血の魅力、地の魅力。
【クロモジ】すごくいい香りがする…
こんにちは。
日曜日、溜まりに溜まった家事を片づけて、
そろそろお仕事しなくちゃです。
外は、雨降ってません。
くもり…というか晴れ。
紫外線はいかにも多そうな、白い晴れの日。
冒頭の写真は、先日お邪魔した土山散策で教えてもらった「クロモジ」の木。
お茶のお菓子などに添えられてでてくる、
ちょっとおしゃれな楊枝は、このクロモジからつくられるそうです。
すっかり乾燥したものしか知らなかったけど、
とったばかりの枝の香りをかぐと、なんともいえないいい香り。
散策の前には、クロモジ茶もいただきました。
すごいな~…自然のめぐみ。
山に生えている草木は、どれひとつムダじゃない。
【土山の土】
土山という地域に足を踏み入れたのは、まだたったの2回。
地元の方の信心深さとか、なんでもやっちゃう自立心や豊かさとか、
軸がしっかり土地にあるということを、羨ましく感じてしまいました。
田んぼや山をお世話しながら、お勤めもして給料も稼ぐ。
娯楽はみんなで集まって、わいわいやること。
…地域一体となって助け合って暮らしている。
みなさん、基本が兼業だ。
「半農半X」なんて言われる前から、
各家の暮らしにも地域のつながりにも「農」がある。
私は、いろんなところをフラフラとしてきましたし、
いろんな方に育てていただきましたけど、
足はまったくおぼつかない。頭ばっかり膨らんでる。
その土地にずーっと生きてきた人の前では、
私の血や肉になっているはずだと思っていた考え方も生き方も、
瞬時にかすんでしまう。
私の父も祖父も、ずーっとサラリーマンですから、
特に土地に縛られて生きて来ませんでしたし、私の今の仕事や生活だって、移動可能です。
だからこそ、移動できない…その土地とともに暮らす人々に、
なんとも言えない憧れを感じてしまう。
(老舗のお店とかにも、やたら憧れがありますね)
「土地に縛られている」という言い方もできますが、
やっぱり「地に足がついている」というのは、何物にも代えがたい力だと感じました。
一流のスポーツ選手や芸術家が、
物心ついたころから、それ以外のことをすべて投げ打って、
ひとつのものに打ち込む姿には、
何物にも代えがたい迫力や魅力がある(藤原正彦さんは、それを「血の魅力」とおっしゃられていた)のと同じで、
その土地に縛られながら、風土と人と一緒に、
どっこい生きてきた人たちにも、ものすごい魅力がある。
血の魅力、地の魅力…。
…そんな暮らし方、できるようになりたいなぁ。
…といいつつ、そろそろ事務所へ行って、
Macちゃんに向き合わねば。打ち込みます!