用だけでなく美しいものを求める生き物なのだと
改めて思いました
定住し作物や家畜を「育てる」ことを覚えると、余暇が生まれる
なるほど美しいものの発展は、時間的余裕と関わっていたのか
デザインだけでなくこうしてモノに絵で表現することも望み始めて
伝達手段は文字への変貌を遂げていきます
用途は不明の、この箱「ウルのスタンダード」
緻密な細工に感心!
かわうそ形のパイプ
アメリカ先住民の表現は、愛らしくて好き。
自然への敬意と愛情がこもっている気がします。
そして今回、私の一番のお気に入り「アストロラーベ」。
大航海時代、人々が世界の広さを知ったことの象徴だと思います。
緯度や経度、天体の位置などを計測できる機能もさることながら
この細工の美しいこと(〃∇〃)
今の私達が、宇宙や未来に抱くのと同じような果てなき夢が
繊細なデザインにぎゅっと詰め込まれた宝物
持ち主はきっと大切なお気に入りとして扱っていたでしょうね☆
レプリカがあったら私も欲しい( ´艸`)
長い時間をかけて、展示をまわりました。
文字通りの「物語」。
美と実用、文字の発展に主に心を巡らせましたが
せっかく丁寧に造られた美しい物が争いで失われることが勿体なく思えたり
逆に所有することが争いを生むことも多いと思い至るなど・・・
私達の時代のモノ達は、後世に何を語るのでしょうか
好みが個々に多様化している時代だと言えますが
私自身の所有するモノ達の特徴を振り返ってみれば
シンプルで機能的で、ナチュラルな色彩と形を持つものばかり
そういうものが愛される時代であることを望みます♪(*^ ・^)ノ⌒☆
※展示画像は九州国立博物館よりご提供を受けました
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