現代アート
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12月23日。お通夜の日。
納棺の前の湯灌にも立ち会う。
納棺では、顔の周りにいっぱいお花を飾った。
今までだって、何度となく、親戚の納棺には立ち会ってきたけれど、
こんなに悲しくて可笑しいのは初めてだった。
色黒で今にも動き出しそうなひげじじいと可憐な花の組み合わせは、
まるで現代アートみたいだった。
タイトルは「花とおっさん」。
父が愛用していたグッズをできるだけ持たせてやりたいと考えた母は、
絶対そんなに入らないという量のいろいろを持ってきたけど、
納棺師さんは見事に入れてくださった。
もうひとつ、懸念していたのは、
喪主である母がちゃんと挨拶できるのかということだった。
でも、さすが父が“北陸の中村玉緒”と言っていた通り、
天然キャラを見事に出しながら涙をさそう、
天才的な悲劇のヒロインを演じきっていた。
…というか、素のままだった。
いつも現実と夢想の世界を行き来している母の言葉選びは、
はっとするほど本質を突いていたり、
偏屈な人もかわいく笑わせちゃうような力を持っていたりする。
日常的にはとにかく球数が多くて、
そのほとんどはガラクタみたいな言葉なんだけど、
たまにスポットを当てると、妙にいいことが言える。
…父は、こういう母が好きだったんだろうな…なんて思うとまた泣けてくる。
お通夜には、
思いがけずたくさんの方がいらしてくださいました。
ご近所や会社のつながりのありがたさも、
身にしみた1日でした。
12月23日。お通夜の日。
納棺の前の湯灌にも立ち会う。
納棺では、顔の周りにいっぱいお花を飾った。
今までだって、何度となく、親戚の納棺には立ち会ってきたけれど、
こんなに悲しくて可笑しいのは初めてだった。
色黒で今にも動き出しそうなひげじじいと可憐な花の組み合わせは、
まるで現代アートみたいだった。
タイトルは「花とおっさん」。
父が愛用していたグッズをできるだけ持たせてやりたいと考えた母は、
絶対そんなに入らないという量のいろいろを持ってきたけど、
納棺師さんは見事に入れてくださった。
もうひとつ、懸念していたのは、
喪主である母がちゃんと挨拶できるのかということだった。
でも、さすが父が“北陸の中村玉緒”と言っていた通り、
天然キャラを見事に出しながら涙をさそう、
天才的な悲劇のヒロインを演じきっていた。
…というか、素のままだった。
いつも現実と夢想の世界を行き来している母の言葉選びは、
はっとするほど本質を突いていたり、
偏屈な人もかわいく笑わせちゃうような力を持っていたりする。
日常的にはとにかく球数が多くて、
そのほとんどはガラクタみたいな言葉なんだけど、
たまにスポットを当てると、妙にいいことが言える。
…父は、こういう母が好きだったんだろうな…なんて思うとまた泣けてくる。
お通夜には、
思いがけずたくさんの方がいらしてくださいました。
ご近所や会社のつながりのありがたさも、
身にしみた1日でした。