がんばりすぎない。でも、あきらめない。 | 勝手に☆とやまの定住コンシェルジュのBlog

がんばりすぎない。でも、あきらめない。

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【福島市のまちの駅にて】掲示には、どこかで見たような言葉が…

おはようございます。
今朝は福島駅前のホテルからです。

昨晩は、地元のNPO、ふくしまネットワークセンターのみなさんと、川俣シャモをいただきながら、いろんなことを話し合いました。

●まちの駅にあった言葉

福島市の「まちの駅」(ふくしま情報ステーション)さんは、震災前にもお邪魔した場所。

そこで見つけたのが、最初の写真。

あ。「まちの駅の心構え」だ!

…説明しますとですね…。
実は、静岡県富士市のまちの駅のみなさんが、まちの駅としていろんな方をお迎えするときに〝店構えより心構え〟だ、ということで「5つの心構え」というのをつくっているんです。

お茶やさんを営む鉄道大好き渡辺さんが考えられて、市内50駅の仲間たちで大切にしているんです。

 1.ぐちは言わずに、いいとこさがし
 2.出会い、ふれあい、おもいやり
 3.身の丈にあった、おもてなし
 4.地道にコツコツ、長ーいおつきあい
 5.がんばらなくてもいいけど、あきらめない

この5つ、ほんとうに全部ステキな言葉で、大好き。いろんな地域にお邪魔してお話しするときには、絶対紹介するくらい。

でも、とくに「がんばらなくてもいいけど、あきらめない」という言葉には、
〝自分のペースでやる〟とか〝長くつづける〟とか〝前向きすぎずに前向きである〟とか〝肩の力を抜く〟とか〝しなやかなたくましさ〟とか、いろんな意味がこもっているような気がして、さらに好きな言葉。

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【福島市のまちの駅、ふくしま情報ステーション】

ふくしま情報ステーションの斎藤さんは、

「福島県では、〝がんばろう福島〟というスローガンがあるんだけど、
 いつも気を張っていると疲れちゃうんです。

 だから、富士市のまちの駅の言葉を少しアレンジして、掲示しています。
 …通りかかった方が、この言葉を見て、ほっとしていってくださるんです」と。


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【繁華街へ】ちょうちんでいっぱい

昨日、まちを歩いていて、マスクをしている人や、長袖の人などは、ほぼ皆無でした。
この風景だけ切り取ったら、震災前と何もかわらない。

…でも、
表面は普通どおりでも、心はかなりピリピリしているんだろうな。

見えない放射能への〝恐れと憤り〟(…そう〝自然〟に対しては、〝畏れと敬意〟だけど、放射能はこう言ったほうがしっくりくる、と感じた。)で、見えないけど心が休まっていない、と感じた。

福島市は、原発から離れているけれど、場所によっては、高い数値が出るところもあるそうで、〝この場所は比較的安全である〟と信じていても、どこかで〝ほんとうにそうだろうか?〟という想いにかられてしまう瞬間がある。…それを、自らで打ち消して、心を奮い立たせる。

…昨日お会いした方たちと話して、改めて、
〝震災以降、心の中で葛藤をし続けているんだな…〟と。

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【福島駅の地下道】ちょっと富山に似ている

5月に首長会で関谷直也先生に「風評被害」のメカニズム(→PDF:「風評被害」の社会心理―「風評被害」の実態とそのメカニズム― )を教えていただいた。

でも、住んでいる方は、もっと違う心理的な被害を受け続けているんだ、と感じた。

…福島から離れた富山で暮らしている私が、被災地の仲間たちにできることは、
そこらのスーパーに並んでいる被災地以外の農畜産物を選んで買うことではなく、
生産者や作り方をしっかり情報発信している被災地の農畜産物の方を、食べて応援することだと、改めて感じた。

〝基準値〟が越えて本当に危険なものは、出荷されない。

もちろん、これは、私が思ったこと。
正しいかどうかなんて、私にはわからない。

どこで作られたかも大切だけど、
どうやってつくられたか、
どうやって食べるかだって、大切だと思う。

自分で納得できればそれでいい、と思う。


…長くなりました。
そろそろ、福島市内探訪に出かけてきます。