「デザインする」ということ
【デザインウェーブイン富山】奥では〝タカクタメン〟という展示。これはわくわくした♪
●デザインウェーブというイベント
先日、富山県民会館に行ったら、デザインウェーブというイベントをやっていた。
のぞいてみた。
デザインウェーブ イン 富山
【越中富山おみやげプロジェクト】
そしたら、「食の幸おすそわけ」という、こんなプロジェクトの展示もしてあった。
越中富山お土産プロジェクト
〝おすそわけ〟って素敵な言葉だな~。…この着眼点にグッときた。
●デザインするということ
私は今まで、小さなものは小劇団のマッチ箱型チケットから、大きなものは、田舎のじいちゃんばあちゃんが乗る村営バスまで(大空を舞う大凧、もあったな…)デザインさせてもらいました。
デザイン…させてもらえたことに、感謝ですね…。ありがたいッス。
…〝グラフィックデザイン〟として、いちばん多かったのは、何らかの小さなメディアをつくる(パンフレットとかWebとか通信とか)ことでした。
…しかし、振り返ってみると、全国の物産を集めて販売するイベントとか、まちづくり実践者たちの組織づくりとか、やる気のある人たちが自己研さんを積んでいくシステムづくりとか…気づけば〝社会システムデザイン〟のはしくれ的なことを、やってきたな~と思いかえす休日でございます。
私が、グラフィックデザイナーになりきれないと思っているのは、「かっこいいデザイン」を目指していないからなんじゃないかな~。→まちの駅事務局日記でつぶやいてました
目に見えてかっこいいものを見るのは大好きなんだけど、そういうものを作りたいわけじゃない。…結果的にそうであればいいと考えている…。だから、なりきれないのかな~と。
●富山のデザインは優れているか?
…なぜこんな話になったか?というと、先日、夜から会議がありまして、「富山はデザインに力を入れているし、先進地的なところなのかも」という話になり、思い出したのです。
「本当に富山のデザインってすぐれているんだろうか?」という話にもなった。…でも、答えは出なかった。
…ここで大切だな~と思ったのは、〝一県民、一市民がそう感じることができているのなら、素晴らしいシステムデザインができているということ〟だということ。
基本的に〝かっこいい〟とか〝すてき〟とかいう気持ちは、人それぞれ違うし、見た目やレイアウトの面白さについて、いい意味で〝刺激的だ〟と思う人と〝なんでそんなことを…〟と思う人がいる。
昔は、〝デザインはアイデア勝負!〟と思っていたけど、今は〝デザインは掘り下げること〟だと思っている私。
…たとえばメディアなら〝光の当たっていないものに光を当てることで、本来の価値を伝える工夫〟こそがデザインじゃないか?と思う。
…たとえば商品パッケージなら〝消費者の潜在的な琴線へのアプローチのしかたを工夫する〟ということかなぁと思う。…うーん、なんだか自分でもピンときていない説明だけど。
こういう話は、プロダクトデザインを専門に学びながら、今まちづくり業界にいる彼と、よく話すこと。
…しかしなかなか結論は出ない。
…結局、口論になって「デザインがどうだという前に、その言い方が気に食わない!」という話で終わることが多い(笑)。
…デザインを語る前に、話し方を勉強しなさい…と(笑)。
日々精進しなきゃな~。