【特産品】ます寿司やさんめぐり(その3)
【たちやまのふ】県産の古代米とコシヒカリを使用した棒寿司タイプのます寿司。1,150円。
●2007年、富山県知事賞受賞!
7月8日は、射水市にお邪魔。射水市にはます寿司やさんが2軒あります。そのうちの1軒「おかだや」さんのます寿司は、珍しい棒寿司タイプのます寿司です。
「おかだや」さんは、創業昭和39年。店長さんは二代目の岡田伸治さん。もともとにぎり寿司やさん。今でも、持ち帰りのお寿司、やっていらっしゃいます。
【店長さん】2代目の岡田伸治さん
このます寿司ができたのは、射水市が合併した頃。新しいまちになるにあたり、押しずしと古代米のコラボレーションで何かできないか…ということでつくられたのが「アユの押し寿司」だったそう。
そこからマスもつくりはじめ、今のかたちになったんですが、ここに至るまでには、いろんな試行錯誤といろんな方の協力があったそうです。
【立山が】古代米が立山型になっています
古代米は最初、単に2層にしていたそう。お客さんに言われて、ドーム型、山型にしていくうちに…
「お、これ立山に見えるやんか」ということで、今の形になったそう。
ご主人は「自分ひとりではできなかった」と何度もおっしゃっていました。
肝心のお味ですが、マスの厚さとみずみずしさが、さすが握りずしやさん!な感じです。さらに、古代米とコシヒカリのバランスも、味わいや歯触りを楽しくしてくれます。
ほのかな酢が、上品な味わい。
たしかに一口サイズで食べやすいのはかなりいいです。
【棒寿司】めちゃめちゃきれいなサーモンピンク。
ます寿司といえば、丸い入れ物が一般的ですが、敢えて棒にしたのは、持ち運びやすさや食べやすさを考えてのこと。切ってあるので、箱を開ければすぐ食べられる気軽さ。
【パッケージ】富山空港にも売ってます。
【県知事賞】富山観光連盟の農水産加工品部門で県知事賞受賞。
●万葉集をこよなく愛するます寿司やさん
いろいろお話をうかがっているうちに、パッケージの中にある万葉集の歌の話になり…
万葉集を編纂した大伴家持は、今の富山県知事的な立場で、越中守をされていたわけですが、かなりのアユ好きだったらしい。
そこから高岡市の万葉歴史館の方とのコラボレーションが始まったそう。
【万葉集の歌】
【アユの押し寿司】家持がアユ好きということで
実は、箸袋にもこだわりがあることを教えていただきました。
【実は…】箸袋にもこだわりが…。
【箸袋】季節や商品によって添える箸袋を変えるそう。
【箸袋】裏側に、各歌の解説付き。
商品によって、添える箸袋を変えるそう。この箸袋には、万葉集の歌が入っています。
グレーの箸袋は、ます寿司につけるやつ。紅…からはじまるのが、マスと合いますよね。
茶の箸袋は、うなぎの押し寿司に。クリーム色のは、アユの押し寿司に。
【水色の箸袋】射水をうたった歌
【水色の箸袋】うら面。解説つき
…そういえば、箸袋って、ふつうお店の名前がでかでかと、っていうのが多いですよね?
そこを「おかだや」さんは、店名も小さいし電話番号も書かれていない…。
万葉集を愛するがゆえのこの箸袋にやたらと感動してしまいました。
【ムズムズくん】射水のキャラクター、ムズムズくんに持ってもらってみた。
物ごしやわらかながら、熱い思いを持つご主人。いろいろお話きけて嬉しかったです!
【ご主人&ムズムズくん】ムズムズくん、ご主人の肩に載せてみた。
【ご主人を描いた色紙】万葉集に絵をつけていらっしゃる画家さんに描いていただいたものだそう。
【射水の歌の色紙】画家さん&万葉歴史館の館長さんコラボによる色紙。
【越中寿し本舗 おかだや】
〒富山県射水市小島(旧8号アプリオ前)
TEL:0766-52-1141
おみせHP
※前日までに予約必要(午前予約、午後受けとりも可能)。富山空港でも買えます。
※毎週金曜日に、東京・有楽町のいきいき富山館で限定販売されてます。