【舟橋村】蓮仙人に遭遇!
【蓮畑の秋】
●ばんどり騒動の集合地・無量寺の目の前
舟橋村の特産品…と言われて、みなさんは何が浮かびますでしょうか?
…私は…正直、舟橋村にお邪魔するまで、皆目見当がつきませんでした。
思いつくのは「ばんどり騒動」(説明は役場HPへ)とカモシカのきた図書館(説明はWikipediaへ)くらい。
駅員さんごっこをほうふつとさせる越中舟橋駅から歩いてすぐの、ばんどり騒動の集合地となった〝無量寺〟に行く途中、みごとな蓮畑を発見。
…あとで調べてみたら、舟橋村は〝蓮人形〟など蓮を使った工芸品も有名だということがわかった。…その蓮を育てているのが、まさに、無量寺の目の前の畑なのです。
【蓮畑の秋】
蓮はお盆が最盛期。
夏を過ぎて、すっかりうなだれた畑を通り過ぎようとすると、畑の中に人影が。
…声をかけてみると…。蓮人形をつくられている三鍋さん。
【蓮じいさん】
何をされてたのか聞いてみる。
「雑草とりと、コレを見つけに…ね」と、蓮じいさん。…失礼しました。でも、なんかこう呼びたくなってしまうくらい、蓮と同化していた、というか。
蓮じいさ…いえ、三鍋さんが見せてくださったのは、蓮の真ん中。…この穴の中に、蓮の実が入っているんだそう。
【蓮の真ん中を持つ三鍋さん】
この蓮の実、夏場はもっと甘いそうですが、今でもたまに残っているのがあって、食べるとそれなりに甘いんだそう。
「食べてみられ」
興味津々で見ていたら、中からとって一粒くれた。
【外の皮をむく】
外の皮は歯でむく。…で、そのままかじる。
おそるおそる食べてみた。
「…甘いやろ?」と三鍋さん。
確かに、ほんのり甘い。カリっとした歯ごたえとは好対照で、ほんのりとソフトな甘み。
【中には苦い芽が】
「中に苦いのが入っとる。これは薬に使われるんや」と、また教えてくれる。
…たしかに苦い。緑の目。
あんなに枯れ枯れなのに、中にはすごく濃いみどり。…白の中に緑。
蓮の生命力を凝縮したみたいな実だった。
それから、少し立ち話。三鍋さんが作り始めた蓮人形は、富山市のテクノホールにも飾ってあるらしい。
「飾ってから、全然見に行っとらんけど、ありゃあ半永久的なもんやから…」と、随分離れ離れになっているご自分の作品のことを懐かしそうに話していた三鍋さん。
…こういう出会いがあるから、まち歩きは面白い。
蓮の仙人・三鍋さん、ありがとうございました。
【蓮花園】
〒930-0289 富山県中新川郡舟橋村竹内239
TEL:076-464-1037
園のHP