「くっすん大黒」何でそんなことに…… | 本の話がメインのつもり

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気まぐれに選んだ本を読みながら、何となく見つけたジャンクな菓子ばかり食べます。

くっすん大黒 (文春文庫)/文藝春秋

不思議:あったか気分あったか気分あったか気分あったか気分あったか気分 /5
笑:484848 /5


町田康さんの
「くっすん大黒」を読みました。


『くっすん大黒』
 妻に逃げられ、酒の飲みすぎからか大黒様のような顔に
 なってしまった楠木。枕元に置いてあった大黒の置き物が
 むかつき捨てに行くことにしたが。

『河原のアバラ』
 うどん屋で働いていたが、天田はま子という女が職場に
 つれてきた猿を煮てしまったせいで、職を辞し逃げ出した。
 そして同じうどん屋にいた五郎が妙な話をもってきた。



読書会で幹事のDAISUKE氏に
オススメ頂いた本です。

これは、
本当におもしろかったです!

かなり肌に合う感じでした。
――が、多くの人がいうように
好き嫌いが大きく分かれそうな作品という
気がしますね。かなり独特です。


とにかく
何でそうなるのよ、と
ツッコミが止まりません。

(↑)のあらすじも
わりと忠実に書いたつもりですが
変じゃないですか?
大黒様の置物を捨てに行くとか
猿を煮ちゃったとか……。

もうね、2編とも
主人公の思考回路も行動も
むちゃくちゃすぎて
読者も一緒に当初の目的を
忘れるレベルなんですよ。

――で、一緒に
「何でこんなことになってんのよ!」って
叫ぶんです。
そんな作品でした。

クセになりそうです、町田作品。
また読みますよ。
詳しい方オススメ作品とか教えてくださいー