不受不施派というのは、日蓮宗の一派で、本山は岡山県の妙覚寺である。徳川幕府では寛文6年不受不施派禁断の厳命を下し、明治9年にこの禁制が解かれるまでに、同派は磔・斬首・牢死・自害・断食等で没した者156名、遠島に処せられた者181名に及んだという。
八丈島には同派関係の流罪者が25名(実際にはもっといたようである)ほど送られているが、伊婆之郷墓地に墓石が建てられている同派の僧は次のとおりである。
日要（流赦年月日不明）
日巡（享和 3年 5月流、天保11年10月19日病死）
日進（文化12年11月流、文政元年12月 6日病死）
日助（享和10年12月流、明和 7年 8月 7日病死）
日憶（享和10年12月流、明和 2年 6月16日病死）
また、ここより東へ100メートルの西之間墓地、佐藤善太家墓所には次の僧の墓石がある。
日顕（元禄 4年 7月流、寛保元年 8月22日病死）
日成（元禄 4年 7月流、延享 4年11月 6日病死）
日蓮宗不受不施僧の墓
〒100-1621 東京都八丈島八丈町樫立
バス停[向里]より徒歩7分