昨日の沐浴は私と両親と3人がかりで挑んだ
ものの、まこっちゃんはフルパワーのギャン泣き。
沐浴1回にこんな体力使ってたらこの先一体
どうなるんだろうか。慣れていくんだろうか。

さて、徒然に記録した前回の記事に引き続き
ここからが本番(?)の出産体験記 後編です。

午後6時~
ついに耐えきれずナースコール。やってきた
看護師さんに「力が抜けず、身体が緊張して、
ずっと痛さを感じている」
と言われその証拠に
赤ちゃんの心音の位地がまだ高いと告げられる。

念のため先生(医師)に子宮口を見てもらうが、
まだ3cmですね。」と告げられ絶望する。ここで、
先生(医師)&看護師さんの前で本気で号泣する。

さらに看護師さんにトイレに無理矢理行かされる。
「鬼なのは、わかってるけど、絶対に行かせる~」
と言われ、痛さと絶望で泣きながらトイレに行く。

しかし、膀胱に尿がたまっていると、赤ちゃんが
降りてくるのを邪魔するんだとか。母と先生曰く
「あれ(トイレに行かせるの)は看護師さんじゃ
ないと無理だわ」
「僕らが言っても「痛いから無理!」
って言われて終了ですね。」
とのこと。た、確かに。

さらに、なんでもいいから、口に入れなさい!と言われ
りんごとお蕎麦をちょっと食べる。・・・吐きそうになる。

午後7時~
あまりの絶望さに涙したが逆に少し冷静になる。
ここらへんで、もう何を言われても喋ることが
出来なくなりました。先生が合間に何か食べてるけど
(←母が買ってきた寿司)わからない。擦って欲しく
なったら叩く私。母が話しかけてくるが耳に入らず。

そんな状態の中、痛さに変化が出てきました。
子宮が痛かったのがお尻辺りから痛み出します。
つい先生のズボンを掴んで力が入ります。

赤ちゃんが降りてくる感覚がわかるけど、
「今、子宮口3cmなんだから絶対に無理!」と思い
ひたすら息を吐いて耐えます。痛さに波が戻ってくる。
痛くない合間にウトウト出来る余裕が。これ驚き。

午後8時~
痛みの間隔が短くなってくる。心配した先生や母に
ナースコールを提案されるが、首を横に降って
全力で拒否する。(先ほど、3cmで大騒ぎした
罪悪感があったので)そこに回診に来た看護師さん。

様子を見てもらい、痛みの波や赤ちゃんの心音の
位地をチェックしてもらいます。私は合間でウトウト。
そこで「分娩室に行きましょう!」と告げられました。

先生曰く「看護師さんがこのとき、心音をとったら
すごく下だったよ」
随分、下がってきてたんですね。
もちろん私はそんな確認する余裕はなかったですが。

午後8時半すぎ
看護師さんに「もしかしたら、1度部屋に戻ってもらうかも」
と予防線(?)を張られますが、むしろ、先ほど期待した
ばかりに絶望を感じたので、それは私も同じ。期待ダメ!

分娩台に登る私。痛みの波が来たら、看護師さんが
擦ってくれます。さすがプロ!めちゃくちゃ上手でした。

横にある手すり(?)を掴み痛みが来たら、握りしめて
静かに唸る。なんか声を出したら余計に疲れそうな気が
したのと、「この程度で?」と思われるのが嫌で(^▽^;)

その合間に看護師さんがテキパキと器具をセットしていく。
それを見た母が、このまま生める!と思い、「みなみ、
あと少しで生めるよ!部屋に戻らなくてもいいよ、頑張れ!」

との声援が。しかし、私は「勝手に期待を持たすようなこと
言わないでよ~」
と内心、反抗的(笑)ここで先生登場!

