商店街の95%は消えてしまう!?
【タチアオイ】
おはようございます。
今日の富山市内はくもり。
少し動くと汗ばむけど、じっとしていると過ごしやすい、今日このごろ。
出勤途中、道路沿いのお宅にタチアオイがかわいく咲いておりました。
●商店街って消えちゃうんだろうか?
【矢合商店さん解体中】
中央通りの事務所の窓から見えるのは、先月閉店したお向かいのお店。
解体がはじまっております。
…この後は、どんな風になるんだろう…?
まちなかの商店街、どんどん寂れていくのは富山ばかりが例外なわけじゃない。
がんばっているお店はあるし、そういうお店ではできるだけ買いたいし応援したい。
「まちの駅」に関わった最初から大変お世話になった田村明先生は、法政大学の最終講義で(1997年)、商店街の95%は壊滅する、とおっしゃったそうだ。
理由としては、都市の構造変化(郊外化・車社会の出現)、消費者のライフスタイルの変化、商店街の意欲低下、利用者にとっての魅力低下、政策のマンネリ化等だそうですが、一番、問題にしたのは、誰も(国も、自治体も、市民も)都市をどうするかという明確な意識を持っていないということだと指摘されたそう。
田村先生は、ひらがなで書く「まちづくり」という言葉を生み出した方でもある。
「新しい公共」なんて、よく使われるようになったけど、もともと“市民政府”であるべきだとおっしゃっていた田村先生のことを、商店街を歩くたびに思い出す。
【ありし日の田村先生】まちの駅の全国大会にて
いろんな地域のお手伝いをさせていただくと「商店主の意識が低い」という話をよく聞く。…でも、そういうことを気安く言ってほしくないと思う。
お店をやっているというのは、竹嶋のこんぶ屋さんみたいに、結局は、悉くプロフェッショナルなセレクトショップだと思う。
スーパーみたいにいっぺんに何でもそろうのは便利だけど、揃えられた商品にどれだけのこだわりがあるかは、大体の商店街のお店にかなわないはず、と信じたい。
もともと、商店街が人を呼んだのではなく、人がいるところに商店街が生まれたのだから、お店の人だけに「がんばれ」というのは酷な話だと思うから。
商店街に元気がないのは、消費者の私たちにその意識がないから。
だとしたら、意識を変えれば95%という恐ろしい数字は、もっともっと小さくなるはず。
私も、もっと商店街を歩こう。
…で、お店の人とちゃんと話そう。
私が「まちの駅」に関わってきた意味を、もっともっとちゃんと考えて行動に移そう。
解体風景を見ながら、そう思った月曜日の朝でした。