「内診しますから、1度部屋の外でお待ちください!」
との指示で先生と母は外へ。5cmは開いてますか?
と朦朧とした意識の中、先生が「子宮口、全開だね。
もう生めるよ!破水は?」
「まだです。」と看護師さんが
答えた瞬間「破水した!」と先生の声。あ、そんな感覚。

「赤ちゃん、頭見えてるから、もう我慢しなくていいよ」
との声に「え、先生(旦那)は?」と思いましたが
看護師さんが慌てて先生を呼びにいってくれました。

先生曰く「部屋を出て、お義母さんといつ生まれますかね。
なんて話してたら、看護師さんが、「旦那さん頭、見えてる
から早く!」
って言われて滅茶苦茶ビビったよ( ̄▽ ̄;)」


という状況だったらしい。その頃、私は割と冷静に先生や
看護師さんと会話。いや、人間ゴールが見えてきたら
頑張れるものなんですね。「旦那さん、頭元に立って!」
という声と視界に先生が。「みなみちゃん、頑張って!」
言われ、看護師さんに合図をもらいます。実はいきむのって
1回でいいんですね。あとは、息を吐くだけ。そんな感じて
元気な泣き声と共に11月28日8時53分まこっちゃん誕生。

さすがに、このときは無事に終わったぁ、という安堵感と
ちゃんと生めた!という達成感で自然に涙が溢れました。
それからズルズル胎盤を取り出され、処置されてました。
「少し裂けたので縫いますね~」ということらしい。

いやぁ、出産後とはいえ、チクチクするも麻酔ナシで処置
されます。なんか不思議な感覚ですが、幸いなことに
出血も少なく、傷の腫れもないので、予後は良好でしょう
とのこと。しばらくボーッとしていると、母が「おめでとう~。」
と涙目で分娩室に入ってきました。私は相変わらず丁寧に
先生(医師)が後処置をしてくれている状況ですが(^▽^;)

ちなみに先生(旦那)は「頭が出てきたと思ったらあっと
いう間だったね。生まれてすぐに肺呼吸に変わって泣く
んだからすごいよね。あと、胎盤って意外と長いんだね。
初めて見たけど・・・。」
と、徒然に感想を述べてくれました。
で、肝心の自分の子どもとの感動は!?( ̄Д ̄;;

「産婦人科、勉強になるな。」なんて興味津々も立ち会った
先生の感想を一言でまとめると「おもしろかった(・∀・)」


その後、綺麗にしてもらった、まこっちゃんを隣に連れて
きてもらいようやくお顔を見ることが出来ました。
キミですか、お腹にいたの。折角なので、先生が
デジカメで記念撮影をしてくれました。当たり前ですが
もうこのときの顔と今の顔は違ってるんですよね。

その後、ぞろぞろとうちの家族登場!何故か父の手には
ビデオカメラ。王子は、バレエのレッスンの帰りに病院まで
立ち寄ってくれてたそう。病院の場所がわからないから、
同じ教室の女の子についてきてもらったらしい。そこで1度
分娩室の前まで来たそうですが、母に「まだ生まれてないよ。
今、内診してるから」
と告げられ、まだか。と、ついてきてくれた
女の子を家まで送っている間にあっさりまこっちゃん誕生!
間の悪さは相変わらず天下一品ですな。哀れ、王子!

とりあえず、「可愛い!」を連呼されるまこっちゃん。
父や王子の男性陣の方がフィーバーしてました。
(味方が増えたから?)ひとしきり、写真を撮って、
まこっちゃんを眺めた後、妹に「みなみも疲れてるし、
休ませなきゃ。もう帰ろうよ」
と言われぞろぞろ帰って
いきました。まさに嵐のよう、とはこのことです。

それから、病院の決まりで生んでから2時間は分娩室で
過ごさねばなりません。私とまこっちゃんと先生の3人。
なんか不思議な時間でした。段々覚醒して思うのは
「お腹が空いてきた!」ということ。(え、そこですか?)

「先生、なんか食べ物なぁい?」
「え、食べていいの?(  ゚ ▽ ゚ ;)」
看護師さんにはちゃんと「体調いいなら、薬もありますし
好きなもの食べていいですよ」
とお許しも得ています。

「コンビニ行ってこようか?」
「(家族は)なんか持ってきてくれてなかった?」
「ご覧の通り( ̄▽ ̄;)」

来るなら食べ物の1つくらい持ってきなさいよー!
まさか分娩直後の妊婦が空腹を訴えるとは思うまい。
(しかも夜中)そんなわけで、母が夕飯に余ったら
明日の朝にでも食べてね。と先生に差し入れしていた
カツサンドの存在を思いだし、強奪・・・譲って頂くことに。

部屋に戻ったのがちょうど日付が変わる手前。
なんだかんだで長かったようで短かった妊娠生活は
幕を閉じ、出産という大仕事を終えることが出来ました。

まこっちゃん、ようこそ!これからもよろしくね。